障害福祉サービス【生活介護】とは?サービス内容、利用要件、必要資格まで徹底解説!!

 

 

健康で不自由のない生活をしているとき、私たちは「身の回りのことをする」「外出する」「他者と交流をもつ」といったことを何気なく行っています。

しかし様々な障害を抱えると、その「当たり前」だったことがとても困難になります。

手足が不自由では、そもそも外出する前の身支度も大変です。構音障害があったり、精神・知的障害があると、人とコミュニケーションをとることも容易ではありません。

現在、障害者の方の自立や社会交流の促進を目的として障害福祉サービスの「生活介護」というサービス制度があります。

そこで今回は、

障害を持つ方に関わる方にはぜひ知っておいてもらいたい、「生活介護」について解説していきます!

 

 

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障害福祉サービスの生活介護とは

 

現在日本では、障害を持つ方を支える制度として、障害者総合支援法に基づく「障害福祉サービス」が設定されています。

障害福祉サービスは

  • 日常生活での介護支援を行う「介護給付」
  • 自立した生活や就労を目指す人を支援する「訓練等給付」

の2つに大きく分けられます。

「生活介護」については、前者の「介護給付」に分類されています。

 

厚生労働省では、生活介護を以下のように規定しています。

「障害者支援施設その他の以下に掲げる便宜を適切に供与することができる施設において、入浴、排せつ及び食事等の介護、創作的活動又は生産活動の機会の提供その他必要な援助を要する障害者であって、常時介護を要するものにつき、主として昼間において、入浴、排せつ及び食事等の介護、調理、洗濯及び掃除等の家事並びに生活等に関する相談及び助言その他の必要な日常生活上の支援、創作的活動又は生産活動の機会の提供その他の身体機能又は生活能力の向上のために必要な支援を行います。」

 

つまり、「生活介護」では障害により常時介護が必要な方が、主に昼間の時間帯に通所施設において、身の回りの介護を受けたり、身体機能維持のためのプログラムを行ったり、創作活動・趣味活動などを行うための支援を受けることができるということです。

 

では、生活介護では具体的にどのようなサービスを受けられるのか、次の項目で詳しくご紹介していきます。

 

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生活介護で受けられるサービス

 

生活介護では、主に障害者支援施設などの通所施設において様々なサービスを受けることができます。

 

利用日当日、介護福祉車両にて自宅までの送迎

生活介護は通所施設で提供されるサービスです。

通所施設までの交通手段は、送迎車を用意している施設がほとんどです。

車へ乗り降りする動作に不安がある方でも、車椅子のまま乗車できる車両があるので安心です。

 

通所施設での日常生活上の介護

施設では、一人ひとり必要に応じて健康チェック・食事・入浴(清拭)・排せつなど介護を受けることができます。

施設内には看護師が1人以上常駐していますので、万が一急変等があったときにも迅速な処置を受けることができます。

 

創作的活動・生産活動の機会の提供、支援

生活介護の特徴ともいえるのが「創作的活動・生産活動」でしょう。

通所施設のスタッフや他の利用者の方たちとともに、様々なアクティビティに参加します。

アクティビティの内容については、それぞれの施設によって特色があります。

例えば、ビーズやポプリ等の製作、クッキング、施設内の畑で作物の栽培・収穫、絵画・陶芸の製作、音楽鑑賞(合唱)などが挙げられます。

 

こういった活動で製作・収穫したものをバザーなどで販売し、地域の方との交流を促進している施設もあります。

 

身体機能・生活能力の向上のための支援

通所施設での活動の中には、ほとんどの施設で体操や散歩、音楽に合わせてストレッチなどを行っており、身体機能の維持向上のためのプログラムが組まれています。

また数は少ないですが、理学療法士や作業療法士といったリハビリテーションの専門家が、利用者の方の機能訓練を行っている施設もあります。

機能訓練では「起きる・座る・立つ・歩く」といった基本的な動作から、「着替えをする・トイレで排泄をする・箸(スプーン・フォーク)を使って食事をする・編み物をする」など応用的な動作までを対象としています。

