訪問介護は在宅介護の代表的なサービスの一つであり、多くの高齢者や障害を持った方々が利用されています。
町を歩けば〇〇訪問介護と書かれた車も良く走っていますし、ヘルパーさんと一緒に歩いている高齢者の方を見かけることも多いのではないでしょうか?
介護の仕事を考えている方の中には、訪問介護への転職を希望している方も多くいます。

しかし、転職をしたいけれどどのようにしていいのかわからない。
面接ではどう答えたら良い?
持っておきたい資格は?
などなど様々な疑問を感じている方もいます。
今回は訪問介護で働きたい方向けに、スムーズに転職するためのポイントについてご紹介していきます。
転職の前に、まず訪問介護の種類について知りましょう!
訪問介護といっても様々な種類がありますので 、まずはその違いについて理解しておきましょう。
訪問介護は種別に分けると
- 訪問介護
- 定期巡回・随時訪問型訪問介護看護
- 夜間対応型訪問介護
- 小規模多機能型居宅介護
の4つがあります。
なぜ訪問介護の種類を知っておかないといけないかと言うと、それぞれ働き方が違うからです。
自分の理想としている働き方と、就職先の働き方がマッチしているのかどうか、きちんと理解をしておかないといけません。
4つの種類の働き方について見ていきましょう。
①訪問介護
②定期巡回・随時訪問型訪問介護看護
③夜間対応型訪問介護
④小規模多機能型居宅介護
勤務形態に夜勤があるかないかを知っておく
夜勤がないのは通常の訪問介護のみです。
その他の三つのサービスはすべて夜勤があります。
しかしこれは正社員のみの話であり、パートや登録ヘルパーの場合は夜勤をすることはほとんどないと言えます。
勤務の形態によっても、働き方が変わっていきますので正社員で応募するのか、パートやアルバイトで応募するのかによっても変わってきます。
訪問介護への転職で持っておきたい資格をチェック!
介護の世界は無資格でも勤務できるケースが多く、何も資格がなくても訪問介護で働けるのではと思いがちですが、訪問介護に限っては資格が必ず必要になりますので注意しておきましょう。
それでは訪問介護で働くためにはどのような資格が必要なのでしょうか?
介護職員初任者研修は必須資格
訪問介護で必ず必要な資格は介護職員初任者研修です。
この資格がないと訪問介護のヘルパーとして勤務をすることができません。
これは国で定められている要件であり、無資格の方だと介護報酬を請求することができません。つまり無資格では求人がないということになります。
介護職員初任者研修は3カ月ほどであれば十分取得できる資格ですし、費用も10万円前後で取得できますので、訪問介護で働きたい方は第一に取得すべき資格であると言えます。
サービス提供責任者として働きたいのであれば・・・
訪問介護にはサービス提供責任者を配置しなければいけない決まりがあります。
サービス提供責任者は、サービスの責任者としての役割があり重要な仕事となりますが、その分給料もヘルパーと比べれば高く、訪問介護で働くならサービス提供責任者が良いと考える方もいます。
サービス提供責任者になるためには国家資格である介護福祉士か、介護職員初任者研修の上の資格である実務者研修という資格が必要になります。
介護福祉士は受験要件があり国家資格に合格する必要がありますし、取得までは難しいといえます。
実務者研修は初任者研修よりも時間や費用がかかりますが、試験がありませんので取得しやすい資格であると言えます。
もしサービス提供責任者で働きたいと考えるのであれば実務者研修を取得は必須となります。
サービス提供責任者の仕事内容について下記に詳しく説明していますので参考にしてみてください!


その他の持っておきたい資格
訪問介護で働きたいのであれば、自動車免許は持っておきましょう。
登録ヘルパーであれば自転車でも問題ないことが多いですが、正社員として働くのであれば車で移動することが多いですので自動車免許は持っておいた方が良いといえます。
特に訪問介護の場合は、仕事場所は高齢者の自宅だからです。高齢者の自宅にいって介護をするのが仕事ですので、すぐに仕事場に行ける自動車での移動が出来るほうが良いです。

