双極性障害(そううつ病)の人へ支援者としての10の関わり方

 

 

 

 

みなさんは双極性障害の人への関わり方はどうしたら良いと考えていますか?

今回の記事を通じてどのように双極性障害の方と関わっていくのが良いのか学んでいきましょう。

 

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双極性障害とは

 

双極性障害は以前「躁うつ病」と呼ばれていましたが、うつ状態と対極の躁状態という両極端な病状が起こり、繰り返す疾患です。

ICD-10では精神疾患の中でも気分障害と分類されている疾患の一つになります。

 

双極性障害の原因は、まだ明確な解明はされていませんが、

「その人の病気へのなりやすさ(脆弱性/遺伝的要因)と、病気の発症を促す要因(ストレス/環境要因)の組み合わせにより、精神疾患は発症する」

という「ストレス脆弱性モデル」が主な原因の一つとして考えられています。

 

双極性障害の症状について

 

双極性障害はうつ状態と、躁状態の程度で「躁状態」と「軽躁状態」の二つに分類されます。

 

うつ状態の特徴

  • 鬱陶しい気分が一日中、何日も続く、抑うつ気分がある
  • 悲観的な考え以外の感情、興味や喜びの喪失、無気力
  • 早朝覚醒
  • 食欲の減退または亢進
  • 体重の増減
  • 精神的に疲れやすい
  • 身体がだるい、不調を訴える
  • 眠れないが1日中眠い
  • 自責感
  • 自殺念慮
  • 話さない、むしろ話せない
  • 動かない、むしろ動けない
  • 思考力、記憶力の低下
  • 日中や明るいのが苦手で暗闇や夜が好きになる
  • 涙もろくなる
  • 身だしなみに無頓着になる
  • 性欲がない
  • 反応が遅い
  • 落ち着かない

様々なうつ状態の症状のうち、5つ以上の状態が2週間以上毎日出ている状態が、うつ状態になると言われています

 

躁状態(双極Ⅰ型障害の躁状態)/軽躁状態(双極II型障害の軽躁状態)の特徴

  • 睡眠時間が少なくても平気で動き回る、多弁で喋り続ける
  • 衝動買いや高額な買い物、ギャンブルをしてしまう
  • いろんなことに積極的に取り組むが、計画なしに次々と手を出して行動してしまう
  • 誇大妄想(例:自分は天才だと思い込む等)を持つ
  • 気分爽快
  • 興味や話題が次々と変わる
  • 思い通りにいかないとイライラする
  • 人の意見に耳を貸さなくなる
  • 話し続けてしまう
  • 初対面の人に話しかける
  • 性的に奔放になる
  • 自分の状態に関する自覚がないことが多く、周囲の困惑に気づかない

 

以上の分類より、『うつ状態に加え、激しい躁状態が起こる「双極I型障害」』と『うつ状態に加え、軽躁状態が起こる「双極II型障害」』に区別することができます。

 

また

双極I型障害の人は周囲の人に迷惑をかける、社会活動に支障が出ることが多く、場合によっては入院による治療を余儀なくされてしまうといった事態にもなります。

双極II型障害の人は周囲に迷惑をかけることは少ないという特徴があります。ただ、この躁状態の時の症状が軽いため、自分自身や周囲の人も発症していることに気づかないことがあり、放っておくと場合によっては症状が悪化、他の精神疾患を併発する可能性も出てきます。

双極I型障害と双極Ⅱ型障害型に共通することは、うつ状態の大きさは、どちらも変わらない、躁状態の強さの違いがあるということになります。

 

双極性障害の症状の中に「混合期」という分類があります。

この混合期とは、躁状態とうつ状態の症状が、ほぼ同時進行形として現れる症状です。衝動的に行動してしまう(躁状態)が、自傷行為や自殺念慮(うつ状態)を持っている状態も想定され、衝動的に最悪の事態を招いてしまう危険性も十分に考えられます。

躁状態とうつ状態とが入り混じっている混合期は、より一層注意した見守りが周囲の人たちに求められてきます。

 

躁状態でも、うつ状態でもない状態のことを寛解期と言います。寛解期は症状が一時的に軽くなる、消えている時期であり完治しているわけではありません。

躁状態、うつ状態でもいつでも再発しやすい状態でもあるといえます。

双極性障害は、放置すると躁状態とうつ状態を何度も繰り返してしまいます

症状が治ったからといって、そこで治療をやめてしまうと、再発してしまい、これを繰り返すと治療後の自立に向けての時間がさらに必要になってきます。そのため、長期にわたる再発予防療法が必要となります。

 

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双極性障害の治療法とは

 

双極性障害の治療法となる薬物療法と精神療法について説明します。

薬物療法と精神療法を併用することで、治療効果が高まり、それによって周りの人との関係も改善することがあります

服薬を継続しながら、運動や睡眠、ストレスへの対処法などを工夫することで気分の波をコントロールすることができます。

症状がある時期だけでなく、症状が落ち着く寛解期にも精神療法を行うことによって、再発を防ぐことができます。

 

薬物療法

気分安定薬が有効

最も基本的な薬としてリチウムがあります。リチウムには、躁状態とうつ状態を改善する効果、躁状態・うつ状態を予防する効果、自殺を予防する効果があります。

が、副作用として、特に飲み始めに「下痢、食欲不振、のどが渇いて多尿になる」といった症状や、「手の震え、ふらふらして歩けなくなる、意識が朦朧とする」等、様々な中毒症状が出る場合があります。

