精神障害者地域活動支援センターとは?利用者の実例から解説します。

 

 

地域活動支援センターはI型、Ⅱ型、Ⅲ型に分類されています。

Ⅰ型は精神障害者地域活動支援センターとも呼ばれ、精神障害者を対象とした通所施設です。

地域生活支援事業の一つで、障害者自立支援法(現在は障害者総合支援法)に定められ平成18年10月より制度化されています。

今回は精神障害者地域活動支援センターについて解説していきたいと思います!

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精神障害者地域活動支援センターの役割

 

地域活動支援センターは

「創作的活動または生産活動の機会の提供、社会との交流促進その他の厚生労働省令で定める便宜を供与する施設」

(e-GOV 障害者の日常生活及び社会生活を総合的に支援するための法律より引用)

と定義されています。

 

その中でも精神障害者地域活動支援センターは

「医療・福祉及び地域の社会基盤との連携強化のための調整、地域住民ボランティア育成、障害に対する理解促進を図るための普及啓発等の事業を実施する」

(厚生労働省HP 地域生活支援事業実施要項p.23より引用 )

とされています。

精神障害を抱えていると、引きこもりがちになったり他人とのコミュニケーションが上手くいかなかったり、入院生活が長く地域で生活していくことが難しかったり、どうして孤立しがちになります。

 

精神障害者地域活動支援センターは

精神障がい者の方々に安心して過ごせる居場所、日常生活に役立てるプログラムの提供、就労へ向けての支援、社会参加をする場、他機関と連携して必要なサービスを情報提供、調整するといったさまざまな役割があります。

 

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どのような支援を行っているの?

 

支援内容は自治体や施設によっても異なります。

 

支援内容の具体例

 

創作的活動・・・手芸、絵画、革細工、紙粘土、コラージュ、折り紙、トールペイント、書道
生産活動・・・ボールペンの芯詰め、お菓子の箱作り、パン作り、小物作り、販売
社会との交流・・・ボランティア活動、清掃活動、展示会、夏祭り、スポーツ大会
その他・・・料理会、お菓子作り、茶話会、カラオケ、就労施設の見学、読書会、パソコン教室、卓球、ヨガ、バレー

 

上記以外にも、利用者自身が講師となるプログラムや地域から講師を招いたプログラムなど、施設ごとに工夫をしたプログラムが実施されています。

プログラムを通してコミュニケーションを取る練習をしたり、日常生活に役立てたり、苦手分野の克服を目指したりと

参加する目的は利用者1人1人違います。

 

病状によってはプログラムに参加することが難しく、参加せずに読書をしたり絵を書いたりして過ごす利用者もいます。

プログラムを実施する施設が多いですが、プログラムはあまり決めず、利用者にやりたいことを自由にやってもらうという施設もあります。

 

施設によって実施していないプログラムもあるので、利用者の中には複数の施設を利用している方もいます。

 

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精神障害者以外は利用できないの?

 

基本的には精神障害者以外は利用できません

 

しかし知的障害者や身体障害者の中には精神障害を併せ持つ方もいます。受け入れができるかは施設にもよりますが

例えばトイレが狭くて車いすで入れない、建物に段差が多いといったハード面の問題で受け入れが難しいこともあるようです。

 

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基幹相談支援センターが併設している

 

精神障害者地域活動支援センターには基幹相談支援センターが併設されています。

基幹相談支援センターは、地域生活支援事業の相談支援事業です。

精神障害者やその家族に対し助言や情報提供を行ったり、地域の事業所、関係機関と連携を取り必要なサービスを調整していくような施設で、専門の職員が在中しています。

地域活動支援センターの職員が日常の悩みや困っていること、利用したいサービスを聞いて、必要があれば基幹相談支援センターの職員と連携を取ってサービスの調整を行うこともあります。

 

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職員配置

 

地域活動支援センターI型には精神保健福祉士や社会福祉士等の専門職の配置が必須となっています。

職員以外にピアスタッフやボランティアが来ている施設もあります。

 

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利用料金はかかる?

