どうも現役介護士のくらたろうです。
私は訪問介護でヘルパー、サービス提供責任者、管理者を8年経験し、3年前から独立し訪問介護事業立ち上げました。
私がサービス提供責任者になる為に介護職員基礎研修(実務者研修できる前の資格)の資格を取得した時は無料で取得できる転職求人サイトなんてなかったですが
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では本題です。
訪問介護では身体介護や生活援助を行いますが、その業務内容は多岐に渡ります。
例えば生活援助では身の回りの掃除や洗濯、買い物などの介助がある他ゴミ出しや処方されている薬の受け取りなども含まれており訪問先ごとにするべき業務内容は異なります。
そのため家庭的な事が得意な女性スタッフに割合が多く7割以上は女性となっています。
そんな多岐に渡る業務の中で多くの訪問先で行わなければならないのは料理です。
料理は毎日の健康維持のためには欠かせない事の一つであり重要視されています。
しかし最近では料理が出来ない、料理が苦手な訪問介護員が居ることがあり、出来るのだろうかと言う疑問もあります。
ここではそんな「料理が出来ない」という訪問介護員さんに現役ヘルパーからいくつかアドバイスを致します。
ヘルパーはただ料理を作るだけではない
一口に料理と言ってもただ料理を作ればいいと言うわけではありません。それは一体どういうことでしょうか?
得意料理がご利用者様にとって好きな物ではない
皆さんの中には例えばカレーを作るのが得意であったりパスタが得意など様々なレパートリーがあるかと思います。
ただそれは皆さんやご家族が好きな物でありご利用者様が好きな物ではありません。
洋食が苦手な方はかなりおられます。
頑張って凝った料理を作っても残され「何故食べてくれないの?」と悩まれる方も訪問介護の現場では良くある話ですが
それは好きではないから、食べたくないからです。
またご利用者様の中には呑み込みが悪かったり固いものが苦手と言う方が珍しくありません。
高齢になってくると嚥下困難や顎が弱くなる、咀嚼力が落ちるなどは誰しもが出てきます。
そのため柔らかい物、飲み込みやすい物が好まれる他、薄味で食べなれたものが好まれる傾向にあります。
そのため洋食よりも和食の方が人気が高くなります。
この問題、実は訪問介護業界でも難しい問題の一つとされています。
訪問介護では介護職員初任者研修資格が必要ですが、それは料理に関する資格では必要ありません。
そのため言い方は悪いですが当たり外れがあり、料理スキルが訪問介護員によってかなりの差が発生してしまうのです。
故に料理がおいしくない、苦手な料理を出されるからとクレームが入りヘルパーが変更になることもあります。
そういったことは基本的にご本人・ご家族からの聞き取りである程度は分かるのでそれを踏まえて調理すれば大丈夫かと思います。
買い物から調理までが業務の一つ
料理といってもただご利用者様宅に行き冷蔵庫にあるもので作ればいいと言うわけではありません。
冷蔵庫に食材があれば構いませんが足りないときは有り合わせの物で済ませるのではなくきちんと買い物にいきます。
サービス利用料は介護保険により自己負担額が決められており一部負担する形になりますが、食材や生活必需品などは全額自己負担となります。
そのため各御家庭によって使用可能金額が異なってきます。毎日ステーキやお刺身など高級な物ばかりでは破産してしまうので
何を買うか食材を少しでも無駄にしないようにしっかりと考え作らなければなりません。
訪問介護に料理スキルは必須?
さて訪問介護における料理が出来なくても大丈夫なのか、という問題ですが、料理スキルは必要と言わざるを得ません。
ただ
苦手・出来ない=訪問介護に向いていないわけではありません。向いていないのは料理が嫌いという方に限られます。
料理ができなければこれから身に着けていけばいい
訪問介護にしてもそうです、介護と言うのは非常に特殊な仕事と言えます。例えばITの仕事であればパソコンに触れる機会は現代社会において多々あるかと思います。
それに比べて介護の場合、今までの人生の中で全くの未経験という方は珍しくなく知識0で入職される方もいます。
誰しも初めてはあり訪問介護でも始めは皆さんが未経験でどんなに家事が得意でもうまく仕事ができるわけではありません。
ですので料理が出来ないのであればこれから身に着けて行けばいいだけです。
仕事の中で覚えていくのは難しいのでまずは自炊から始めてみましょう。凝った料理は必要ありません。
予算も限られていますので手軽にできる料理を中心に練習していきます。
今はネットも便利になっており無料で簡単レシピを調べることが出来るので旬の食材を使った料理を覚えて行けばレパートリーはドンドン増えていくと思います。
また洋食はあまり作らない方が良いと思います、何故なら各種調味料を揃えるのが大変だからです。
先程も説明しましたが予算は限られています。さらに一人暮らしであれば冷蔵庫が小さかったり保管スペースが無い場合もあります。なので既にある調味料から出来る料理を考えていくと和の調味料が多いので和食に行きつくと言うわけです。
料理が出来ないことが武器になる
訪問介護でさらに大変なのがコミュニケーションです。
