ヘルパーが利用者家族とうまく付き合っていくための方法。【訪問介護技術】

利用者家族との付き合い方

ヘルパーは家族に対しても支援が必要になるケースがあります。家族支援は介護保険上では重要視されていることであり、家族も含めた支援が必要になってくるのです。

一つの家庭の中に入っていくわけですから家族と関わることがあるのは必然なことで、ヘルパーは第三者ならではの関わりをしていく必要があります。

 

ですが実際の訪問介護現場では利用者との関りは上手くいっているが、家族との関係が上手くいかないと悩んでいるヘルパーもいます。

今回はヘルパーは利用者家族とどのようにして上手く関係性を築いていくのかを解説していきたいと思います。

 

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まずは利用者家族の抱えているストレスを理解する

 

介護は家族そのもののあり方さえ変えてしまうこともあります。それぞれのストレスを見ていきましょう。

 

核家族のストレス

核家族は人数が少ないので、何人かで介護の役割分担をするといったことができません。

交代する家族がおらず一人で介護をしなければならない状況であるため、ストレスや疲労で倒れてしまったりすることもあります。

 

共働きのストレス

家族に介護が必要な人がでると、大体は妻が仕事を辞めて介護を行うパターンが多いです。

そうなると世帯収入が減るだけではなく妻は社会との繋がりさえなくなってしまいます。

逆に仕事を続けている場合でも、主婦・妻・母にさらに加えて介護者の役割も増えてしまっては大きなストレスを抱えることになります。

 

性差によるストレス

まだまだ「介護は女性の仕事」「長男の嫁の仕事」と言った価値観が根強く残っています。

結局女性に対しての介護負担が大きいケースが多いです。

 

老々介護のストレス

現代の社会では介護者側も高齢者というパターンは非常に多くなっています。

その場合は肉体的な負担も大きく、そのことから体調を崩してしまうこともしばしばあります。

例えば仲の悪かった姑や夫の介護しなければならない場合は大きなストレスを抱えながら介護を行っていくことになります。

 

理解者がいないストレス

高齢者の認知症は緩やかに進行していきます。部分的な変化や一時的な変化が少しずつ起こる為、認知症である事を周囲が認識するのに時間がかかります。

そのような変化に、常日頃介護をしている家族は気づきますが、他の介護をしていない家族や親族にその変化を訴えても理解されないことも多くあります。

 

認知症高齢者本人の自立を促そうと努力している介護者を見て、「本人がかわいそうだ」と無責任な声をかけ、介護者をつらい立場に追い込んでしまうこともあります。近くで介護をしてみないと分からない事は多くあります。

 

自由の無いストレス

例えば、重度障害を持つ子供の母親は、24時間付きっ切りで世話をしなければならい場合があります。

息抜きをする時間もなかなか取れず大きなストレスを抱えることもしばしばあります。

 

将来への不安

障害を持つ人がいる家族介護者は孤立感を抱えていることがあります。

「この先どうなってしまうのだろう・・・」

「自分が体力的に介護ができなくなったら、誰が介護をしてくれるのだろう・・・」

「介護をしてくれる人がいてもしっかりと介護をしてくれるのだろうか・・・」

といった将来への不安は大きいものです。

 

 

 

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利用者家族との関わり方のポイント

ヘルパー 外出同行場面

 

利用者家族の抱えるストレスは本当に様々です。そんな家族の方とヘルパーはどのように関わっていけばよいのでしょうか?

 

話をきちんと聞くこと

ヘルパーは忙しい仕事です。時間に追われていますので、時間内に作業を終わらせないといけない為次から次へと仕事をこなしていく必要があります。

これに関しては特に問題はありませんが、急いでいるからといって家族からの話をきちんと聞かないのはいけません。

 

話を聞かないで介護をしていると話を聞いてくれないヘルパーだと思われて、家族との関りは難しくなってしまうでしょう。

家族としても聞いてくれる人には話しますが、聞いてくれない人には話すことはありません。

忙しい中でも話を聞く、サービス提供時間に余裕が出ればゆっくりと話を聞くなどの配慮を見せるようにしましょう

ヘルパーは障害や高齢者についての知識や、第三者に秘密を洩らさない心構えも持っています。家族にとって良い聞き手になる事で家族の大きな力になる事が出来ます。

 