利用料金は自治体や施設によっても異なります。

利用料金がかからなくても、登録料や参加するプログラムによっては材料費が実費でかかったりします。精神障害者の中には生活保護を受けていたり、金銭的に厳しいという方もいるので、料金はなるべく低く設定されているところが多いです。

 

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精神障害者地域活動支援センターを利用するには?

 

精神科、心療内科に通院していることが必要です。

必要な書類は自治体や施設により異なりますが、施設によっては利用するために、医師の診断書や意見書、精神障害者手帳の提出を求められることがあります。

 

発達障害のAさんの実例から見てみる。

【Aさんの場合】

病名 発達障害

 

日常生活の様子

大学まで卒業したものの、就職活動が上手くいかず引きこもりがちになったAさん。昼夜逆転の生活を送り、両親への暴言もあったことから約3か月精神科病院へ入院をしていました。

 

利用に至った経緯

退院後の生活をどうすれば良いか困った両親が病院の精神保健福祉士に相談、入院中に整えた生活リズムを維持することと就労へのステップアップのために地域活動支援センターを紹介されました。

Aさんは通うことに気が進まなかったようですが、両親や主治医からの説得もあり、病院の精神保健福祉士と見学、その後体験利用3回行い施設に登録することにしました。

 

利用し始めた様子

元々人と話すことは嫌いではなかったため、興味のあるプログラムにも参加したり、他利用者とも比較的スムーズに打ち解けていくことができました。

就労への意欲が高かったため、職員と相談し、無理をしない約束で就労へ向けて情報収集を行っていきました。

 

利用していく中での変化

病状も安定し、生活リズムも維持することができ、週4~5回と施設を利用する日数が増え、落ち着いて過ごせるようになりました。

利用開始時から約3か月後に、通院先の医師から就労の許可が下りたこともあり、就労施設を見学するプログラムに参加し、就労移行支援を利用することになりました。

就労移行支援を利用中も何か悩みがあれば、地域活動支援センターに電話相談し、就労移行支援の職員や地域活動支援センターの職員に励まされながら、障害者枠での一般就労が決まりました。

 

病状に波があるため短時間での就労ですが、今後も継続して就労しているよう、仕事が休みの日は生き抜きとして地域活動支援センターを利用しています。

 

統合失調症のBさんの実例から見てみる。

【Bさんの場合】

病名 統合失調症

 

日常生活の様子

就労継続支援B型を利用していたが、幻聴がひどく人と話すことが苦手で次第に通うことができなくなったBさん。外出が減り、家で趣味の絵を描いて過ごすことが多くなりました。

 

利用に至った経緯

就労継続支援B型の職員から基幹相談支援センターの職員へ相談があり、職員が自宅を訪問した際に地域活動支援センターを紹介されました。

見学時は母親と来所し、本人は一言も話すことなく、母親が利用の手続きをしていきました。

 

利用し始めた様子

母親から促され来所するものの、新しい環境に弱いこともあり、初めのうちは入り口で立ち止まってしまい施設内へ入ることができませんでした。施設内へ入れないため、職員が外に出て話をすることが約1か月続きました。

 

利用していく中での変化

スケッチブックを持って来所した日に職員から絵を見せてほしいと頼まれると、施設内に入りこれまで書いた絵を見せるようになりました。来所するたびに職員に絵を見せるようになり、施設での滞在時間も少しずつ長くなっていきました。

プログラムの参加には至らないものの、安定して週に2~3回通所ができるようになり、

施設内で絵を描いて過ごしています。

今後は絵に関するプログラムに参加することを目標としています。

 

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まとめ

今回は精神障害者地域活動支援センターの解説をしました!

地域活動支援センターⅠ型は専門職を配置し、精神障害に特化した施設です。

精神障害といってもその病状はさまざまですから、利用者同士でトラブルになることもあります。

職員はより多くの精神障害者が安心して利用できるように、一人一人に合った支援を試行錯誤しながら行っています。

 

ヘルパー / サービス提供責任者
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