重度訪問介護で疲弊している人が少しでも楽になるための3つのコツ

重度訪問介護楽になるコツ

 

自宅で暮らす重度の障害をお持ちの方のためのサービス「重度訪問介護」は、訪問系サービスに位置付けられます。

同じ訪問系サービスに居宅介護もありますが、居宅介護よりも重度訪問介護の方が長時間のサービスであり、より身体介護の技術が必要になることが多くあります。

また、各家庭ごとに異なるルールも把握する必要があり、ヘルパーによっては身体的にも精神的にも疲弊してしまいがちです。

 

今回はそんな重度訪問介護の仕事を少しでも楽に、うまく行うコツについて考察していきます。

 

 

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本記事の信頼性

介護業界11年目のちょいベテランで現役の管理者兼サービス提供責任者が執筆しています。

保有資格:ヘルパー2級、基礎研修、社会福祉士、同行援護、全身性ガイヘル、ほか

制度などの解説記事は「厚生労働省の一次情報」をもとにしています。

重度訪問介護をうまく行う「3つのコツ」

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疲弊しやすい重度訪問介護で、少しでも楽に、ストレスが最低限になるようにサービスを行うために、押さえておくべきポイントを今回3つご紹介します。

 

 

うまく行うコツ①:「見守り」の時間をうまく使う

身体介助に加えて家事援助も行う重度訪問介護は、ご家庭の物の場所や細かなルールを覚えるまではなかなか余裕が持てない可能性もあります。

 

しかし、どんな家庭でも慣れてさえくれば、時間に余裕も生まれるものです。

見守りの時間を上手に増やし、支援者も体を休めることは意識して行った方が良いです。

「申し訳ないから…」と他に何かやっておきましょうか?と尋ねる親切な方もいらっしゃいますが、あまり最初から無理をしないようにしましょう。

 

ヘルパーである以上、良くしてあげたいとか、良く思われたいという気持ちがあることも非常にわかりますが

重度訪問介護サービスは長時間集中力を必要とするサービスなので、うまい具合に力を抜く時間がどうしても必要です

 

自宅で親御さんもいて気まずい時もあるかもしれませんが、ヘルパーも何でも屋さんではないので、不必要に何かすることもありません。

 

ただでさえ局所的に肉体労働になりやすいサービスですので、休むときは休むのメリハリをつけることも適切にサービスを行うためには必要なことであるという認識をまずは持つ必要があります。

 

 

 

うまく行うコツ②:利用者と「丁度いい距離感」で関係づくりをする

長時間を共にするので、利用者との関係性は特に大切です。

お互いに嫌な印象だったら長時間一緒にいたらストレスでしかないですよね?

 

なので、重度訪問介護をうまく行うのに、利用者との人間関係の築き方が最重要といっても過言ではありません。

 

何より、距離感が重要です。

ここで言う距離感とは、言葉で表すのは難しいのですが、親密になりすぎることなく、かといってよそよそしくも感じもない、関係性においての丁度いい距離感です。

 

例えば、あなたが親切になんでもお世話をしたいと思うヘルパーであったとします。

それによってあまりに距離感が近くなりすぎると、友達感覚になって利用者によってはあれこれとお願い事をしてこられる人もいます。

最初のうちはヘルパーとしても頼ってもらえることが嬉しかったりするので、できるだけご要望に応えようと思う人が多いですが、注文が多くなってくると疲弊してきますし、利用者側も感覚が麻痺してきて、自分でできることでもお願いしてこれられる場合もあります。

こうなると、言い方は悪いですがただの召使いですし、ご要望を断ることが相手の不満につながることもあります。

 

距離感を正しく持つことで相手もある程度遠慮もして自分でやれることは自分でやりますし、こちらも難しいご要望にはNOと言いやすくなります。

 

関係づくりは非常に大切ですが、「仲良くなる」イメージの関係づくりではなく、あくまで専門職としての線引きの感覚をきちんと持った上で、早く丁度いい距離感を関係性の中に築くことを意識しましょう。

 

その上で、関係性を築くのに効果的なのは、やはり会話です。

相手の興味のある話、好きな食べ物の話、どんなことが楽しみなのか?など、話していて楽しくなるような会話を支援の合間合間にできると好意的な印象を持たれますし、距離感としては丁度いいものになりやすいです。

 

何か親切にすることで関係性を築くよりは、自然な会話を通して利用者との関係を築いていきましょう。

 

 

うまく行うコツ③:「相談できる相手」をつくる

重度訪問介護では、これってどうなの?と思うことがたくさん出てきます。

 

「利用者にこんなことまでお願いされた」ということであったり、ヘルパーによって掃除や食事づくりの得意不得意もあって、私の時だけ1皿多くご飯をお願いされていたりとか、この利用者さんとはどうしても関係性が上手に築けないだとか。

 

長時間、人の家で自分一人で仕事をするというのは想像以上に気遣いもしますし、ご家庭のルールも覚えなければならないですし、これは大丈夫か判断ができないということもあります。

当たり前に様々な疑問や不安が湧いてくるものです。

もちろん愚痴になってしまうようなこともあるでしょう。

 

このような時に、自分一人で抱えずにすぐに相談できる人、あるいは環境があることは、ストレスが個人にかかりやすい重度訪問介護をうまく行うのに大切なポイントです。

 

職場にそもそもそのような相談できる体制があればそれを活用すれば良いですし、なければ自分が話しやすい人にサラッと話してみるのをオススメします。

 

精神的な負担も誰かに話すことでスッと楽になるものです。

 

福祉の仕事は、きれいごとだけで成立するものではありません。

人と非常に距離の近い仕事なので、苦しかったり辛かったり様々な思いを現場で持たれると思います。

しかし、それを解消するのもやはり人です。

相談できる人を意識して探し、上手に相談を投げかけてみてください。

 

 

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まとめ

いかがでしたでしょうか?

なかなかうまく行うコツと言っても、「これをやっていれば完璧!」というようなわかりやすい答えはありません。

みんな自分自身で上手に力を抜いたり、休みつつ行なっていることがほとんどだと思います。

重度訪問介護で長時間自宅にお邪魔するそれ自体が自分に合わないという人は、そのサービスの支援から離れることも1つの選択肢です。

ちろん、事業所としてそれが可能ではないかもしれませんが、やはり「もう無理!」とヘルパーが思っていながら現場に入れば、それは利用者にとっても迷惑になります。

専門職というのは、知識や身体的な技術だけを持って専門職というのではなく、相手を思い、寄り添う人間力やメンタルコントロールができることも含めて専門職なのです。

身体的にも精神的にも辛い現場であり、そこに携わっているだけでも本当に素晴らしいことですが、より利用者と自分自身にとって良い状況を作るために、最低限今回紹介したようなコツを意識していい意味で楽に重度訪問介護を行えるといいですね。

最後までお読みいただきありがとうございました。少しでも参考になれば幸いです。

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