発達障害者(児)との関わり方のポイントを解説!個性を伸ばしていく方法とは?

 

発達障害とは

  • 「自閉症スペクトラム症」
  • 「注意欠如・多動性障害(ADHD)」
  • 「学習障害(LD)」

のことを指します。

どのタイプの障害においても生まれつき脳の一部に何らかの機能障害があり、障害のタイプにより特性が顕著に現れる場合があります。

また、発達障害の症状はそれぞれが少しずつ重複していることも多く、また複数の発達障害を併発していることもあり、明確な障害の診断が難しいと言われています。

 

その人がどのような特性があり周囲がその「得意なこと」「苦手なこと」をどれだけ理解し関わってくのかが発達障害の子どもたちの未来に繋がっていきます。

 

 

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自閉スペクトラム(ASD)とは

 

「自閉症」や「アスペルガー症候群」などの障害を「自閉スペクトラム症」と呼びます。

自閉症とアスペルガー症候群は似て非なるものという見解もありますが、「社会的コミュニケーションの障害」や「特定のものに対しての強いこだわり」に類似点が多く存在するため2013年に「小児期崩壊性障害」「特定不能の広汎性発達障害」なども含め自閉スペクトラム症と言う総称に変更となりました。

 

対人関係障害

【特性】

  • 目線が合わない
  • 呼んでも反応しない
  • 人に関心を示さない
  • 相手の気持ちを察することができない

 

などの症状があります。

 対人関係を構築する上で必要な要素が欠落していることで周りとうまくコミュニケーションが取れず、また一人遊びを好むこととあわせて結果的に孤立してしまう傾向にあります。

 

コミュニケーションの障害

【特性】

  • 言葉の遅れ
  • 表情の遅れ
  • 独り言
  • 場にそぐわない発語

 

多くの場合「相手に自分の想いを伝えることが苦手」とされています。

質問されても言葉が出てこなかったり、オウム返しをしてしまったり、伝えたい内容と表情が合っていなかったりと、ジェスチャーがうまくできなかったりといった特徴が見られます。

 

こだわりや興味の偏り

【特性】

  • 常同行動
  • 変わった行動
  • 味の偏り

 

所謂「自分の世界」が確立されていることで、新しいこと新しい環境に対応することが難しく、自分の世界観を壊されるとかんしゃくを起こしてしまったり固まってしまったりすることがあります。

また同じパターンを好む傾向があり、学校からの帰り道にこだわりがあったり、同じ洋服を着たがったりします。

 

自閉スペクトラム症との関わり方のポイント

自閉スペクトラム症の中でも自閉症とアスペルガー症候群に分類するとやはり違いはあります。

典型的な自閉症の症状としては言語の発達の遅れや適切な発音ができないといった症状が見られ

アスペルガー症候群の症状としては言葉の発達はないもののしゃべりすぎたり、相手が傷つくことを突拍子もなく言ってしまったりと言ったことが起こります。

 

自閉症スペクトラムと診断されても、大まかな特性は似ているものの、人によって特性が大きく変わります。まずはどの特性に当てはまっているのかを周囲が理解をした上で、じっくりと本人と話し合いながらできることを増やしていく必要があります。

 

持ち合わせている特性を上手く導くことができれば、非凡な才能を見せることも珍しくありません。

しかし、本人の潜在能力に気づかず周囲の人と同じこと・同じやり方で進めてしまうとその子が本来持っている能力が発揮されない場合があります

一つひとつ本人にとってやりやすい環境、理解しやすい環境を作っていくことが大切です。

 

 

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注意欠如・多動性症候群(ADHD)

 

近年ではこのADHDが以前より注目され始め、多くのメディアやネットニュース、Youtubeの動画でも見ることがしばしばあります。

大人になってから判明する場合も多く、子供時代からの症状に悩みながらも大人になり診断を受けたことで自分がADHDであることに納得すると言った人もいます。

主に自分の欲求に対してコントロールができないことが全体を通して現れるADHDの症状です。

 

ADHDの子どもはエネルギーが人一倍あふれていることが多く、スポーツや体を動かして遊ぶ遊びなどで環境を作ってあげると存分に自分の能力を発揮することができます。

 

不注意

 

  • 物事をやり遂げることができない
  • 集中力が続かない
  • 期限を守れない
  • 物を失くしやすい
  • すぐに忘れてしまう

などの症状があり、求められていることができなかったり、期限を守れなかったりという結果に繋がってしまいます。

また周囲の理解が無い場合だと、「いい加減な人」「仕事ができない人」など誤解を招きやすいのも傾向として存在します。

 

多動性

  • 貧乏ゆすり
  • 体を揺らす
  • 何かを触りたがる
  • 物をがたがたと動かす

などの症状が見られます。

人の話を座って聞き続けられなかったり、座ってはいるものの「話」自体から集中力がそれてぼーっとしたりソワソワしたりします。

目や耳に情報が入ってしまうとすぐに集中が移ってしまうので空間にしても周囲の音にしても賑やかな状況の中にいると特性が出やすい傾向にあります。

 

衝動性

  • 思ったことをすぐに口にしてしまう
  • 自分の思い通りにいかなければイライラしてしまう
  • 衝動的に手がでてしまう
  • 順番抜かしをしてしまう
  • 相手の邪魔をしてしまう

などの症状が目立ちます。

これらは直接的に人に関わる言動となるためしばしば学校でのトラブルや子ども同士のケンカとして捉えられたり、悪い方に発展して親御様間でのトラブルに繋がりやすい傾向にあります。

