ヘルパーさんが辞めない訪問介護事業所になるために必要な事。(ストレス編その①)

 

 

ヘルパーさんが辞めない訪問介護事業所になるために必要な事

介護業界の人材不足は厳しい現実に直面しています。介護の需要はあるものの、ヘルパーの不足にって国の定める基準が満たせず、事業所を閉鎖しなければならない状況になっている事業所も増えています。

一人でもスタッフが辞めたら事業所が回らないと困っている訪問介護事業所は多いでしょう。

 

 

ですが、ヘルパーさんは居心地が良い職場は辞めません

かといってヘルパーさんを甘やかしたら良いという訳ではありません。

 

ではどのようにマネジメントすればヘルパーさんは辞めずに働いてくれるのでしょうか?

 

 

訪問介護事業所のヘルパーさんはなぜ離職していくのでしょう?

まずヘルパーさんの離職を防ぐためには、なぜ辞めていくのかを知る必要があります。

 

実際のヘルパー業務をしたことが無い人にとっては何がストレスか分からないと思います。

 

ここではヘルパーさんが辞めていく原因である訪問介護をしていく上で

どのようなストレスを抱えているのかをリアルに見ていきましょう。

 

 

こまめな教育が出来ない事で起こるストレス

介護においてチームワークは必要不可欠です。

ですが訪問介護では基本的にヘルパーが一人で訪問し仕事をしなければなりません。

 

訪問介護はデイサービスや施設系の介護と違い、限られた時間の中で仕事をこなし、その場でのトラブルに対して、よほどのことではない限り、事業所に連絡を入れることが難しいこと。そして実際現場に指導係がいないため適切な指導が行えないことが多々あります。

 

特に多いケースとして個人の価値観についてトラブルになるケースが多く見受けられます。

介護職の中には自分の価値観で訪問を行った結果、それがもとになりトラブルになったりします。

 

食器の洗い方や、洗濯物の干し方など、良かれと思って行ったことが、利用者や家族からのクレームとなって帰ってくることがあります。

結果、そのヘルパーさんは自信を失ってしまい、大きなストレスを抱えることになります。

 

反対に、利用者や家族からの価値観の押し付けが、ヘルパーさんにとっては、ストレスに感じることもあります。

結果、そういった案件から担当を外してほしいとのヘルパーからの言われてしまい、ヘルパーという仕事に対してネガティブになってしまうこととなるわけです。

 

 

利用者とのコミュニケーションで感じるストレス

このコミュニケーション上でのストレスが特に新人ヘルパーさんの中では多いのではないでしょうか?

ヘルパー業務中に利用者の話を傾聴していたが、その内容を自分の中で消化しきれず自宅でイライラすることが増えます。

または悲惨な現状などを目の当たりにし、自分は無力ではないかと感じてしまい介護から離れてしまう等のケースも後を絶たないのが現状です。

一般的に優しいヘルパーほどこのようになりがちです。

 

 

訪問介護で良くあるケースとして上にあげたような事柄によってストレスを感じ離職していく原因になっていたりします。

 

 

ヘルパーさんが辞めない為に行うべき事

ヘルパーさんたちが辞めてしまう要因についてお話しましたが、では実際どのような事をすればヘルパーさん達にとって居心地の良い事業所になるのでしょうか?

 

①チーム間を持てるような取り組みを行う。

 

訪問介護は介護職の中で特に孤立しやすい職業です。ヘルパーさん同士の横のつながりや管理者・サービス提供責任者との縦のつながりが薄くなりがちです。

 

 

ヘルパーさん達と管理者やサービス提供責任者が顔を合わす事が無い日の方が多いという事業所もあるでしょう。

登録ヘルパーさんは直行直帰で自宅から直接サービスに行き、そのまま家に帰ることも多いので単独で仕事をしているような感覚を持っています。

 

 

上記のようなスタイルは訪問介護の特性上仕方がない事ではあるのですが、チームでヘルパーサービスを行っている感覚を持つことが出来ないのです。

 

 

ここでは新人ヘルパー、ベテランヘルパーに焦点を当ててみていきましょう!

