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【障害福祉サービス】居宅介護の「個別支援計画」作成で大事な4つのこと。

居宅介護の個別支援計画

 

障害福祉サービスを提供する際にはサービス内容に則った「個別支援計画書」を作成しなければなりません。

今回の記事では居宅における支援計画書作成方法について解説します。

 

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この記事を書いた人

ヘルパー会議室編集部

くらたろう

30代男性。大阪府在住。東証一部上場企業が運営する訪問介護事業所に3年従事し、独立。事業所の立ち上げも経験。訪問介護の経験は11年目、現在も介護現場に自ら出つつサービス提供責任者として従事している。ヘルパー・サ責の学ぶ機会が少ないことに懸念を抱き、2018年に訪問介護特化型ポータルサイト「ヘルパー会議室」を設立。

【保有資格】 訪問介護員2級養成研修課程修了/介護職員基礎研修修了/社会福祉士/全身性ガイドヘルパー/同行援護従業者養成研修修了  

居宅介護の個別支援計画作成する際に大切な4つのこと

ノートパソコンをタイピングしている

 

居宅介護の個別支援計画を作成するにあたり、どのような部分に気を付ける必要があるのか4つに分けて解説していきます。

  1. アセスメントは正確に、なるべく細かく情報を引き出し
  2. 主訴をそのまま計画書に書くのではなく、かみ砕いて目標を立てる
  3. 目標達成後のイメージを明確に
  4. 留意事項は漏らさず記載する

 

それぞれ見ていきましょう!

 

① アセスメントは正確に、なるべく細かく情報を引き出す

支援計画を立てるにあたりアセスメントを丁寧に行わなければ、本人の主訴とずれてしまい適切な支援を行うことができません。

必要な情報が不足して利用者さんに迷惑をかけてしまう可能性があります。

アセスメントにおいて最低限引き出したい内容は以下の通りです。

 

  • 主訴(どのような生活を送りたいのか)
  • 抱えている問題(自宅での生活においてどのような部分に困難さをかかえているのか)
  • 生育歴(今に至るまでどのような生活を送ってきたのか)
  • ADLの把握(どのくらい自力で日常生活を行う事ができるのか)
  • ストレングス(その人の強み)
  • 基礎疾患の有無、かかりつけ医の確認。

 

② 主訴をそのまま計画書に書くのではなく、かみ砕いて目標を立てる

利用者の主訴は目的であり、目的を達成するための支援目標を立てることが個別支援計画を作成するにあたり重要になります。

また、ただ支援目標を立てるのではなく、目標を達成するために必要な支援をなるべく細かく記載するようにしましょう。

 

本人や家族だけではなく、もしサービスを提供する担当者がなんらかの事情により途中で変わったとしても、支援計画を読めばすぐにポイントを把握できるようにしておくことが大切です。

 

 

試しに1つ事例を作ってみましょう。

  • 障害名・・・軽度知的障害
  • 主訴・・・入浴を一人で楽しめるようになりたい。
  • 現在の入浴時の状態・・・一応は自力で入浴可能だが、足の裏や背中を洗い忘れてしまう事が多々ある。その為、ヘルパーの見守り及び仕上げは必須の状況。
    本人は幼少期洗い忘れでよく親に怒られた経緯がある為、浴槽に浸かることは好きだが洗髪や洗身には強い苦手意識がある。衣服の着脱は自分で行える。写真や絵カードは理解できる。
  • 支援目標・・・自立して入浴を楽しめるように、入浴に対する不安要素をなくしていく。
  • 目標に対する支援内容・・・等身大のイラストを用意し、洗髪及び洗身の順番を確認しながら一人で行える環境を作っていく。具体的には、鏡の上にイラストを貼りつけ、洗い終わったら自分で声に出して確認をしてもらう。
    ヘルパーは脱衣所で本人の確認を聞きとり、問題なければ大丈夫であることをしっかり伝えて成功体験を重ねていく。

このような感じで支援目標を立てていくと良いと思います。

 

③ 目標達成後のイメージを明確に

先の事例で目標の項目にて、「自立して入浴を楽しめるように」とあえて「楽しめるように」と記載したことには理由があります。

例えば、会社で上司に「君の育成計画書を作ったから」と言われて、改善点ばかり書かれていたらどうでしょうか?きっと大体の人が落ち込んでしまいますよね。

あくまでも支援目標は達成したときに本人にとってメリットがあり、前向きになれるものでなくてはなりません。

 

④ 留意事項は漏らさず記載

例えばお子さんがいる方で、特別な育児支援等が必要な方に対しては必ずその旨を記載しましょう。

記載がないと実地指導の際に指導対象になる可能性があるので注意しておきましょう。

 

 

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介護保険のケアプランとの違いとは?

介護保険法の本

 

ケアプランとは、介護保険サービスを利用する際に作成される介護保険制度版の個別支援計画書ともいえる支援計画書の事です。

障害福祉サービスにおける個別支援計画書とはいくつか違う部分がある為いくつか紹介しておきます。

 

ケアプランではアセスメントを行う際に専用のチェックシートが用いられる

障害福祉サービスでは自治体や事業所によって支援計画書やアセスメントシートの書式や細かい部分に違いがありますが、基本的に「課題分析標準項目」という厚生省が示しているチェックシートを用いてアセスメントを行います。

 

ケアプランは原則ケアマネージャーが作成

障害福祉サービスではサービス管理責任者が確認及び承認印を押せば一般職員でも個別支援計画書を作成することができますが、ケアプランは原則ケアマネージャーと呼ばれる有資格者が原則作成します。

 

ケアプランはあらゆるサービスの計画書を一つにまとめる

障害福祉サービスでは、例えば居宅介護と移動支援を併給しているのではあれば、それぞれの担当者が別に支援計画書を作成します。

しかしケアプランは、その人が利用するサービス全てを一つに集約します。

その為、各事業所との会議や市町村との会議によって各サービス事の利用回数や料金等すべてを網羅しなければなりません。

 

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まとめ 

今回は障害福祉サービスの居宅介護における個別支援計画の作成方法を解説しました。

居宅介護においての支援は利用者にとって一番のパーソナルスペースでの支援になる為、しっかりと支援計画書を立ててその人らしく在れる生活のサポートをしていくことが必要ですね。

 

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