ヘルパーも知っておきたい統合失調症の人への支援者として大切な8つの関わり方を解説!

 

 

私は訪問介護職として統合失調症の方への支援に携わってきましたが最初はどのように関わって良いか分からないことも多く頭を悩ませていました。

おそらく、この記事を読んでくださっている方々は支援者として統合失調症の方と関わっている、もしくは今後関わる方々だと思います。

そこで今回は統合失調症の方と、どのように関わっていくのが良いのかを解説していきたいと思います!

ぜひ参考にしてみてくださいね!

 

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統合失調症とは

 

 

統合失調症は、幻覚や妄想という症状が特徴的な精神疾患です。

以前は「精神分裂病」が正式の病名でしたが、「統合失調症」へと名称変更されました。

 

統合失調症は何らかの原因でさまざまな情報や刺激に過敏になりすぎてしまうと、脳が対応できなくなり、感情や思考をまとめる機能が失調している状態です。そのため、社会生活に関わる機能に障害を受け、自分で振り返ることが難しくなる特徴があります。

 

統合失調症の原因は明らかにはなっていませんが、進学・就職・独立・結婚・死別等のライフイベントにおける環境の変化が、発症の契機となることが多いようです。

 

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統合失調症の症状について

統合失調症の症状は「陽性症状」、「陰性症状」、「認知機能障害」に分けられます。

 

陽性症状

  • 誰もいないのに人の声が聞こえる、他の音に混じって声が聞こえる(幻聴)
  • 実際にはないものが感覚として感じる(幻覚)
  • 他の人に見えないものが見える
  • 普通なら感じないような身体の症状を感じる
  • するはずのない匂いを感じる
  • 食べ物に変な味が付いていると感じる、実際には口には入っていないが、様々な味を感じる
  • 本来であればあるはずのないことをあると思い込む(妄想)
  • 幻聴に聞きいってニヤニヤ笑ったりする
  • 幻聴との対話でブツブツ言ったりする
  • 考えが急に中断されて、突然何も言葉が出てこなくなる
  • 考えにまとまりがなくなり、一つの話題から全く別の関連性のない話題へ話が飛ぶ、辻褄が合わないことを話す
  • 自分の考えが他人に知られてしまうと感じる
  • 人に考えや衝動を吹き込まれていると感じる
  • 考えを他人に吸い取られてしまうと感じる
  • 実際に誰かに操られていると感じる
  • 同じ行動を繰り返す
  • 激しい興奮
  • 奇妙な行動

病気の発症後、年数が経るにつれて症状の程度は穏やかになる傾向があります。

 

陰性症状

  • 喜怒哀楽等の感情表現が乏しくなる
  • 他者と視線を合わせなくなり、動きのない表情をする
  • 他者の気持ちに共感したりすることも少なくなる
  • 関心を失っているように見える
  • 興味の喪失
  • 意欲や気力がない
  • 会話の量が少ない。または、答えない
  • 集中力の低下
  • 一度に多くの物事に対処できない
  • 他の人との関わりを避ける
  • 1日何をすることもなく過ごし、社会性が低下する

陰性症状は病気の発症後、年数を経るにつれ、次第に目立ってくる傾向があります。

 

認知機能障害

  • 情報や刺激を選んで、注意を向けることができない
  • 周囲の情報や刺激に対して、必要なものだけに注意を集中することができない
  • 過去の記憶の情報に適切に判断することができない
  • 細かなことに拘って全体を把握できない
  • 言葉に隠された意味や比喩などを理解しにくい
  • 過去の類似の体験に基づいての対応ができない
  • 日常生活において適切な会話や行動が難しい時がある
  • 症状が強い時は自分が病気であることが認識できない

認知機能の障害により生活・社会活動全般に支障をきたします。

 

 

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統合失調症の経過は5段階

 

症状の経過は、前兆期、急性期、休息期、回復期、安定期の5段階で経過します

ただし、これらは一方方向ではなく、病気を誘発するようなストレスがかかると再発し、休息期、回復期、安定期という経過を再びたどります。再発が繰り返されると症状の経過が長期になります。

 

前兆期

  • 眠れなくなる
  • 物音や光に敏感になる
  • 焦燥感が強くなる
  • 発症の前触れのサインに本人も周りの人も気づかないことが多い

 

急性期

  • 数週間単位で症状が経過する
  • 不安や緊張感、敏感さが極度に強まる
  • 幻覚、妄想、興奮といった陽性症状が現れる
  • 幻覚や妄想に襲われて頭の中が混乱し、周囲とのコミュニケーションが上手くできない

 

休息期

  • 数週間〜数カ月単位で症状が経過する
  • 感情の平板化や意欲の低下などの陰性症状が中心になる
  • いつも寝ていたり、引きこもったりする
  • 不安定な精神状態で、少しの刺激が誘因となり、急性期に逆戻りしやすい時期である

 

回復期

  • 数カ月〜数年単位で症状が経過する
  • 陰性症状が徐々に治まるが、認知機能障害が現れることがある
  • 生活上の障害や社会性の低下へとつながっていく場合がある

 

安定期

  • 安定を取り戻す時期である
  • リハビリテーションにより社会復帰を果たし、治癒へと向かう
  • 前兆期が再度始まり、再発を迎えてしまうことがある

 

 

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統合失調症は3タイプに区別される

 

症状や経過等から、破瓜型、緊張型、妄想型の3タイプに区別されます

 

破瓜型

  • 意識低下や感情の平板化(陰性症状から陽性症状へ)が中心
  • 思春期から青年期にかけて発病することが多い
  • 人柄が変わってしまう等予後不良

 