 

新人ヘルパーの場合

 

新人ヘルパーとの利用者訪問の同行回数は多くしましょう。

 

新人ヘルパーには利用者との同行回数をまず増やしましょう。多少経費は掛かりますが将来的に辞めてしまうようになるよりかは全然マシです。

また同行が終了しても新人ヘルパーには毎回サービス後の報告をメールや電話で半年程度は継続させましょう。

これは報告をクセづけるためでもあります。このことをしないと全く報告をあげてこないヘルパーになってしまう可能性があります。

 

 

同行は

1~2回までは見るだけ

2~5回までは補助

5~10回で一人でできるようになる

を目安に考えます。

もちろんケアによって簡単なケアや難しいケアがあるので回数は変わりますが1回~2回までは見るだけというのはどのケアでも行うようにしましょう。それは一連の流れを良く見るようにしてもらうためです。

 

 

ここまで新人ヘルパーにしてくれる事業所はまずありません。事業所によっては同行は1回しかしないという所もあります。

かなりの時間と人件費を費やしますが、ここまでする事でヘルパーが安心してサービスに入ることができ、ヘルパーが事業所に対して信頼してくれるようになります。

 

 

上記を実践できたら、まずヘルパーさんが孤立することはありません。

ヘルパーからすると「利用者のためのサービスを頑張ろうという気持ち」と「働いている事業所のためにもサービスを頑張ろう」という気持ちが芽生えます。つまりチーム感が生まれる。とはこういったヘルパーをどれだけ増やすことが出来るかという事ですね。

そうなるとよほどの事情が無い限り辞めることはまずありません。

 

ベテランヘルパーの場合

 

ベテランへルパーには事業所としての役割を作る

ベテランヘルパーは経験があるため新人ほどのこまめな対応は必要ありません。むしろ何回も同行したりすると「信用されてない」とか「うっとおしい」とか思われます。が、ベテランヘルパーも孤独ではあります。

孤立させないためにベテランヘルパーならではの役割をもってもらいましょう。

ベテランヘルパーは長年の経験からヘルパーとしての知恵を持っています。

 

それを伝えていく役割です。

 

ではどのようにすれば良いのでしょう?

研修を利用します。これは研修内容が大事という訳ではなく新人ヘルパーとベテランヘルパーの交流の場を作る事が大事だということです。

 

新人ヘルパーとベテランヘルパーが同じ利用者のサービスに入っていることもありますのでその利用者の話をしたりとベテランヘルパーにケアの知恵をおしえてもらったりとベテランヘルパーから新人ヘルパーに教えるという役割をしっかり与えましょう。

 

 

気が付いたらベテランヘルパーから積極的に新人ヘルパーに関りを持つようにしてくれたりします。

このようにして相互作用が生まれるようなチーム感を養っていきます。

 

②マニュアルを作成し周知する

次に大事なことはマニュアルの作成です。

マニュアルを作成することは当たり前の事のように感じる方も多いと思いますが

実際にマニュアルを事業所間で周知しているヘルパー事業所は少ないです。

新人マニュアルの作成、特にアクシデント時の連絡手段や対応の構築をマニュアル化し周知することが大事です。

アクシデント時がヘルパーさんからしたら特に困ります。どうしたら良いか分からないということが無い様に連絡手段や対応を体系化しましょう。それだけでヘルパーさんは安心するものです。

 

まとめ

今回はヘルパーさんの抱えるストレスとそのマネジメントに対して紹介しました。

訪問介護は介護職の中でも特に孤独な仕事です。

だからこそ孤独にささないマネジメントをすることで居心地の良いヘルパー事業所になる事ができます。

居心地の悪いヘルパー事業所からは簡単にヘルパーは辞め他の事業所に移ります。

  • 新人ヘルパーの同行回数を増やす
  • ベテランヘルパーに役割を作る
  • マニュアルの作成

 

この事が実践できている事業所はヘルパーとって居心地の良い事業所になる事が出来ますので参考にしてみてください!