地域によっては自動車より小回りの利く自転車の方か良い場合もありますので注意してくださいね。
いざ転職!訪問介護求人の見つけ方をチェック!
訪問介護で働きたいと思っても、どんな方法で求人を探せばいいのか分からない、良い条件のところが見つからないというケースはあります。
ここでは訪問介護の求人の探し方についてご紹介していきます。
求人サイトのネット検索がおすすめ
折込チラシの求人誌などにも訪問介護の仕事はたくさんありますが、もっと条件の良いところ、自分の条件に合うところを希望する場合はネットで検索することをお勧めします。
特に働いている方であれば探す時間を確保することが難しい場合もありますので、そういったときは介護専門の求人サイトに登録をすると良いでしょう。
求人サイトであれば自分の希望する条件を入れれば、その条件にあった求人を紹介してくれます。
登録ヘルパーで探す場合
登録ヘルパーの場合は基本的にはどこの事業所でも登録は可能であるといえます。
稼働した分しか給料が支払われませんので、登録をするだけであればどの事業所も歓迎してくれます。
その為、登録ヘルパーで探す場合は複数の事業所に登録をしておいて、仕事を受けやすい環境作りをすることがポイントであるといえます。
働きやすい環境を求める場合
給料が良い、休みが多いなどの条件であれば、求人情報などを見ればすぐにわかりますが、人間関係が良いなどの働きやすい環境を求めるのであれば、外からの情報だけでは判断することが難しいのです。
こういった場合はどのように求人を見極めていけば良いのでしょうか?
実際働いている方の口コミを聞くのも良いです。
ただこれには実際働いている方と知り合いである必要がありますので、周りにそういった方がいない場合はあまり現実的ではありません。
もし正社員として考えているのであれば最初は登録ヘルパーとして勤務をしても良いかもしれません。
2つか3つ程の訪問介護事業所に登録をしておいて、中の状況を知ってから正社員での勤務を希望するのも良いでしょう。
訪問介護の面接ポイントと注意点
良い事業所が見つかれば応募をして面接になりますが、この面接でその事業所で働けるのかどうかが決まりますので、非常に重要なポイントであるといえます。
訪問介護の面接のポイント、注意点とはどのようなものがあるのでしょうか?
訪問介護の面接ポイント
訪問介護の面接で見られるポイントとしては、責任感を持って仕事が出来るかどうかです。
通常の面接でもそういったところは重要視されますが、訪問介護に関してはそういった部分が特に重要視される傾向があります。
その理由としては、訪問介護は基本的に一人で動くことが多いからです。
高齢者の自宅でサービスを行うときは基本的には一人です。そのため、管理する側としては一人でもきちんと仕事が出来るかどうかを見ます。
受け答えをハッキリすることはもちろんですが、分からないことは分からない、難しいと思う部分は難しいと正直に答えていく方が好印象を持たれがちです。
また、在宅介護についての知識も多少持っておいた方が良いといえます。
特に訪問介護の場合は介護保険法に基づいて行われるサービスですので、ある程度知識を持っておいた方が良いでしょう。
訪問介護を実施するまでの、介護保険の申請や計画書の事、サービス担当者会議などの知識は持っておきましょう。
面接時の注意点
訪問介護は電話連絡が非常に多い仕事です。高齢者とはもちろんですが、ケアマネジャーや他の事業所の職員などとも電話でやりとりをします。
そのため、電話は出来るだけスムーズにいくように注意しておきましょう。
相手の話したいことを聞いてから自分が発言するとスムーズになりやすいです。
また、訪問介護では介護以外に家事(調理や洗濯、掃除)などの仕事もあります。場合によっては家事援助の方が身体介護よりも多いところもあります。そのため、家事が出来ますか?と聞かれることもあります。
その際、無理して出来ると言わないようにしましょう。
特に調理などはある程度の経験が必要になりますので、普段から調理をしない人は正直に話すことをお勧めします。
無理をして出来ると言ってしまいますと、実際仕事をしだしてから苦労をしますし、働きにくくなってしまいます。
最後に
訪問介護は施設介護とは違って、高齢者の自宅で介護を提供していきます。
そのため、施設のように介護がしやすい環境が整っているとは限りません。あまり良い環境ではない状態で介護を行わないといけないこともあります。
働き出してから「こんなはずでは無かった」と思うよりも、事前にある程度訪問介護のことを調べてから働き出すと良いでしょう。
また訪問介護の事業所の種類、持っておきたい資格や求人の探し方、面接の方法など様々なポイントがありますが、就職に自分の理想を求めるのは決して悪いことではありません。
良い環境で働くためには準備が必要ですし、知識が必要になりますので、訪問介護で働こうと考えている方は是非参考にしてみてください!!
最後までお読みいただきありがとうございました。少しでも参考になれば幸いです。