高齢者によくみられる病気「褥瘡」とは?訪問介護で気を付けたいポイント。

褥瘡

 

近年、病院での治療が終わると自宅で介護を受けながら自分らしく過ごされる方が増えています。

一方で介護力不足や知識不足によって褥瘡を発症してしまうケースも多く、発見が遅れたために重症化してから病院に来られる方もたびたびお見掛けします。

ここではそんな介護の厄介者の褥瘡の発見から病院受診、自宅での工夫についてお伝えします。

 

くらたろう
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今回はで高齢者によくみられる疾患の一つ「褥瘡」について訪問介護で気を付けたいポイントを解説します!

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高齢者によくみられる病気「褥瘡」とは?

ベッド高齢者と介護職

「床ずれ」と言えば想像しやすい方もいらっしゃると思います。「褥瘡」は寝たきりなどで長時間同じ体勢を取る事によって、体重で圧迫された部分の血流が悪くなった結果皮膚が赤くなったり、傷ができてしまう事です。

軽傷の場合は半日~1日で治る場合もあるのですが、重症になると何か月もかかってしまう事や時には手術を要する事もあります。

 

褥瘡ができやすい場所

褥瘡には「好発部位」と呼ばれる「できやすい所」があります。

仰向けで寝ていた場合は

  • お尻の割れ目の10㎝ほど上にある「仙骨」
  • 「かかと」「後頭部」などの主に突き出した場所

にできやすいと言われています。

横向きの場合は

  • ひじ
  • 骨盤の横
  • 膝の外側
  • くるぶし

にできやすいと言われています。

中でも仙骨にできる場合が多く、病院に来られた方の中には傷が骨まで達しているかたもいらっしゃいます。

また褥瘡が発生する原因としては

  • 体の突き出た部分に何時間も体重が集中してしまう
  • オムツ内失禁など皮膚が汚染されやすい状態になっている
  • 動きによって皮膚がよじれる、摩擦が起こる

などで発症します。

 

褥瘡の症状と見極め方のポイント

褥瘡は最初は赤みが消えない事から始まります。

徐々に赤みが赤紫になり、皮膚が破けて中の組織が見えてしまったり、黒く変色してかさぶたのように皮膚が硬くなったりします。

ここで褥瘡かどうか確認する方法を紹介しておきます。

まず、赤みのある部分を2~3秒指で押して離した時、白っぽくなった後に赤みが戻る場合は褥瘡ではありません。

白っぽくならず、赤みが残ったままのものは褥瘡と考えます。

または、透明な定規のような板状のものを赤みのある部分に軽く押し当てます。赤みが白っぽくならず赤いままであれば褥瘡と判断します。

 

どんな人が発症しやすいのでしょう?

主に

  • 寝たきり状態の方
  • 脳血管疾患などで麻痺がある、自力では動かせない方
  • 抗がん剤やステロイドの長期使用で免疫が落ちている方
  • 貧血、食事がすすまず低栄養状態の方
  • 日常的にオムツに失禁している方
  • お風呂になかなか入れず清潔を保つのが難しい方

など日常生活動作を自力で行うことが難しい方や病気の関係で免疫力が落ちている方が褥瘡になりやすいと言えます。

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訪問介護で気を付けたい5つのポイントとは?

ガッツポーズをしている女性介護士

 

褥瘡について解説しましたが、訪問介護で気を付けるべきポイントは下記のとおりです。

  1. 小まめな体位交換
  2. 下着やシーツを清潔に保つ
  3. 介助時に皮膚観察をおこなう
  4. 低栄養状態をふせぐ
  5. 訪問介護で褥瘡の処置はできない

 

です。それぞれ見ていきましょう!

 

①除圧のために小まめな体位交換をおこなう

まずは赤みを帯びた場所に体重がかからないように体の向きをずらしてあげることが大切です。

仙骨の場合であれば、背中に枕などを入れて体の半分を浮かせるような格好だと圧がかからないでしょう。

2時間を目安に身体の向きを変えてあげる事が望ましいです。

かかとの場合では、足の下に枕やクッションを入れる事でかかとが浮きますし、当たる角度を少しずらしてあげる事で圧がかからないようにもできます。

 

くらたろう
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在宅介護で2時間ごとの体位交換は現実的に厳しいですよね・・・

最近は自動体位変換のベッドもありますので活用を検討しても良いかもしれません。単位数が重いですが・・・

②下着やシーツを清潔に保つ

赤紫色や黒く変色してしまった場合は外側から見えない深い部分まで傷が広がっていたり、

皮膚が裂けてしまったなど皮膚の下の組織が見える状態の場合、そのままにしてしまうと感染症を引き起こす原因にもなってしまいます。

下着やシーツはできる限り清潔に保つように意識しておきましょう。

 

③介助時に皮膚の観察をおこなう

褥瘡はせっかくなおっても状態によっては再発することがあります。入浴時や排泄介助時など常に皮膚の観察をおこない早期に対応していくことが大事です。

 

④低栄養状態をふせぐ

褥瘡は低栄養状態で体力が低下していると起こりやすく、回復もなかなかしていきません。

難しいとは思いますが、できるだけ栄養を摂取できるよう介助していく必要があります。

 

⑤訪問介護では褥瘡の処置はできない

基本的に褥瘡の処置は医療行為にあたりますので訪問介護で行うことはできません。

褥瘡は日に日に状態が変わります。状態観察をして専門的な知識をもとに判断し処置をおこなう必要がありますので医師や看護師が行います。

ただ、訪問介護もどのような処置を行っているのかを理解しておく必要があります。

在宅介護において褥瘡の経過を一番見ているのは訪問介護ですので、医療と連携を図りながらケアを進めていくことが重要です。

処置が適切でない場合、褥瘡を悪化させてしまう恐れがありますので、必ず看護師が処置を行う必要があります。

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まとめ

今回は高齢者によくみられる病気である「褥瘡」について解説しました。

褥瘡はなにより予防が一番大事です。ですが残念ながら、褥瘡はできてしまうことがあります。

正しい知識を持ち医療職と連携を図りながら適切なケアを行っていきましょう!

最後までお読みいただきありがとうございました。少しでも参考になれば幸いです。

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