 

どのサービスも、利用者それぞれの障害の程度や、興味をもつことに合わせて参加するプログラムを設定していきます。

生活介護ではこのような活動を通して、障害を持つ方が少しでも自立した生活を送り、社会との関りをもって生活していくことを支援していきます。

 

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生活介護を利用するための要件

 

利用者の方が「生活介護」のサービスを利用するには、以下の手順が必要になります。

  1. 身体に障害のある方(身体障害者手帳の交付を受けておられる方)
  2. 知的障害のある方
  3. 身体障害または知的障害のある児童
  4. 精神障害(発達障害を含む)のある方
  5. 難病患者等で一定の障害のある方

1~5の条件に当てはまる方で、居住地の市区町村に申請して障害支援区分の認定を行い、支給決定を受けている必要があります。

 

さらに、生活介護を受ける条件として、厚生労働省では以下の通り規定しています。

地域や入所施設において、安定した生活を営むため、常時介護等の支援が必要な者として次に掲げる者

  1. 障害支援区分が区分3(障害者支援施設等に入所する場合は区分4)以上である者
  2. 年齢が50歳以上の場合は、障害支援区分が区分2(障害者支援施設等に入所する場合は区分3)以上である者
  3. 生活介護と施設入所支援との利用の組合わせを希望する者であって、障害支援区分が区分4(50歳以上の者は区分3)より低い者で、指定特定相談支援事業者によるサービス等利用計画案を作成する手続を経た上で、市町村により利用の組合わせの必要性が認められた者
    [1] 障害者自立支援法の施行時の身体・知的の旧法施設(通所施設も含む。)の利用者(特定旧法受給者)
    [2] 法施行後に旧法施設に入所し、継続して入所している者
    [3] 平成24年4月の改正児童福祉法の施行の際に障害児施設(指定医療機関を含む)に入所している者
    [4] 新規の入所希望者(障害支援区分1以上の者)

障害支援区分は1-6までの6段階あります。数字が大きいほど障害の程度が大きいことを示しています。

生活介護を受けるには、50歳未満で障害支援区分が3以上、50歳以上で2以上に認定される必要があります。つまり、比較的多くの介護を要する方々のための制度とも言えます。

 

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生活介護のお仕事をするための資格とは

 

障害を持つ方をサポートするお仕事は、身体的・精神的にも大変なことです。しかし利用者の方やご家族の笑顔を見ることができた時には、大きなやりがいを感じることのできるお仕事です。

 

生活介護のお仕事をするにあたって必要な資格は以下の通りです。

サービス管理責任者

個々の利用者への「個別支援計画」の作成や、プログラムの妥当性の評価、従業員への指導・助言、他の関連事業所や医療機関との連携などを主な役割としています。

サービス管理責任者になるには、5-10年の実務経験と、相談支援従事者初任者研修・サービス管理責任者研修を修了している必要があります。

 

生活支援員

実際に利用者の方の介助や活動のサポートをする職種が「生活支援員」です。

生活支援員になるための特別な資格や実務経験などは規定されておらず、未経験でも働くことができます。

しかし、介護を行うには介助方法、ケアの仕方の知識と技術が必要です。未経験でも比較的取得しやすい「介護職員初任者研修(旧ホームヘルパー2級)」などを取得しておくと、仕事上役立つことが多いです。

また業務の中で利用者の方の送迎を任されることもあります。普通自動車免許を持っていると重宝されるでしょう。

生活介護では、上記のサービス管理責任者や生活支援員の他、医師や看護師、理学療法士や作業療法士が一緒に業務にあたります。

 

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まとめ

今回は障害福祉サービスの「生活介護」について解説しました。

生活介護は

障害を持つ方によっては「唯一の外出機会」であることもあります。

同居するご家族にとっては「つかの間の休息時間」を提供することができます。

 

 

ヘルパー / サービス提供責任者
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