高齢者によくみられる病気「疥癬」とは?訪問介護で気を付けたいポイント。

疥癬

 

くらたろう
くらたろう

今回はで高齢者によくみられる病気の一つ「疥癬」について訪問介護で気を付けたいポイントを解説します!

スポンサーリンク

高齢者によくみられる病気のひとつ「疥癬」とは?

ベッド高齢者と介護職

「疥癬」はダニの一種でヒゼンダニ(疥癬虫:かいせんちゅう)がヒトの皮膚に寄生する皮膚の病気で、人から人へ感染をおこします。

検査や診断は皮膚科に受診し顕微鏡検査で確認しダニが存在している事を確認します。

疥癬トンネルがあればダーモスコープでの確認。ダニを発見します。

 

どんな人が疥癬になるの?

高齢者に感染する事は多いですが、乳幼児から高齢者に至るまで年齢の幅は広いです。

病院や介護施設では集団感染になる可能性も多いので疥癬の正しい知識をもって対応する事が重要です。

 

疥癬の種類

疥癬は「通常疥癬」と「角化型疥癬」の2種に分類されています。

 

通常疥癬とは?

感染してから症状が出るまでの潜伏期間は1~2か月です。長い時間、肌と肌、手と手が直接触れることで、ダニが移動して感染します。

寝具を介して感染することもありますが少し時間ではほとんど感染を起こすことはないと言われています。

通常疥癬の病状について
  • 皮膚の状態・・・丘疹(赤くなるブツブツ)小紅斑
  • かゆみ・・・強い。特に夜間は強いかゆみがある。
  • 症状が出やすい場所・・・顔・頭以外の全身(腹部、胸部、腋窩、腕の内側、陰部など)
  • 感染力・・・弱い

 

角化型疥癬(ノルウエー疥癬)とは?

感染力が強く、免疫力の低下が影響します。

病院内や介護施設などでの発症が多く広範囲の施設内感染を引き起こす事があります。

ダニが多く感染力が強いため、直接接触や間接接触などでも感染します。

また、剥がれ落ちた角質にも多数の生きているダニが含まれていて、角化型疥癬の患者から剥がれた角質(落屑)に含まれるヒゼンダニによっても感染します。4~5日後に発症することもあります。

かゆみの程度は強いかゆみを感じる人やかゆみのない人もいます。

角化型疥癬(ノルウエー疥癬)の病状
  • 皮膚の状態・・・角質層(灰色から黄白色でざらざらと厚くアカの様な感じ)
  • かゆみ・・・人によりより強弱は違う(かゆみを感じる場合と感じない場合がある。)
  • 症状が出やすい場所・・・顔、頭部も含めて全身
  • 感染力・・・弱い

 

疥癬の一般的な治療方法

疥癬の治療は一般的に薬物療法を行います。ヒゼンダニを殺すための内服駆除剤を使用します。

内服薬

  • イベルメクチン(ストロメクトール 3mg)1週間隔で2回内服します。

外用薬

  • クロタミン(オイラックス軟膏、)・・かゆみ止めです。1回20g程度、1日1回、10~14日間連日塗布
  • フェノトリン・・1回30g、1週間隔で2回塗布
  • イオウ剤・・1回20g程度、1日1回、5~15日間連日塗布
  • 安息香酸ベンジル・・1日1回約100mL程度、5日後に再塗布(3日間連日塗布、あるいは隔日で3回など種々の投与

 

スポンサーリンク

「疥癬」について訪問介護で気を付けるべきポイント

よしっ!のポーズの介護士女性

疥癬について解説しましたが、そんな高齢者に対してヘルパーが介護する際に日常生活で気を付けるポイントは下記のとおりです。

  • 必ず予防着・手袋を着用し介護をした後は石鹸等で手指洗浄を行う。
  • 入浴時の介護では職員は外用薬を事前に塗布し感染予防に努める。
  • 予防衣着用(使い捨てがよい)
  • ケア職員間での感染を予防する為、疥癬利用者の介護をした職員は予防処置を行い他の職員と接する。
  • 利用者の使用したシーツは毎日交換 交換時は床に置かずにそのままビニール袋に入れ、50度以上の湯に10分以上浸けてから洗濯をする。
  • 部屋は毎日しっかり掃除機をかけ感染拡大予防に努める。
  • 利用者の使用している用品。ベッド・柵はアルコール消毒を床にはスミチオン液で拭く、職員の家族への感染を予防する為に退社前に制服は着替え、消毒し自宅に戻る。

 

スポンサーリンク

さいごに

今回は高齢者によくみられる疾患である「疥癬」について解説しました。

介護施設など疥癬が発症する危険性は高いですが、訪問介護現場でも疥癬は発生します。

身体に強い痒みや発疹がでた場合皮膚科に受診し、正しい診断を受けしましょう。

疥癬と診断を受けた場合は、治療を開始し、正しい予防に努め感染の拡大や家庭内での感染も予防しましょう。

最後までお読みいただきありがとうございました。少しでも参考になれば幸いです。

タイトルとURLをコピーしました