在宅でのターミナルケア。終末期での訪問介護の役割と責任を解説。

 

現在高齢者が亡くなる場所で最も多いのは病院となっており、次に多いのが自宅、次に多いのは施設となります。数十年前までは自宅で亡くなる方がほとんどでしたが、数は激減しています。

しかし、地域包括ケアシステムでは出来る限り自宅で生活をすることを目指しており、在宅医の増加、介護サービスの柔軟な対応が進められてきて、今後徐々に自宅で亡くなる方は増加してくることが予想されます。

 

在宅でのターミナルケアが増加していきます。

そこで今回は在宅でのターミナルケアはどのように行われるのか?。また、その中で訪問介護にスポットを当てて、役割と責任についても紹介していきます。

 

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在宅でのターミナルケアは難しい

在宅は基本的に健常者が生活をする場所です。

病院のような医療施設は整っていませんし、介護施設のように介護がしやすい環境でもありません。

普通に生活することを想定していますので、医療や介護が必要な方は適していないといえます。

そのため在宅でのターミナルケアは一般的には対応が難しくなります。

 

医療対応についての難しさ

ターミナルケアになりますと、日常的な医療的な処置が必要なケースが多くなります。

例えば、痰吸引が必要な方は定期的に痰吸引をしておきませんと窒息する可能性があります。

褥瘡などが出来ている場合は、定期的に処置をしないと悪化する一方です。

他に中心静脈栄養をしている方、胃ろうをしている方なども定期的に処置が必要です。

医師や看護師は訪問をしますが、常時自宅にいるわけではありませんので、急な対応はなかなか難しいです。また、医療器具も揃っていませんので、病院と同じように医療的な処置が出来ないのが現状です。

 

介護対応についての難しさ

ターミナルケアになりますと、寝たきりで生活全般に介護が必要になります。

常に介護が必要な状態ですが、求める時に介護を受けれるわけではありません

訪問介護は決められた時間しか、訪問をすることが出来ませんので、どうしてもきめ細やかな対応が難しくなってしまうのです。

 

家族の協力が必要

在宅でターミナルケアを行う場合は家族の協力が必要になります。在宅で過ごす方に対して医療や介護は24時間365日常に提供されるわけではありません。

その為、家族の介護は必須となります。(中には独居で在宅で終末期を迎える方もおられます)

基本的には医療や介護が足りない部分は家族が補うということによって在宅でのターミナルケアは成り立ります。

独居高齢者の場合は、家族のケアが受けられませんので、十分なターミナルケアが出来ず、誰にも気づかれないまま死亡することもあります。

 

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ターミナルケアが重要視されている理由

施設や病院でターミナルケアは行われていますが、在宅でのターミナルケアは近年非常に重要視されています。

では、なぜ在宅でターミナルケアが重要視されているのでしょうか?

 

住み慣れた家で「最期を過ごしたい」という強い思い

いつまでも住み慣れた自宅で過ごしたいという方は非常に多いのではないでしょうか?

病気になったから、介護が必要になったから病院や施設に入って、そのまま最期を迎えたいと考える方は少ないかと思います。

やはり自宅で最期を迎えたいと考えている方は多く、そのニーズがあるからこそターミナルケアは重要視されているのです。

 

医療費と介護費の抑制の為

病院に入院をしたり、介護施設に入所したりすると、医療費介護費が高くなります。医療費や介護費の大半は税金であり、特に介護が必要な方の場合は入院期間、入居期間が長くなりがちですので、費用がかさむ傾向があります。

現在高齢者が非常に多くなってきていますので、国としては出来るだけ在宅で最期まで過ごすことを求めているのです。

 

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どのような流れで最期を迎えるのか

在宅でのターミナルケアはどのような流れで進み、最期を迎えていくのでしょうか?

ここでは、ある高齢者のAさんを例に取ってみていきましょう。

 

その① 病院から退院する

Aさんは自宅で息子夫婦と住んでいましたが、癌と診断されて病院で治療入院をしていました。

症状はある程度落ち着きましたが、余命は半年と宣告されており、Aさんは最後は自宅で過ごしたいという希望がありました。

息子夫婦も同意の上、自宅に退院することになったのです。自宅に退院するにあたって病院から在宅のケアマネジャーを紹介されました。

ケアマネジャーはAさんが少しでも快適に過ごせるように、息子夫婦の負担を出来るだけ軽減するために、訪問介護や訪問看護、福祉用具事業所などを呼んでサービスについて検討をしていきました。

Aさんは定期的な診察が必要でしたので、在宅医療を行っている往診医をかかりつけ医としました。

 

その② 終末期を迎える

自宅に帰ってからAさんは順調に過ごしていましたが、3か月ほど経ったぐらいから徐々に体が動かなくなりターミナル期を迎えるようになりました。

退院時は要介護3でしたが、ケアマネジャーが介護保険の変更申請を行い要介護5が出ていました。

 

