【食事介助】ヘルパーが身体介護を上手く行う方法。【訪問介護技術】

 

食事介助は3大介護の一つであり、介護をする上で非常に重要なものとなります。訪問介護で働く方は、自分で食事を食べられない方に対して食事介助を行うことが多いですが、上手に行わないと食事を食べられないばかりか、誤嚥などにも繋がってしまいますので注意が必要です。

ここでは、食事介助を上手に行うポイント、事故を起こさないようにするためのポイントなどについてご紹介していきます。


 

食事形態は適切なのか?

食事を上手に食べてもらうことが出来ない、むせさせてしまうという場合には、食事介助の行い方に問題があるケースにも、そもそもの食事形態がその方に合っていないケースも多々ありますので注意が必要です。

固い食べ物は厳禁です。咀嚼(噛む力)弱い方にとっては固い食事は厳禁ですし、嚥下(飲み込む力)低下している方にとっては、水気が多い物はむせてしまう可能性が有ります。

適切な形態を提供することによって上手に食べてもらうことが出来る事もあります。

訪問介護の場合は調理と食事介助がセットになっていることも多々ありますので、もし適切な食事形態が分からない、作り方が難しいと言った場合にはサービス提供責任者に相談して、ケアマネージャーも含めて検討していく必要があります。調理が難しければ外部から購入するなど様々な手段があるからです。無理に調理をしようとせずに、難しければ早めの段階で相談をしておくことをお勧めします。

 

食事介助をする際の注意点

食事は口腔内に食物を入れますので、むせ込みや詰めるなどの危険性があります。

それぞれ注意点を見ていきましょう。

 

注意点① ~飲み込みを確認する~

ヘルパーによっては時間に追われて、急いで食事介助をしなければいけないという思いから、次々と食事を口の中に入れて誤嚥させてしまう方がいます。

しっかりと飲み込みを確認してから次の食事を口の中に入れるようにしましょう。

次の訪問先があって、どうしても急がないと間に合わないということがあるならば、次の訪問先への時間を余裕を持ってもらうようにサービス提供責任者へ相談しましょう。食事介助では窒息嚥などの重大な危険性がある事を忘れてはなりません。

 

注意点② ~食事の姿勢について~

食事形態と同じく重要なのは食事の姿勢です。人間の体は顎が上がると気管が開き、食道が閉まります。これで食事介助をしてしまいますと誤嚥の可能性が高くなります。

正しい姿勢としては、顎を引いている状態。やや前かがみで食べている状態です。この姿勢は食道がしっかりと開きますので安全に食事を食べれます。

 

美味しく安全に食事介助をするポイント

せっかく食べてもらうのだからおいしく食べてもらいたいと思うでしょう、また安全に食事を食べてもらうことも大切になります。どのようなポイントがあるのでしょうか?

温度が大切

高齢になりますと様々な感覚器官が鈍ります。これは口腔内でも同様です。食事は熱い物は熱い内に(やけどに注意)、冷たいものは冷たい内に美味しく食べる為のポイントです。

食事の準備をしているとどうしても温度が常温になりがちですが、

温度を意識することによって口腔内に刺激が与えられて、味が感じやすくなったり、美味しく感じることもありますので適温で食べてもらうように心がけるとスムーズな食事に繋がります。

 

声かけはどうしたらいいの?

食事介助を行う為に必要なのは声かけです。声かけをすることによって美味しく食べれますし、食事介助も行いやすくなるでしょう。

食事について季節感を出した会話をするのも良いでしょう「〇〇は今旬の食べ物ですよ」「〇〇好きですよね」といった会話をすると食べやすくなります。

また、食事に関しての話題ではなく、世間話などをする事もリラックスには必要です。お勧めの方法としてはテレビを見ながら食事を食べてもらうということです。テレビも無く何もない空間ですと利用者側からしてみれば食べにくい環境であるといえます。テレビを

付けることによって話題が出ますし、無言状態があったとしても特にに気にはならないでしょう。

 

残存機能を活用する

残存機能をしっかりと活用することによって、食事介助が上手くいくこともあります。

食事介助をしなければいけないと思って、全介助をしてしまうとせっかく残っている機能を奪ってしまうことになりますので注意しましょう。

やはり食事は人に食べさせてもらうよりも自分で食べた方が食べやすいです。気も使いませんし、出来る限り自分で食べてもらうように工夫をしましょう。ポイントとしてはお箸や器などの食器が本人に適しているのかどうかを見る事です。

手が不自由な方では自分でお箸を使うことが難しいことが多いですが、フォークやスプーンなら食べる事も出来ます。食器が軽くて支えが無いので食べにくい場合は下に滑り止めシートをひくことで、自分で食べれる場合もあります食事介助は全ての食事をヘルパーが食べさせてあげるのではなく、出来ない部分のみをお手伝いするという意識を持っておきましょう。

 

まとめ

食事介助を行う際には様々なポイントがありますが、危険を回避することと、美味しく食べてもらうことを意識すると良いでしょう。高齢になり体が動きにくくなると楽しみは食事だけという方も少なくありません。

食事を美味しく食べてもらうことによって生活に張りが出てきますので、是非意識して食事介助を行うようにしましょう。