緊張型

  • 極度の緊張や奇妙な行動(大声で叫ぶ等)
  • 青年期に急に発病する
  • 症状の多くは数カ月で消失する
  • 破瓜型よりは予後は良い

 

妄想型

  • 幻覚や妄想が中心で陰性症状が現れることは少ない
  • 30歳前後での発病が多い
  • 対人コミュニケーションは比較的良好、予後は良い

 

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統合失調症の治療法

 

統合失調症の治療は、外来・入院いずれの場合でも

薬物療法精神療法リハビリテーション等の心理社会的な治療を組み合わせて行うことが有効とされています。

幻覚や妄想が強い急性期には、薬物療法をきちんと行うことが不可欠です。

 

薬物療法

陽性症状や陰性症状には抗精神病薬が有効になります。

抗精神病薬は

  • 「定型抗精神病薬」
  • 「非定型抗精神病薬」

の2種類に分類されます。

統合失調症の治療では非定型抗精神病薬から使っていきますが、効果が不十分であるときは、定型抗精神病薬が使われます。

治療を継続することで幻覚や妄想がいったん改善しても、その後も薬物療法を継続しないと、再発する可能性が高くなります。継続した薬物療法を行うことで再発の予防の効果を得ることができます。

 

副作用

  • 顔や首が強く強張って、反り返る
  • 目が斜め上を向いてしまう
  • 気分的に落ち着かない
  • 足がむずむずする
  • 口や舌が勝手に動く
  • 口から喉までの筋肉が上手く動かない
  • 手が震える
  • 歩く時に前屈みで、歩行が小刻みになる
  • 身体全体が固まり、小刻みに震える
  • 40度以上の高熱が出る
  • 体重増加
  • 生理不順
  • 出産していないのに、乳が出る
  • 立ち上がる時に眩暈がする
  • 喉が渇く
  • 便秘
  • 勃起しない

薬物の種類や量を調整することで、軽減できる場合があります。自分で判断するのではなく、異変を感じた場合は受診をして主治医の指示を仰ぐことが大切です。

 

 

心理社会的な治療

統合失調症の症状で生じる生活のしづらさを改善し、安定した生活を送れるようになることを目的に個々の病状に合わせて行います。

 

生活技能訓練(Social Skills Training:SST)

対人関係を良好に維持する方法や、病気や薬との付き合い方、ストレスへの対処法などのスキルを学ぶことで自信を回復し、生活の質を向上させるトレーニングを行う。

 

作業療法

作業療法士の指導のもと、手工芸、パソコン、体操、園芸、音楽、書道、スポーツなどの軽作業を通じて、楽しみや達成感、充実感といった感情の回復を図る。

 

デイケア

対人交流や集団参加に自信がもてない場合に定期的に通所をすることで自信の回復を図る。

 

作業所

就労のための準備段階、就労を継続して自立した生活ができるように定期的に通所することで、仕事における集中力・持続力や作業能力の回復を目指す。

 

 

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統合失調症の人へ支援者として大切な8つの関わり方

では実際に統合失調症の方と支援者としてどのように関わっていけば良いのかを学んでいきましょう!!

 

統合失調症を理解する

症状や治療について理解をすることで、どんなことを苦しく感じるのか、病気の症状で日常生活に支障があることが分かるようになります。

 

話を聴いて解決策を一緒に考える

話を聴いて関わる姿勢を持つこと、解決策について一緒に考えることで信頼関係を築いていくことが求められます。

 

強い感情表出をしない

統合失調症の人は対人関係に敏感になっており、ストレスが再発のきっかけとなる場合があります。

「批判的な言動」「非難している言動」「過度な気遣い」には気を付けましょう

 

小さなことでも良い面を見つけ、認めていることを言葉で表現する

自己肯定を少しずつしていけるような関わりをすることで自信の回復につながります。

 

生活のしづらさを理解して、本人ができることをサポートする

統合失調症になっても病気はあくまでも本人の一部分にしかすぎません。

病気によって生じた生活のしづらさを正しく把握して、本人が無理なくできることを理解しサポートしていくことが大切です。

 

身の回りのことを自分でできるようにサポートする

本人が生活のしづらさを理解し、無理なくできることを把握できるようになれば

本人ができることはなるべく自分でするようにしていく支援をしていくことが大切です。

病気の回復過程から自立を目指すという考え方が大切です。

 

相談できる窓口を把握し、働きかける

当事者グループでのピアカウンセリングや家族会に参加して同じような境遇の方々との辛さを語り合い、分かちあうことで

治療を受けながら生活を行っていくことを肯定的に捉えることができます。

病院・保健所・地域等様々なところで行われています。

本人・家族への働きかけも大切ですが、周囲の人達へのサポートの働きかけが自立した生活の支援には大切になります。

 

社会福祉サービスを活用できるようにする

障害者手帳、障害者総合支援法のサービス利用等の社会福祉サービスの積極的な利用も検討していきましょう。

自立した生活を行う際に経済的な面で大きな支えになります。

 

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おわりに

症状の特性により本人だけでなく家族や周囲の方にも心身の負担がかかります。

治療は長期になりますが、「急がず、焦らず、見守ること」を支援者の姿勢として関わることで、自立した生活につながることになると言えるでしょう。

最後までお読みいただきありがとうございました!少しでも参考になればと思います!

今回の参考資料を張っておきます。

【参考資料】

厚生労働省 知ることから始めよう みんなのメンタルヘルス

公益社団法人 日本精神神経学会

統合失調症ナビ

 

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