高齢者によくみられる病気のひとつ「腎不全」とは?訪問介護で気を付けたいポイント

腎不全

 

くらたろう
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今回は高齢者によくみられる病気の一つ「腎不全」について訪問介護で気を付けたいポイントを解説します!

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高齢者によくみられる病気のひとつ「腎不全」とは?

 

腎不全とは体の老廃物を十分に排泄できなくなった状態の事を言います。

腎臓は一般的にそら豆のような形をしていて握りこぶし1個分の大きさと言われています。中身は細い血管が集まった毛糸玉のような構造になっています。背骨を挟んで左右に1個ずつある臓器です。

ここで血液をろ過してからだに必要なものは取り込み、いらなくなったものは尿として体外に排出するための場所です。

腎臓では老廃物の排出のほか、水分量の調節や新しい赤血球を作るためのホルモンを分泌したり、ビタミンDを活性化して骨を維持する働きも担っています。

 

腎不全は急性と慢性の種類があります。

  • 急性腎不全・・・嘔吐や下痢などで急激に体液のバランスが崩れる事で起こります。また腎臓の血管にダメージを与えるような薬の作用や血のかたまり(血栓)、癌などが原因で尿管が塞がれる事で発症します。
  • 慢性腎不全・・・14万人以上と推計されており、長年腎臓に負担がかかっていた事で腎臓にダメージを受けて発症することが多く糖尿病や糸球体腎炎、高血圧による腎硬化症が原因となる事が多いとされています。

 

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腎臓はからだの中でいらなくなった物を外に出してくれたり、血液を作ったりと大忙しな臓器です。

そんな大忙しな腎臓は1度障害を受けると回復しない事が多い臓器でもあります・・・

 

腎臓が悪くなる原因

肥満、アルコール、高血圧、糖尿病、運動不足、喫煙、高齢など生活習慣が原因となっていることが多い病気です。

 

腎不全の症状

体内に余計な水分が残って浮腫む、肺にまで水がたまると咳や息苦しさ、胸が苦しい、違和感などの症状が現れます。

他にも吐き気や口臭、食欲不振、かゆみ、皮膚の黒ずみ、不整脈、高血圧、頭痛、骨がもろくなるなどがあり、重症になると意識消失や血液中のカリウムがあがる事で心臓が止まってしまう事もあります。

 

 

腎不全の治療はどうするの?

軽傷の場合は蛋白質の制限、減塩、カロリーの補給、カリウムを制限した食事の変更に加えて内服薬、安静、水分制限などで体重をコントロールしながら様子を見ていきます。

尿が出なくなったり、腎臓の数値が悪くなった場合には「血液透析」といわれる人工的に血液をろ過する機械を使って老廃物を排出する事になります。

人工透析は、週に2~3回腕に2本の針を刺して行われます。1本は血液を抜いてろ過装置に通すため、もう1本は綺麗になった血液をからだに戻すためのものです。

 

ほかにも「腹膜透析」と言って体に透析液を入れ、体の腹膜や血管を使って老廃物を透析液に移行させるものがあります。

どの治療も食事制限や水分制限、体重のコントロールは必要となります。

また稀に病状が安定して透析が不要になる事もありますが、ほとんどの患者さんが生涯にわたって受け続ける必要があります。

他の生活習慣病とは違い、運動はせず逆に安静が必要になります。これは新陳代謝があがる事で老廃物が作られるのを防ぐためです。

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「腎不全」について訪問介護で気を付けたいポイント

女性介護士と男性利用者

 

腎不全について解説しましたが、実際の介護現場でヘルパーが気を付けるべきポイントを下記にまとめています。

 

高カロリー、低たんぱく、減塩食の提供

高カロリー、低たんぱく、減塩食を心がけることで腎不全の進行を抑える可能性があります。

高齢者は比較的濃い味を好む傾向にあり、なかなか難しいことではあります。減塩の必要がありますが「味気ない」と感じて減塩が続かない場合もあります。

減塩しょうゆやだし、ポン酢うまく使うと味がはっきりますので、うまく活用してみましょう。

ちなみに塩分は一日5~7gが目安です。

また、たんぱく質に関しては肉、魚、豆類、乳製品はたんぱく質が多い食材です。とは言えたんぱく質は髪の毛や筋肉、内蔵、爪、歯など人の体をつくる上で大切な栄養素ですので、全く摂らないと言う訳にはいきません。

多く摂りすぎないように気をつけましょう。最近では薬局やスーパーなどでも低たんぱく食の食事が売られている事もありますので、活用してみるのも良いのではないでしょうか。

他にも海藻、野菜、果物、納豆、チーズ、ハム、ウィンナーなどカリウムやリンを含む食品も控えましょう。

 

血圧の観察

腎不全の治療は血圧のコントロールが大切になります。日々の血圧を把握し医療職と連携をとることで適切な治療につなげることができます。

また腎臓は我慢強い臓器なので、症状が出た時には病気が進行してしまっている可能性も多くあります。普段の健康チェックとして血圧を測り、メモしておく事で病気のサインに気づきやすくなります。

ちなみに血圧は130/80mmHgが目安です。

 

持病がある場合はきちんと治療する

高血圧や糖尿病などの持病がある場合は、定期的に受診してきちんと治療を受けることで腎臓の負担も減らせますし、病院で行われる尿検査や採血などは腎臓の働きをみるために大切な検査です。

指摘を受けたり先生に注意されるのを嫌がって病院に行きたがらない人もいらっしゃいますが、注意された事を今から実践すれば次の受診では結果が良くなってお互いに笑顔になれるかも知れません。

 

脱水に注意する

脱水が原因で急性腎不全になることもあるため、熱中症やかぜなどに際は脱水症状に注意しておきましょう。

 

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さいごに

今回は高齢者によくみられる疾患である「腎不全」について解説しました。

腎不全は生活習慣病の1つですので、生活習慣や食習慣を改善するだけで予防につながる疾患です。

持病を長年放置してしまったり、奔放な食生活を続けてしまうと腎臓にダメージを受けやすくなります。

「透析は嫌だ」とおっしゃる利用者さんとよく遭遇しますが、持病がある人はしっかりと持病のコントロールをして生活習慣を規則正しくする事で自分の腎臓を長く使う事ができます。

最後までお読みいただきありがとうございました。少しでも参考になれば幸いです。

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