ご利用者様の中には初対面で自宅に入ってくるのに対し強い警戒心を持たれる方もおり
話しかけても無視されたり身体介護を拒否されるケースも珍しくありません。
そのため時間を掛けてコミュニケーションを取っていくのですがこれが中々難しく、この段階で挫けてしまい仕事を辞めてしまう方も居るくらいです。
認知症の方であればさらに困難となり名前を憶えてくださっても次の日には忘れている、別人として覚えられる、など様々で
介助者は名前を忘れられて悲しいかもしれませんがご利用者様はそれ以上の緊張感と恐怖感を持たれている事を忘れてはいけません。
そんなコミュニケーションですが、料理が出来ない方にとってはメリットとなるのです。
前項でも話しましたが料理が出来ないことは恥ずかしい事ではなく出来ないからこれからも出来ないままではなく練習して身に着けて行けば良いのです。
しかし身に着けると言っても一朝一夕で出来る訳もなく人によっては途方もない時間と経験が必要になるかもしれません。
そこで一緒に料理をしてみましょう。
訪問介護の仕事なのに一緒にしていいの?と思うかもしれませんが料理だけでなく手伝って貰えるところは手伝って貰いましょう。
介護の基本は利用者主体です。
全て介助者がしてしまうと利用者は何もしなくなり結果認知症が進行したり身体機能の低下を招きます。
そうならない為には頭を動かし体を動かすことが大切なのです。
私たち介助者は利用者様が出来ない所をサポートするのが仕事で私たちが全てをしては意味がありません。
人と言うのは見たり聞いたりして覚えた記憶よりも実際に身体を動かし覚えた記憶の方が忘れにくいようになっています。
それは認知症でも同じで認知症の方が入居されているグループホームではご利用者様と一緒に買い物に出かけ料理を作られますが
その行動に迷いなどはなく、昨日の事は覚えていないのに料理の味付けや調理工程など覚えられていることが多く、それは今までの人生の中で幾度として経験してきた調理を身体が覚えているからなのです。
一緒に料理をすることでコミュニケーションにもなりますしその方の好きな料理や好みの味付けなど様々な情報を得ることに繋がります。
また先ほども説明しましたが見たり聞いた記憶よりも行動で覚えた記憶の方が残りやすいので自分は○○と言いますと自己紹介するよりも
料理を通してコミュニケーションをすることで一緒に料理をしたという記憶が残り自分に対し興味を持ってくれるようになるかもしれません。
訪問介護で料理をする上での注意点
訪問介護で料理をするときに気を付けなければならないことがあります。
それはご家族についてです。
家族の分の料理も一緒に作ってほしいという要望
一人暮らしであれば構わないのですが、ご家族が一緒に住まわれている場合によく家族の分も一緒に作って欲しいと言う要望があります。
一人作るのも二人作るのも一緒と考え食材を買いに行き作られる方が居ますがこれは駄目です。
何故なら訪問介護を受けられている方はそのご利用者様だけです。
料理を作るのは生活援助サービスにしっかりと含まれており介護保険から事業所に対しきちんと保険料が支払われる形となっています。
にもかかわらずサービス対象外の家族の分を作ってはサービスの不正利用に繋がり大変なことになるので絶対にしないでください。
家族にヘルパーも一緒に食事をしてほしいという要望
また食事に誘われるケースもあります。一人では寂しいので一緒に食べてほしいというニーズがあるのでそれに答えて食べられる方も居るのですが、それも駄目です。
何故なら介護保険のサービスにそれは含まれていないからです。
食べている間も本来はサービスを提供している時間内でありその間サービスを提供せずに休憩しているとなってしまいます。
それが原因で解雇されることもあるので注意が必要です。
この他にもお茶を一杯飲んだ、お菓子を貰ったなども禁止されていますが殆どの事業所で最初に教えてくれるので大丈夫かと思います。
まとめ
さていかがだったでしょうか?最初の面接で「自分は料理が出来ないのですが大丈夫でしょうか…」と正直に告白される方をよく目にしますが、それに対して何か思われたりこの仕事に向いていないと判断されることはありません。
訪問介護の仕事は料理だけではありません、身体介護を含め様々な生活援助があり全てが得意と言う人はベテランでなければまずいないでしょう。
利用者様の求められているニーズはその人によって異なります。「ご飯を作って欲しい」と言うニーズがあれば料理スキルのある介護員を派遣しますし掃除であれば掃除が得意な人を派遣します。
そうやって事業所は様々なニーズに特化した人を派遣していくので苦手だから向いていないとはならないのです。
料理が出来ないのであれば出来る事を強みにすればいいだけです。それでも料理を気にされるのであれば気にしてください。「苦手」「出来ない」と思っている事こそ上手になれるチャンスです。
人は意識していない事、興味を持っていない事に対し何度繰り返しても意味がありませんし身につくことは無いでしょう。
常に意識しているからこそ努力することが出来るのです。
時間を掛けて努力するからこそ自分の強みとなるのです。
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