ガン末期でしたので、訪問看護の手厚い看護を受けつつ、定期的な往診も受けていました。

そのころには常に介護が必要な状態でしたので、訪問介護も毎日訪問して出来るだけ息子夫婦に負担がかからないように支援されてました。

 

その③ 自宅で最期を迎える

Aさんは介護と看護、医療の支援を受けつつ、徐々に容態が悪化して、半年後にご逝去されました。

Aさんは最期まで「死ぬ時まで自宅におらせてくれてありがとう」と何度も息子夫婦やヘルパー、医師や看護師に話をしていました。

 

息子夫婦は仕事をしつつの介護で大変な思いをしていましたが、やはり最期まで自宅で看取れたということが心残りなく、良かったと言っていました。

 

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ターミナルケアでの訪問介護の役割と責任

 

在宅でターミナルケアを行う為には、家族だけではどうしようも出来ない部分があります。

Aさんの例を取ると、息子夫婦は共働きであり訪問介護が無ければ自宅で最期を迎えることはできなかったでしょう。

 

ここでは訪問介護の役割と責任についてご紹介していきます。

 

訪問介護の役割について

ターミナルケア時の訪問介護の役割としては大きく2つの役割があります。

  1. 高齢者の安楽を追求する事
  2. 介護者の負担軽減

 

この2つは訪問介護の役割として非常に重要なものとなりますので是非覚えておいてください。

 

高齢者の安楽とは?

安楽とは「心身に苦痛がなく、安らかで楽なこと」です。

訪問介護はこの安楽を追求していきます。

例えば、寝返りを打てなくて褥瘡が出来たとしましょう。褥瘡は痛みが伴いますので、安楽とは言いません。

褥瘡が出来ないように体位交換をするのはもちろんですが、エアマットを導入して褥瘡が出来にくくしたり、皮膚を清潔にすることも対策の一つです。

心身の心の部分にも注意していかなければなりません

 

殺風景な部屋でただただ介護を受けながら生活をしていくのは、安らかとは言い切れません。安らかで楽になるためには、安心して落ち着ける場所を提供するのも訪問介護の役割です。

例えば、思い出の写真を部屋に飾る、思い出の曲を流すなど、心に安らぎを与えることが大切になります。

介護施設などではターミナルケアを迎えれば家族に昔好きだった曲などを聞き取って、それを流すなどの工夫をしています。

 

安楽を目指すためには身体的な安らぎはもちろんですが、精神的な安らぎも大切になるのです

 

家族の負担を軽減する

ターミナル期になりますと、ほとんどの方は寝たきりになります。常に介護が必要な状態になるのです。

訪問介護は24時間365日、本人の側にいることはできませんので、家族が介護することが多いです。

 

しかし、家族は介護に慣れていませんので、失敗をしたり、肉体的にも大きな負担になる場合があります。

そういった時に訪問介護が出来ることとしては、楽に介護が出来る方法を伝えるということです。

 

介護にはコツがありますので、ある程度コツをつかむことによって介護がしやすくなります。

訪問介護はただ単に介護を提供するだけは無く、介護をする人を指導することも含まれています。

 

また、家族の介護を負担するために介護用品をお勧めしたり、出来るだけおむつ交換をしなくて済むように吸収力の高いおむつを当てたりなど、家族が介護疲れで倒れてしまわないように配慮することも大切になります。

 

訪問介護の責任について

 

ターミナルケアでは訪問介護はどのような責任を持って支援していけば良いのでしょうか?

訪問介護の責任についてご紹介していきます。

 

他職種連携を意識する

ターミナルケアで重要なこととしては、他職種連携です。

チームでケアをするということを意識しておかなければいけません。

訪問介護だけが先走りをして様々なケアを行ったとしても、それは連携できているとは言い切れず医師などに迷惑をかけてしまう可能性があるからです。

チームケアが出来ていませんと他職種にも迷惑が掛かりますし、何よりも高齢者自身に不利益が出る場合がありますので注意しておきましょう。

 

【チームケアの大切さ】とその行い方

例えば、医師が状態が悪いのであまり動かさないように指示を出していたとします。

それにも関わらずヘルパーが体を動かすような支援をすれば、チームとしては方針がずれてしまうことがあります。

小さなズレですが、場合によっては余命に関わることがありますので,注意が必要です。

チームケアは支援の方向性が統一する為にも必要なことなのです。

 

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まとめ

在宅でのターミナルケアは需要が多く、医療の進歩とともに在宅でも最期まで見れる技術が出来てきましたので、今後も増加することが予想されます。

最期まで思いれのある場所で過ごし、家族などに囲まれて死にたいというニーズを実現するためにターミナルケアは重要視されていくでしょう。

訪問介護では安楽を追求する、介護負担を軽減する、チームケアを大切にするという役割と責任がありますので、もし訪問介護でターミナルケアを実践するときはそれらのことを意識して行うようにしましょう。

 

 

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最後までお読みいただきありがとうございました!

 

 

 

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