重度訪問介護で関わった利用者との楽しかったエピソード。その人の暮らしをちょっと豊かにする意識。

重度訪問介護 楽しかったエピソード

 

重度訪問介護は辛い、大変だという現場の声は非常に多くあります。

しかしながら、全部が大変なわけではありません。

今回は重度訪問介護サービスを利用される方との楽しかった思い出のエピソードを紹介します。

 

どのエピソードも、利用者と楽しむ、利用者に楽しんでもらう、ということを意識したからこそ、私の中で「楽しかった」と記憶に残るエピソードとなりました。

どのエピソードにも、「その人の暮らしを少しだけ豊かにする」意識で私が支援に入っていることを覚えておいてください。

 

 

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重度訪問介護の在宅での楽しかったエピソード

女性介護士と男性利用者

 

まずは重度訪問介護の在宅での思い出を紹介します。

 

 

見守り時間にKさんと一緒にテレビで野球観戦

 

脳性麻痺で四肢が動かせないKさん。

Kさんの支援は

  • 体位変換
  • トイレ介助
  • 食事刻み準備
  • 食事介助
  • 服薬介助
  • 車椅子への移乗介助
  • 入浴介助

と生活する全てに介助が必要でした。

 

トイレに行く時や車椅子に乗るときは40キロほどあるKさんを毎回抱きかかえる必要があります。

非常に腰に負担が来やすい支援という意味では大変な方でした。

 

しかし、Kさんは非常に温厚な方で、言葉を話すことはできませんが人当たりがよく、笑顔の素敵な方でした。

 

そんなKさんは野球が好きで、テレビで野球中継がやっているときは一緒にテレビを見ながら過ごしました。

イニング交代の時にたまにトイレに行ったりしましたが、1時間2時間ただただ一緒に野球を見て、コミュニケーションとりながら選手が打てば二人で大盛り上がり。

 

介助の内容自体は大変な仕事かもしれませんが、私の場合Kさんの日中の重度訪問介護の時は、Kさんがベッドに、私がソファに座ってひたすら一緒に野球を見て過ごす感じで、野球観戦仲間みたいにKさんも思ってくれていたと思います。

やはり大切なのはコミュニケーションです。

 

一緒に何か楽しめるものがあるかどうかは人にもよってしまいますが、共通の話題があるだけでしんどかった支援も全然支援と思わなくなり、当たり前の気遣いくらいの感覚で支援していました。

 

関係性こそが支援の大変さを消してくれますし、相手にも大変そうな感じが伝わらなくなるための秘訣です。

 

 

 

表情が暗かったDさんがたこ焼き作りで晴れやかな表情に

 

脊髄小脳変性症のDさんは体がどんどん動かなくなる進行性の病気の方でした。

口癖のように「これからもっと悪くなるんだ」とおっしゃっていました。

 

車椅子生活になり、トイレに移乗するのも昔は自分でできていましたが、だんだんとヘルパーの手を借りないとできないようになるほどの進行度合いです。

 

あまり趣味もないDさんですが、食べることだけはとてもお好きな方でした。

テレビを見るか寝るかしかやることがなかったDさんに、ある日たこ焼き作りを提案してみると「やってみたい」とおっしゃってくれました。

 

非常に良い表情になり、一緒にたこ焼きの材料をネットで調べ、スーパーに買い物に行って、時間はかかりましたが材料を一緒に切ったり、混ぜたり。

 

手先が動きにくくなっているので、材料を切るだけでも大変ですし、たこ焼きも最初は全然綺麗に丸にできませんでした。

 

しかしだんだんと上達していき、丸くなった時に嬉しそうな表情になったのを覚えています。

 

進行性という病気の中で、ご本人にしか分からない不安や絶望感があったと思いますが、少しでも和らげることができたとその時は思えました。

 

 

 

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重度訪問介護の外出時の楽しかったエピソード

女性介護士が車イスを押している

 

重度訪問介護は外出も使えるので、ここでの思い出は挙げきれないくらいたくさんあります。

日常の買い物から、ショッピングしに行ったり、一緒にお茶しに行ったり、旅行して一緒にホテルに泊まったり・・・。

 

その中で今回は、一番印象的なライブの思い出を紹介させていただきます。

 

 

アーティストのライブに一緒参戦!

 

先ほど登場したKさんがここでも登場します。

Kさんは四肢麻痺の方で、何をするにもヘルパーの援助が必要な方でした。

 

やりたいことや趣味はたくさんあり、野球観戦もするし、スイーツを食べに色んなところへ行くし、中でも大好きなアーティストがいて、そのアーティストのライブに行くのをいつも楽しみにされていました。

 

大きなドームでのライブがあり、それに当選したKさんのヘルパーとして私もライブに行かせていただきました。

 

ライブまでの時間はグッズを買ったり、軽食をとったり、トイレを済ませたり。

 

時間が来たらドームの車椅子専用通路からアリーナの中に直通させていただきました。広々としたドームの景色にKさんも私も大興奮。

 

ライブ中のKさんは興奮のあまり手汗をかいていたのでその都度私が拭いていました。

 

利用者とこうしてライブ参戦を経験させてもらえることはあまりないことだったので、非常に嬉しかったですし、終始手汗をかくくらい力んで興奮されているKさんを見れたことが支援者冥利に尽きるなと思いました。

 

そのアーティストについて、私自身はあまり知らず、一緒に楽しめるか心配していましたが、満足そうな表情が見れて一緒に笑い合えたので良かったです。

 

 

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まとめ

今回は重度訪問介護での楽しかったエピソードを紹介しました。

どれだけ障害が重くても、やりたいことをたくさんやって楽しむ人もいます。

自分の障害を受け止めきれずに悶々としながらも、日々のちょっとしたことに楽しさを見出す人もいます。

こっちの方が楽しいとか、こっちの方がやりがいがあるとか自分の価値観で決めつけるのではなく、今のその人にとって目の前のことが楽しいと思えることか?そうでないか?を考えながら、少しでも楽しんでもらえる姿が見えたらそれは全部支援者にとっての大切な思い出になります。

その人にとってもきっと大事な時間になったと言えるでしょう。

重度訪問介護は、利用者の暮らしの文化の中に入るので、それを壊すことはしてはいけませんが、一緒に楽しんだり、楽しいかもと思えることを提案したり、その人の暮らしをちょっとでも豊かするには?と意識すると違った面白さが見つかるかもしれません。

最後までお読みいただきありがとうございました。少しでも参考になれば幸いです

 

 

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