パーソナリティ障害の人への支援で大事にしたい6つの関わり方。

 

この記事を見てくれている人はきっとパーソナリティ障害の人への関わり方をどうしたら良いだろう?と考えて見てくれているのではないでしょうか。

今回の記事を通じてパーソナリティ障害の人とどのように関わっていくのが良いのか学んでいきましょう!

 

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パーソナリティ障害とは

 

「パーソナリティ」と名前が付くので人格そのものが損なわれていると思われがちですが

社会的に「パーソナリティ」とみなされる要素が失調している状態であり

人格そのものが損なわれているのではありません

 

パーソナリティ障害は感情、対人関係、社会行動などのパターンに大多数の人とは違う偏りが生じて、社会生活に支障が出ている精神疾患です。

人格そのものの問題ではなく一時的に表れる症状にすぎませんから、本人や周囲の状況でも変化していきます。

また、パーソナリティ障害には他の精神疾患を引き起こす性質があります。パーソナリティ障害と合併したほかの精神疾患が前面に出ることも多くあります。

 

パーソナリティ障害の分類

パーソナリティ障害は大きくは3つ、細かく分けると10のタイプに分けられます。

 

A群(奇妙で風変わり)

  • 妄想性パーソナリティ障害 /猜疑性パーソナリティ障害
    (対人関係での相手への不信感、猜疑心が容易かつ頻繁に生じる)
  • 統合失調質パーソナリティ障害/シゾイドパーソナリティ障害
    (非社交的で他者への関心が乏しい。統合失調症の陽性症状である、幻覚、妄想の症状はない)
  • 統合失調型パーソナリティ障害
    (会話が風変わりで感情の幅が狭い。思考、会話、行動、外観で、周りの人が驚いてしまうような印象を与えてしまう)

 

B群 (演技的、感情的、感情的で移り気)

  • 境界性パーソナリティ障害
    (感情や対人関係の不安定さ、衝動行為)
  • 自己愛性パーソナリティ障害
    (自分を特別視する態度を見せる、自己評価に強くこだわる)
  • 反社会性パーソナリティ障害
    (反社会的で衝動的、無責任な行動)
  • 演技性パーソナリティ障害
    (周囲の人への注目を集める言動、過度な情動性)

 

 

C群 (不安や恐怖感があり内向的である)

  • 依存性パーソナリティ障害
    (他者への過度の依存、承認を求めてしまう、孤独に耐えられない
  • 強迫性パーソナリティ障害
    (強い完璧主義傾向で融通性がなく、一定の秩序を保つことへこだわる)
  • 回避性パーソナリティ障害
    (他人から拒絶される可能性に過剰に敏感になり不安や緊張が生じやすくなる)

 

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パーソナリティ障害の治療法

 

パーソナリティ障害の治療には、長期にわたって本人と医師やカウンセラーなどが協力して治療参加への努力を続けることが重要になってきます。

 

統合失調質パーソナリティ障害や反社会性パーソナリティ障害のように、いったん症状が顕著になるとそのまま症状が固定、症状が深刻化しまう可能性があるのでもしも問題行動が早期から目に付くようなら、早期に受診するのが望ましくなってきます。

パーソナリティ障害で自ら治療のために精神科を受診することをせずに併発してしまった他の疾患の治療で入院した場合などでパーソナリティ障害の治療を受ける機会につながることがあります。

 

治療は精神療法薬物療法を中心に行います

支持的精神療法、認知行動療法、精神分析的精神療法などの精神療法、カウンセリング)が行われます。

 

精神療法では、支持的カウンセリング、認知行動療法、マインドフルネス、対人関係療法、トラウマ療法などがあります。パーソナリティ障害は、対象となる困りごとが多岐に渡る面があるため、単一の治療アプローチだけではなく、さまざまな治療アプローチを組み合わせて行われる場合があります。

また、同じ症状の人が集まってグループワークを行うことも他人を知ることを通じて自己覚知へつなげることができます。

 

薬物療法では、パーソナリティ障害に伴う不安や衝動性などについては、依存性の少ない非定型抗精神病薬や気分安定薬などで落ち着かせていきます。根本的なものを治療する薬はないので、症状を緩和して、治療をしやすくするために用いられます。

また、合併しているほかの精神疾患の治療も重要です。

 

通常は、外来通院で心理療法や薬物療法などを行い治療します。自殺リスクが認められる、 現実認識が顕著に低下している場合など、入院治療が必要な場合もあります。

パーソナリティ障害の人が適さない生活環境にある場合は、環境を変えることも治療に有効です。

 

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パーソナリティ障害の人へ支援者としての大切な6つの関わり方

 

では実際にパーソナリティ障害の人と関わっていく中でどのような関わり方をしていけば良いのかを見ていきましょう!