家族の悩みを聞き出して対処する

家族と関わる上で最も有効な方法としては、家族の悩みを解決するということです。

例えば、認知症の方を見ている家族の場合、認知所の行動に対して上手く対処できないことが多いです。何度も同じことを言ってくる親に対して、冷たく当たってしまうなどの悩みを抱えているケースです。

 

このような悩みに対して介護の専門家として、適切なアドバイスをしてあげると良いでしょう。また、実際に対処の方法を見せてあげることも大切になります。

 

例えば私が実際に経験したケースですと

食事を食べたのに食べていないという高齢者に対して悩んでいる家族がいました。その家族は「さっき食べたでしょ!」と感情的になってしまうことに悩んでいました。私は介護の専門家の立場として、認知症は事実を忘れてしまう病気であること、他の事に気を逸らすようにアドバイスをして、実際その場面に立ち会ったので適切に対処しました。
すると家族から「本当にすごい。私もこれからそうしてみます」と言われたのです。そこから、家族との関係は良好で、何か疑問があれば私に聞きに来られる関係性になったのです。

 

 

家族に対しても何でも話してもらえるような関係作りをしていると、家族の悩みを引き出すことができます。「ストレスを抱えており大変です」「最近本人と上手く関係が築けていない」といった悩みを引き出すことによって、家族の悩みをケアマネ等に報告することによって新たな支援の必要性が見えてきます

 

他の人の例を話す

ヘルパーは様々な利用者の所へ訪問します。そのため似たような事情を抱えた家族に出会うことがあります。

守秘義務に反しない範囲内で同じような体験をしてる家族の話をすることで役に立つことがあります。

介護をすべて抱え込もうとする家族の気持ちや過剰な責任感をほぐし、家庭の外に目を向けれるように促していく事は家族のストレスを軽くすることにつながっていきます。

 

橋渡し的存在になる

問題を抱えている家族や親族は、近しい関係なだけに良好なコミュニケーションが取れない場合があります。

時には利用者本人と家族が熱くなって口論になる事もあります。

ヘルパーが入る事で冷静に話をして、利用者と家族の橋渡し的存在になる事で家族と連携を取りながら利用者の支援を行っていくことが出来ます。

 

 

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家族と上手に関わる際に注意したいこと

 

 

家族と上手に関わるのはヘルパーとして必要なことですが、注意点もいくつかありますのでしっかり押さえておきましょう!

 

友人のような関係にならないこと

信頼関係が築けてくると、どうしても友人のような関係になってしまいがちです。

こうなってしまいますと公私混同が起きてしまいますので、いくら関係が深まったからといって

利用者と支援者の関係を超えることはしないように意識しておきましょう。

気づかない内に関係性が変わってくるので常に意識しておくことが大事です。

 

情報はサービス提供責任者と共有する

家族と関係性が深まると様々な情報を聞き出すことが出来ますが、情報はサービス提供責任者と共有しておくようにしましょう。

決して自分だけで保有することの無いようにする必要があります

 

これは、もしヘルパーが倒れた場合、サービスに入れない場合に備えるためです。

情報を共有している方がいれば、もしサービスに入れなくなってもその方が代わりに同じようにサービスを提供してくれるからです。

 

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まとめ

ヘルパーは利用者の支援をしていきますが、実際にサービスを提供している時間は限られています。多い方でも1日3時間ほどでしょう。そのため、それ以外の時間帯に関しては家族が介護をしていることが多くなります。

家族との関係性を築くのはなかなか難しいと思いがちですが、あまり身構えをすることなく接することによって、徐々に関係性は築けています。近年では家族支援=レスパイトケアが重要と言われていますので、少しでも関係性が良くなるように工夫しましょう。

ヘルパーと家族の信頼関係が出来ているとコミュニケーションがとりやすく、お互いに情報交換などを行って非常に良い支援が出来ます。

 

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