訪問介護で「ペットの世話」はできる?依頼された場合の対応方法

 

訪問介護で出会う利用者のなかにはペットを飼っている利用者も当然ながらいます。

ペットは利用者にとって心の支えになっている場合もあり、利用者の人生にとって重要な役割を持っていたりします。

そんな中で利用者から

買い物のついでにペットフードも買ってきてもらえるかな・・・?

あとペットに餌をあげてほしい・・・。

なんて言われたヘルパーは多いと思います。

 

ヘルパーさんの中には「ついでだから・・・」「少しぐらいなら・・・」としてしまっている方もいるかもしれません。

また、そもそも訪問介護ではペットの世話をしても良いのでしょうか?

今回はペットの世話は訪問介護でできるのか?について解説していきます。

 

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訪問介護でペットの世話はできるのか?

×と〇 女性

 

結論から言うと、重度訪問介護でペットの世話はできません

できない理由は、厚生労働省老計第10号「訪問介護におけるサービス行為ごとの区分等について」に具体的に挙げられています。

 

下記の通りです。

『生活援助とは、身体介護以外の訪問介護であって、掃除、洗濯、調理などの日常生活の援助(そのために必要な一覧の行為を含む)であり、利用者が単身、家族が障害・疾病などのため、本人や家族が家事を行うことが困難な場合に行われるものをいう。』

厚生労働省老計第10号「訪問介護におけるサービス行為ごとの区分等について」より引用

と説明されています。

 

この中で「日常生活の援助」に該当しない行為、つまり訪問介護で行えない行為として、以下の2点が挙げられています。

  • 訪問介護員が行わなくても日常生活を営むのに支障が生じないと判断される行為
  • 日常的に行われる家事の範囲を超える行為

 

この①の例として、犬の散歩等ペットの世話が挙げられています

これが、訪問介護中にペットの世話ができない根拠になっています。

 

 

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利用者にとってペットの世話がどうしても必要な場合の対応方法

 

とはいえ、生きものであるペットの世話ができずに弱ってしまうのは見ていられませんね。

かわいいペットをもちろん自分でお世話したいけれど、症状の悪化などでそれも難しくなってくる利用者の方もいらっしゃるでしょう。

無理を承知で利用者からヘルパーに世話を頼むこともあるかもしれません。

そんなときに訪問介護としてはどのように対応すべきなのでしょうか?

 

介護保険と保険外サービスを組み合わせてペットの世話を行う

介護保険サービスとしてではなく保険外サービスならばペットの世話をすることは可能です。

このことは下記のとおり平成30年の厚生労働省からの通知に明記されています。

厚生労働省「介護保険サービスと保険外サービスを組み合わせて提供する場合の取扱いについて」

 

ただし介護保険と保険外サービスの組み合わせには十分な注意が必要です。

 

保険外サービスでペットの世話を実施する方法

介護保険と保険外サービスをどう組み合わせるのか具体的に見ていきましょう。

  • 訪問介護の前後に続けて保険外サービスを提供する
  • 訪問介護の提供中に一旦訪問介護を中断し、保険外のサービスを提供し、再度訪問介護のサービスを提供する

このように、介護保険でサービスをしていても、同時進行でサービスしないことが肝心です。サービスの前後、間、など保険と保険外で区切ってサービスを実施します。

 

 

ペットを世話してくれる民間サービスの利用

あるいは、ペットホテル、ペットシッターや動物病院など、民間サービスで預かってくれるところもありますので、それらを紹介することも一つの手です。

民間サービスだとプロの仕事になるので、ペットの世話の仕方をよく知っているはずです。

お財布との相談の上でお任せしてみるのも、ひとつの良い手段ではないでしょうか。

 

 

自動えさやりグッズの利用

そのほかにも、タイマーをセットしておけば自動でペットに餌があげられる「フードディスペンサー」や、同じく自動で水があげられる「ウォーターディスペンサー」なども活用すると良いでしょう。

最近は便利なグッズが増えていますので、検討してみましょう!

 

 

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まとめ

今回は訪問介護でのペットの世話について解説しました。

利用者がペットを飼うことは、最期までペットを看取れるかどうか?という不安要素がつきものです。

本当は自分で世話をしたいけれど、どうしてもできない事情がある利用者もいらっしゃるでしょう。

訪問介護を行っていると、サービスとしてやっても良い行為とだめな行為の線引きが難しいときがあります。

自費サービスがふさわしいのか、家族に引き取ってもらうのか、経済的な余裕があるのか、など個人のケースによって最善な方法を一緒に考えていく必要があります。

「自己負担でも良いからヘルパーさんにお願いしたい」という利用者であれば、これらの手段を紹介してみてはいかがでしょうか?

最後までお読みいただきありがとうございました。少しでも参考になれば幸いです。

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