 

その① 出来ることと出来ないことをはっきりする

家族や1人の支援者だけで治療や支援をしようとしても上手くいきません。

複数の支援者と連携をしながらパーソナリティ障害の人と適度な距離を置きながら関わっていくことが必要になってきます。

各々が出来ること、出来ないことを情報共有しながら関わっていくことが大切です。

 

その② パーソナリティ障害の人の気持ちを理解しようとする姿勢

支援者は話に耳を傾けて聴く姿勢を持ちましょう。

何がつらいのか相談者の気持ちになって受容、理解する姿勢を持つことが求められます。

しかし、相談者の気持ちを分かったつもりになる反論することは受容、理解する姿勢を持つことではありません。

 

その③ 我慢する心を育てる関わりを行う

パーソナリティ障害の人は衝動的な行動をしてしまいがちです。衝動的な行動を我慢していく必要があることを伝えましょう。ルールを破ったときなどは、はっきりとダメだと伝えて本人の行動を振り返ってもらうことは大切です。

しかし、パーソナリティ障害の人は見捨てられることへの不安を抱えていますので「誰も見捨てていないこと」、「一緒に治療を進めていくこと」を伝えることも大切です。

 

その④ いつも変わらない客観的視点を持った態度で接する

パーソナリティ障害の人の感情はいつも目まぐるしく変化します。

相談者にあわせて支援者が相談者のペースに合わせて盛り上がりすぎると相談者の感情の渦に飲み込まれます。

冷静な客観的視点で言葉をかけ、良い時も悪い時もあっさりとした態度で接するほうが長続きし、支援としても有効です。

 

そのため、短期間で濃く接するより、長期間途切れずに、細く長いつながりを持つことが求められます

パーソナリティ障害の人が長期間変わらない態度で関わり続けてくれる人がいることを知り、体感してもらう支援者の関わりが大切です。

 

パーソナリティ障害の人の本当の克服は、自分の問題を自分で引き受け自立した先にあります

失敗や挫折、寂しさや虚無感といったストレスを他人で紛らわすのではなく、耐える力を育てること。

どれだけ相手に依存しても、相手をコントロールすることに躍起になっても自分を変えることができるのは自分しかいないのです。

自分に起こる感情の変化や出来事をきちんと受け止め、自分で何とかしようと決めると変わることができます。

 

その⑤ 自分に気づき、自分の考え方について考える機会を作る

パーソナリティ障害の人は

「自分を受け入れてくれるか拒否するか、敵か味方かという様な物事の判断をし、相手の評価を変動させていく」

という特徴があり、日々の生活の中では割り切れない出来事がたくさんあります。

 

「一つのことがダメになったのをきっかけに全てが無意味に感じ途端に無気力になる」

「意見の違いが出ただけで自分を拒否したと受け取るような極端な思考と評価をする」

と上手くいかない出来事が出てきます。

支援者との関わりのなかで中間地点の選択肢を選ぶ経験を積み重ねて、今まで自分が持っていなかった考え方を作り上げることが大事になります。

自分の状態を他人のせいにすることは、他人に自分を何とかしてもらおうと丸投げにして他人を責めているだけで解決にはなりません。自分で自分を満すことができる支援者の関わりが治療でも有効になってきます。

 

その⑥ 自殺企図、自傷行為への対応を知っておく

パーソナリティ障害では愛情や関心を集める、相手をコントロールするために自殺企図や自傷行為も一つの方法になります。

本人との話し合いを行い危険行動はしないと約束を行い、破った場合の本人自身への罰則を明確に決めることが有効になります。

医療機関では自殺企図や自傷行為には一貫したルールを作り行動制限を行います。

関わる人や環境でルールが変わると効果が出なくなるので支援者・機関との連携を取り、一貫した対応になるようにすることが必要です。

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おわりに

パーソナリティ障害は、大きくは3つ、細かく分けると10のタイプに分けられ、治療では精神療法や薬物療法を中心として、治療期間も、長期間に渡る場合が多いです。

長期的な視点で多くの支援者で継続的な支援をしていくことが重要になってきますが、今回取り上げた6つの関わり方をポイントにして関わっていくことが長期間継続して支援を継続することが出来るコツになります。

本人、支援者の十分な理解が治療や自立した生活に向けて必要になることを知っておきましょう。

最後までお読みいただきありがとうございました!少しでも参考になればと思います!