 

注意欠如・多動性症候群(ADHD)との関わり方のポイント

 本人の「衝動」に対しての言動に周囲が「衝動的に怒らない」ことが大切です。

ADHDの症状による行動で、家族や周囲は手を焼いてしまいついつい怒ったりする場面をよく見かけます。

しかし本人は自身でもコントロールできない部分であることから、感情的に怒られることでさらにストレスをため欲求や感情のコントロールが難しくなります。

ADHDの子どもたちに必要なことは自尊心を持たせてあげることであり

「自分にはできることがある」

「やればできる」

「頼りにされている」

と感じることでコントロールできることが増えていきます。

 

また、宿題などやらなければならないことがある場合でも、家族や周囲の人が本人と一緒に計画を立て一つひとつクリアしていくことが大切で、何かを取り組む際に極力集中が他に移らないような空間を準備してあげることも大切です。

 

衝動的に他人に手をあげてしまう場合でも、周囲がその行動に対して衝動的に怒ることで本人は「謝ること」ができなくなります。

なぜ手がでてしまったのか、なぜ手を出してはいけないのか、手を出してしまったらどうするべきかをゆっくり時間をかけて話し合いをする必要があります。

「友達に手を出してはいけない」ということはほとんどのADHDの子どもは理解しています。

理解していないから手を出すのではなく、理解していてもコントロールができないことが手を出してしまう原因ですのでそれを理解したうえで話し合いを行う必要があります。

 

 

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学習障害とは

 

学習障害では大きく分けて

  • 読字障害」
  • 「書字障害」
  • 「算数障害」

に分かれます。

これらは視覚や聴覚の機能に異常がないことが前提に上記の特徴が現れます。

 

学習障害では、医療面のサポートと学校や家庭のサポートなど多角的アプローチが必要とされています。

本人のペースに合わせてゆっくり着実に階段を昇っていくことが一番大切です。

 

読字障害(ディスグカリキュリア)

読字障害は学習障害と診断された人の中で最も多い障害と言われています。

単語の理解が遅い、読むのが遅い、読んでいる文章を理解することが苦手など視覚的に入ってくる物を理解することに難しさを感じます。

そのため発語に影響がでることもあり

例えば教科書を音読する際に、どの発音を表すのか、どこで区切るのかを瞬時に判断することができず

結果的に抑揚がなかったり、飛ばし読みをしたり、一文字ずつ区切って「む、か、し、む、か、し」と逐次(ちくじ)読みをしてしまいます。

 

書字障害(ディスグラフィア)

書字障害は自分の頭の中にある考えを表現できないことを言います。

文字のつづりを間違えたり、文法を間違えたりします。

その原因としてそもそもかけない文字があったり、漢字やカタカナなど普段から使用しない文字を覚えられなかったり忘れてしまうことが特徴です。

 

算数障害(ディスカリキュア)

算数障害では、数字自体を覚えることが困難で、そこから派生する足し算、引き算、掛け算といったことが覚えられないのが特徴です。

小学校低学年の内は、数字の意味を理解せずとも駒を使用し足し算や引き算をして答えは求められますが、掛け算以上になると空間的・数量的識別が必要になるためさらに困難な状況になります。

また時計が読めず時間が分からないことも算数障害に含まれます。

 

学習障害(LD)との関わり方のポイント

本人が真面目に学校を休まず授業に出ていたとしても学習面で皆に追いつけない、理解できないことが多く、学校で特別支援を受けることも一つの方法として大事になってきます。

学校に相談し、授業終了後の特別補講を受けたり、授業毎に普通学級と支援学級を使い分けることも有効な手段の一つです。

また、宿題はもちろん大切ですが、それ以上に本人が分からないことをじっくりとマンツーマンで教えていくことも少しでも周りとの差をなくす方法として有効です。

 

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発達障害まとめ

 ここまで「自閉スペクトラム症」「注意欠如・多動性障害(ADHD)」「学習障害(LD)」の特性と関わり方を説明してきました。

 どの障害においても共通して言える関わり方や認識としては

  • 周囲が障害や特性を理解したうえで関わる
  • 育て方・環境がそうさせているのではない
  • 得意なことに気づき導いてあげると非凡な才能を発揮することがある
  • 苦手なことは本人のペースに合わせてとことん話し合う
  • できないことを本人のせいにしない

 

そして何より、発達障害の子どもに関わる周囲の人たちが、自分だけで背負わないということが一番大切かもしれません。

親御様であれば認めたくない、周囲に話したくない、話せないなどのお悩みを抱えている方も多くおられます。

学校の先生であっても、関係機関であっても周りの子と比較してしまったり、集団生活の中だから皆と同じようにと考えてしまう傾向もよく見られます。

しかし、個人や内輪だけで解決することは非常に難しく、ご家庭、学校、医療、児童相談所、ご近所さんなどあらゆる機関に協力を仰ぎ、背負っている物を少しでも分散させることが発達障害の子どもとのより良い関わりに繋がります。

 

発達障害という概念がなかった時代、発達障害音症状に苦しむ子どもたちは同じくらい存在していました。その時代の子どもたちは周囲に理解してもらえず苦しい思いをしながらそれでも大人になり社会に順応しようと必死に努力をして生きてきました。

子供のころから周囲が理解しサポートしてくれる環境が整うのであれば必ずくるその子の未来はきっと生きやすい未来になっていることでしょう。

 

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