高齢者によくみられる病気のひとつ「サルコペニア・廃用症候群」とは?訪問介護で気を付けたいポイント

サルコペニア・廃用症候群

 

くらたろう
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今回は高齢者によくみられる病気の一つ「サルコペニア・廃用症候群」について訪問介護で気を付けたいポイントを解説します!

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高齢者によくみられる病気のひとつ「サルコペニア・廃用症候群」とは?

ベッド高齢者と介護職

 

「サルコペニア」は主に加齢によって筋肉量と筋力が低下した状態です。人間の筋肉の衰えは40歳頃から起こり始めると言えわれており、60歳あたりから症状が出始めるとされています。

動く事が億劫になり、高齢者では関節痛などから動きが制限され、さらに進行してしまう事で生活の質を低下させ、骨折の原因や要介護状態の原因にもなりえるのです。

サルコペニア・フレイルと言われる事もあります。

フレイルとは加齢に伴い身体の予備機能が低下し、健康障害を起こしやすくなった状態で「虚弱」の事です。健康な状態と要介護状態の中間的な状態の事をさしており、近年注目されている言葉です。

 

「廃用症候群」とは病気やけがなどで長期の安静によって起こり、特に高齢者では要介護の原因になったり認知機能の低下を引き起こします。

また、うつ状態、気分の落ち込み、やる気の減退、運動障害、循環・呼吸器障害、自律神経障害など様々な身体症状があり加齢だけが原因ではなく、大きい病気や手術によって長期の安静や入院によって引き起こされ若い人でも発症する事があります。

廃用症候群に筋肉の萎縮が加わったものが「サルコペニア」です。

 

サルコペニア・廃用症候群の症状

サルコペニアの症状

サルコペニアは筋肉量の低下+筋力の低下または身体能力の低下、もしくは全て一致することや骨密度検査、CT、MRIなどで診断されます。

症状としては

  • 筋肉量の減少
  • 転びやすくなる
  • 嚥下機能の低下
  • 回復力の低下

などが現れます。

他にも日常生活の分かりやすい例を挙げると、「信号が青の間に渡り切れない」「階段の上りと下りで手すりが必要」「ドアノブやペットボトルの蓋がうまく回せない」など。

廃用症候群の症状

  • 筋肉が痩せて細くなる(筋萎縮)
  • 関節の動きが悪くなる(関節拘縮)
  • 起きあがった時などに血圧が下がりめまいを起こす
  • 誤嚥しやすくなる
  • 食欲が落ちたり逆流性食道炎になりやすくなる
  • 胃腸の働きが落ちて便秘がちになる
  • 褥瘡
  • 睡眠リズムが崩れて不眠になる
  • 思考力が落ちる
  • うつ

など筋力以外にも内蔵症状や精神的な症状が伴う事があります。

 

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「サルコペニア・廃用症候群」について訪問介護で気を付けたいポイント

女性介護士と男性利用者

サルコペニア・廃用症候群について解説しましたが、実際の介護現場でヘルパーが気を付けるべきポイントを下記にまとめています。

 

できるだけ身体を動かしましょう

自分で身体が動かせる場合は、着替え、洗面、入浴、着替えなど身の回りの事でできる事はゆっくりでも自分でやりましょう。ラジオ体操や散歩、ストレッチ体操なども効果的です。

寝たきりの場合は介護者が手首や足首を回してあげたり、膝・肘の曲げ伸ばし、体を揉む、体位変換をしてあげる事も効果的です。

 

排泄はなるべくトイレで

支えればトイレに行ける状態であれば、排泄はなるべくトイレでしましょう。排泄をトイレでできる事は自尊心を保てたり、爽快感が得られたり、寝た状態よりも排泄自体がしやすくなります。

 

リハビリの導入と連携

ベッドの横に座ったり、車いすに座る事で「座る体勢」を維持するための様々な筋肉が働きます。

在宅サービスの中には理学療法士や作業療法士による訪問リハビリもありますので、そういったサービスの利用を検討してみるのも良いかも知れません。

またリハビリ職と訪問介護がうまく連携図ることで成果につながります。

 

やる気を引き出すかかわりを

グループ活動やサークル活動、地域の行事などに参加することで気持ちの活性化につながります。

また気の合う友人と話がしたくてそこの場所まで行く、などの行動は身体を動かしながらやる気も引き出してくれます。

外出が難しい状態ならベッドに座って足湯なども気持ちが良く、足湯をするためにがんばって座る動作をする事が期待できます。

「利用者本人が選択した生きがいのある生活をおくることで、自然に生活も活発であること」が予防の基本です。

意欲を高めるよう働きかけが必要になります。

 

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さいごに

今回は高齢者によくみられる疾患である「サルコペニア・廃用症候群」について解説しました。

サルコペニア・廃用症候群は一つの機能が低下すると雪だるま式にどんどん機能が低下していきます。

そのため我々訪問介護は常に予防を心がけていく必要があります。

「こころが動けば体がうごく」です!いきがいのある生活をおくれるような働きかけを行っていきましょう。

最後までお読みいただきありがとうございました。少しでも参考になれば幸いです。

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