認知症介護実践リーダー研修はその名の通り
認知症介護をチームとしてマネジメントしていくための指導者を育成するための研修
となっています。
認知症介護実践リーダー研修の資格を取得するためには、各都道府県の指定する事業所が実施している研修を受講し、全課程を修了する必要があります。
認知症介護実践リーダー研修の受講要件とは?
認知症介護実践リーダー研修を受講できるのは
「介護業務に5年以上携わり実務経験を積んでいる者で、認知症実践者研修を修了してから1年以上経っている者」
という条件があります。
また、チームリーダーやチームリーダー補佐などの役職についている方が、基本的に研修受講対象者となります。ただし、役職についていなくても認知症支援の向上について役割を担う方や意欲のある方であれば、例外的に受講が可能になる場合もあります。例外に当てはまる可能性がある場合は、各都道府県に一度問い合わせて詳しい状況を確認しておきましょう。
認知症介護実践リーダー研修の受講申込はどうする?
認知症介護実践リーダー研修は、各都道府県の指定や委託を受けた事業所が実施しています。
そのため、受講申込の時期や研修スケジュールは地域によって違いがあり統一されていません。
申込の方法がそれぞれ違うため、各都道府県のホームページを確認し情報収集をしておきましょう。
また、研修は受講定員が定められており、50名ほどの場合は応募者が定員を超えることがあります。その場合は、抽選で受講者を決めるところもあり、研修を受けられない方も出てきます。
認知症介護実践リーダー研修の受講期間は?
認知症介護実践リーダー研修のカリキュラムは、講義・演習、自施設実習の3つで構成されています。
講義・演習は8~10日間程度、自施設実習を4週間程度の期間で自身が設定した課題に取り組んでいきます。
認知症介護実践リーダー研修の内容は?
認知症介護実践リーダー研修は、申込時期や研修スケジュールなどは地域によって異なりますが、カリキュラムと標準的な研修時間数は決められています。
ただし、カリキュラムも地域の実情によって時間数を増減させることが可能となっているため、研修期間に地域の差が出てきます。講義・演習、自施設実習を修了した方に修了証書が交付されます。
★認知症介護実践リーダー研修 講義カリキュラム
56時間(3,360分)実習:職場実習4週間(課題設定420分、実習のまとめ420分含む)
- 認知症リーダー研修総論
・認知症リーダー研修の理解 1時間 - 認知症の専門知識
・認知症の専門的理解 2時間
・認知症ケアに関する施策の動向と地域展開 4時間 - 認知症ケアにおけるチームマネジメント
・認知症介護実践リーダーの役割 3時間
・チームにおけるケア理念の構築方法 4時間
・実践者へのストレスマネジメントの理論と方法 3時間
・チームケアのためのケースカンファレンスと技法の実践 4時間
・認知症ケアにおけるチームアプローチの基本と実践 3時間
・職場内教育(OJT)の方法の理解と実践Ⅰ(運用方法) 4時間
・職場内教育(OJT)の方法の理解と実践Ⅱ(技法) 7時間 - 認知症ケアの指導方法
・認知症ケアの指導の基本的視点 1時間
・認知症ケアに関する倫理の指導 2時間
・認知症の人への介護技術指導(食事・入浴・排泄等) 4時間
・認知症の人の行動・心理症状(BPSD)への介護技術指導 3時間
・認知症の人の権利擁護の指導 4時間
・認知症の人の家族支援方法の指導 3時間
・認知症の人へのアセスメントとケアの実践に関する指導 4時間 - 認知症ケア指導実習
・自施設実習の課題設定 7時間
・自施設実習 18日
・結果報告 7時間
となっています。
研修後に修了証が交付されます。
まとめ
今回は認知症介護実践リーダー研修について解説しました。
- 認知症介護の在り方
- 施設の理念
- 家族支援の考え方
- 地域資源の活用などの方法
- 認知症介護に携わる介護者の育成や考え方
- 実際の介護の研修
を学ぶことが出来ます。
認知症介護実践者研修を修了した方はステップアップとして取得を目指してみてはいかかがでしょうか。
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