甲状腺の機能が低下する場合もありますが、これは甲状腺ホルモン剤を合わせて飲むことで対処できます。

うつ状態の時には、抗うつ薬が処方される場合がある

双極性障害の方が抗うつ薬を飲むと、アクティベーションシンドロームと呼ばれる、かえって焦燥感などが強まって悪化してしまう状態が起きやすいのではないかと疑われることがあります。

過去の治療歴を医師に報告、相談することが求められます。

 

精神療法

家族療法

双極性障害に対する家族の理解を深め、患者さんと家族が協力して病気に立ち向かえるようにすることを目的に行います。

認知療法

物事を肯定的に捉える練習をすることで、うつ状態を乗り切るための考え方を身につけます。

対人関係・社会リズム療法

対人関係の問題(ストレス)を解決し、家族や職場・学校の仲間、友人等との良好な人間関係を回復させ、再発を防ぐために行ないます。

 

 

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双極性障害の人へ支援者として大切な10の関わり方

では次は双極性障害の方へ支援者としてどのように関わっていけばよいのかを見ていきましょう!

今回は「躁状態の時」、「鬱状態の時」、「寛解期」の3つの状態別で大切な関わり方を解説しますね!

 

躁状態の人には・・・

その① 客観的視点を持って対応する

支援者が感情的にあると言い合いのような形になってしまい、双極性障害の人をよりヒートアップさせる結果になってしまうので、双極性障害の人の躁状態に巻き込まれずに客観的視点を持って対応することが求められます

 

その② 自分で原因を考える機会を作る

症状の自覚がある人に対しては、気持ちを落ち着かせる方法や自分自身と向き合うことを一緒に考えていくことは支援として有効です。

 

その③ 躁状態をヒートアップさせるような言動を促すような関わり方をしない

繰状態の時は行動の自覚はありませんが、記憶が無いことではありません。

繰状態の時にしてしまった行動に後悔や罪の意識を感じて、自分自身を責めたりしてしまうことも想定できます。

躁状態をヒートアップさせるような言動や責める、強く指摘をする言動は控えましょう

 

うつ状態の人には・・・

その④ ゆっくりと話を聴く姿勢で関わる

うつ状態の患者さんは、躁状態で疲労した心身をゆっくり休める状態に入った状態になっているとも言えます。

ゆっくり話を聴いて関わる姿勢を持つことが求められます。

 

その⑤ 躁状態/うつ状態のときの行動を責めるような言動をしない

うつ状態のときは様々な意欲が低下していますので、そのようなときに躁状態の行動や現在のうつ状態を責めるようなことをしてしまうと、さらに落ち込ませてしまうことになります。

最悪の場合は自殺企図をしてしまう可能性があることを注意しながら関わることが求められます

 

その⑥ 「頑張れ」と励まさない

「頑張れ」はうつ状態の時には、辛い言葉かけになります。頑張りたいのに頑張れなくてとても辛く感じているところに「頑張れ」と言われても辛くなるだけです。治療をしている経過を見守ることが大切です。

 

その⑦ 急かさない、見守る姿勢を持つ

「急いで治さないといけないですね」と話をしても本人が焦ってしまうだけです。

特にうつ状態では本人は生きているだけで精一杯の状態なので。

そっと見守ってあげる支援者の姿勢は大切です。

治療も長期間を要しますので急かす支援の効果はありません

 

寛解期の人には・・・

その⑧ 再発の予防の自覚を持ってもらう支援を行う

寛解期で大切になってくることは治療を継続すること、きちんと薬を飲み続けることです

何も症状がない時でも、もう大丈夫だと思っても、薬の副作用がつらくても、自己判断で薬を飲むことをやめてしまってはいけません。

薬の副作用が強ければ、これを最小限にする方法を、医師と相談しながら考えていくことが大切になります。

薬を飲んでいても再発する場合はあります。自分自身で再発の兆候を把握できるように支援者が関りを続けていくことが、異変を感じたらすぐに受診し、再発の波を最小限にとどめることにつながります。

 

その⑨ 相談できる人や支援者が誰になるかを支援者が一緒に確認する

双極性障害の人は支援者が関りを持っていることが日常生活の中で症状の出現や異変を「知る」機会につながり、治療にすぐ繋げることができます。

また、大きなライフイベントの際に周囲の支援者が見守ることができるので、症状の変化があった際の対応をどのようにするか本人が支援者と一緒に検討することができます。

 

その⑩ 福祉や医療等に関わる制度を活用する

障害者年金や精神保健福祉手帳、福祉サービスの利用や医療費助成等活用できるサービスを把握し、必要に応じて提案、活用していくことが自立生活の支援には有効です。精神保健福祉士等の専門職を活用しましょう。

 

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おわりに

双極性障害は本人だけでなく、周囲の人にも影響を与えてしまうことがあります。本人だけでなく支援者も焦らずにゆっくり治療していく姿勢を持つことが自立生活の支援につながることを覚えておきましょう。

最後までお読みいただきありがとうございました!少しでも参考になればと思います!

 

 

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