高齢者によくみられる病気のひとつ「てんかん」とは?訪問介護で気を付けたいポイント

てんかん

 

 

くらたろう
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今回は高齢者によくみられる病気の一つ「てんかん」について訪問介護で気を付けたいポイントを解説します!

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高齢者によくみられる病気のひとつ「てんかん」とは?

 

てんかんは大脳のニューロン(神経単位)の電気的興奮によりおこる脳疾患です。

多くは小児期と高齢期に発病します。

私たちの脳はおよそ1000億個の神経細胞からなる複雑なネットワークになっています。

脳からの全身に命令が伝えられる際、神経細胞には電気信号が起こります。電気信号によって「体を興奮させたり」逆に「興奮を抑えたり」して、そのバランスをコントロールしながら脳は活動しています。

ところが、何らかの原因でこの電気回路がショートして過剰な興奮が起こると、体が発作を起こしてしまいます。

これが「てんかん発作」です。

 

高齢者のてんかんの原因とは。どんな人がてんかんになるの?

高齢者(65歳以上)の発症者は全体の約7割、最も多い年代は、発症者全体の14.3%を占める「75~80歳未満」となっています。

高齢者がてんかんを発症する原因は不明なことも多いですが

  • 頭部への外傷
  • 脳梗塞や脳出血などの脳卒中
  • 脳腫瘍、脳炎、髄膜炎

などが原因となる場合があります。

 

てんかん発作の種類と症状

てんかん発作は「全般発作」と「部分発作」の2つに種類分けされていて、さらにその中でもさまざまなタイプの発作があります。

 

全般発作とは

全般発作は最初から一気に脳全体が興奮状態になります。急に意識が消失し、全身が硬直したのち全身がガクガクと痙攣します。発作は5~15秒程度で発作後は意識がもうろうとしている状態が続きます。

全般発作は下記の6つのタイプに分けられています。

  1. 欠神発作
  2. ミオクローニー発作
  3. 間代性発作
  4. 強直性発作
  5. 強直間代性発作
  6. 脱力発作

 

部分発作とは

部分発作は「単純部分発作」「複雑部分発作」の2タイプに分けられています。

体の片側のみ起こり、脳の一部から興奮が始まります。

  • 体の一部の痙攣、発作後の一時的な痙攣
  • 手や腕を伸ばす
  • 舌打ち
  • 記憶障害

など全般発作と違い、痙攣を伴わない場合や意識を失わない場合もあり、高齢者の場合は部分発作のてんかんが多いとされています。

 

てんかんの一般的な検査方法

  • CT、MRI・・・脳の形態的異常を調べる画像検査(脳の傷や障害)
  • 血液検査・・・てんかん発作を起こす原因疾患の有無
  • ビデオ脳波同時記録・・・脳波装置をすけて3~4日入院する場合もある

 

高齢者のてんかんの治療

高齢者のてんかんに対する治療は「抗てんかん薬」による薬物療法が基本となります。

特に高齢者の場合は薬が効きやすくいので発作のコントロールをさせる為に医師の指示で2種類を服用する場合もあります。

正確に服用していくことで9割近くの患者さんは、発作が減少または消失することも期待できます。

 

抗てんかん薬の種類

  • 脳の異常な興奮を抑える薬・・・ヒダントール、レビアチン、テグレトール、カルバマゼピンなど
  • 脳の興奮を抑える脳内物質の働きを強める薬・・・デパケン、セレニカ、ホリゾン、セルシン、ジアゼパム、リボトリールなど
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「てんかん」について訪問介護で気を付けたいポイント

女性介護士と男性利用者

 

てんかんについて解説しましたが、実際の介護現場でヘルパーが気を付けるべきポイントを下記にまとめています。

  • てんかん発作時に大声で呼びかけたり、ゆさぶったりしない、周囲の安全を確認して発作が治まるまで待ちましょう。
  • 主治医の指示どおり内服は正確に時間・量の服薬確認、服薬介助をする。
  • 発作の状況は時間や状態を記録する。
  • 痙攣がおさまらない、顔色が悪いなどの急変時は救急要請をする。(てんかん発作は基本的にすぐに救急搬送する必要はない)
  • 記憶障害などがあり認知症との区別は難しいため、よく観察してんかんの症状がある場合は早期に受診をする。
  • 発作が起きて、いきなり全体重がかかったまま転倒する可能性があるので頭や身体を傷つける事がある。介護従事者の目の届く所に居ていただく、頭を傷つけないように保護できる帽子をつけて頂く。
  • 歩行時は1人で歩行させずに見守りや一部介助をする
  • 食事のバランスを考えて暴飲暴食はしないことも大切
  • 夜間の睡眠が安定してとれるように就寝時間、起床時間を安定にさせる

 

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内服薬にアレルギー症状や服用量をまちがえると、ふらつきや眠気で転倒の

危険性がありますので十分な注意が必要です。

またてんかんの薬の中には長期の服用で副作用(肝機能異常・脱毛等)が起こる可能性がありますので、ヘルパーさんも理解しておき、必要であれば主治医に相談しましょう!

 

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さいごに

今回は高齢者によくみられる病気である「てんかん」について解説しました。

てんかん発作は、突然おこります。基本的には救急車を呼ぶ必要はなく、安静にしていると落ち着きます。

ただし、救急搬送が必要な状態を確認しながら冷静に対応する事が重要です。

高齢者のてんかん患者は多く、認知症との判断も難しく様子がおかしくても、認知症状だと勝手に判断しないようにしましょう。

最後までお読みいただきありがとうございました。少しでも参考になれば幸いです。

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