自閉症の方への支援で知っておきたい5つの特性と関わり方の3つのポイントを解説

 

自閉症は障害の中でも、ドラマの主役になったこともあり、漠然と自閉症という言葉を聞いたことがある方も多いと思います。

時には街で飛び跳ねたり、手を叩いたりと目立つ行動を取る事もある為、自閉症の方に理解が無いと近づきにくいと思ってしまう事もあるかもしれません。

訪問介護現場でも自閉症の利用者の介護を行うことがあります。

ですが自閉症の知識が無いとどのように関わって良いか変わらない・・・

という話をよく耳にします。

そこで今回は自閉症とはどのような障害者で支援者としてどのように関わっていけば良いのかを解説したいと思います!

 

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自閉症とは?

 

 

自閉症は、3歳位までに現れ

①他人との社会的関係の形成の困難さ

②言葉の発達の遅れ

③興味や関心が狭く特定のものにこだわることを特徴とする行動の障害であり、中枢神経系に何らかの要因による機能不全があると推定される。

(文部科学省より引用)

とされています。

先天的な脳の機能障害であるとされていますが、原因解明には至っていません。

 

 

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自閉症スペクトラム症とは?

 

自閉症スペクトラム症とは、自閉症・高機能自閉症・アスペルガー症候群の総称です

 

自閉症

3つの特徴として、対人関係が難しい・言葉機能の障害・範囲の狭い興味や関心が強いという事が言われています。

知的障害を伴います。

 

高機能自閉症

自閉症の3つの特徴はありますが、自閉症とは違い知的障害を伴わない障害です。IQは、71以上の方を指します。

 

アスペルガー症候群

自閉症の3つの特徴がありますが、言葉の発達に関しては障害されていません。

また、高機能自閉症と同様に知的障害を伴いません。

 

 

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自閉症の5つの特性

こだわりが強い

自閉症というと、こだわりが強いという特性がまっさきに思い浮かぶ事が多いです。

頑固や、性格的なものではなく障害から起こる特性です。

毎日同じ時間に同じことをする。同じ道を通って移動する。

一種のルーティーンを強く実行しようとする特性があります。

見通しという言葉も使いますが、次にする行動がその方の中で決まっていることから崩れてしまうと、混乱しパニックになる事もあります。

また、どうしても実行しようとして自傷(自身を傷つける行動)をしたり、他害(他者に手をあげたりする事)になる場合もあります。

 

 

コミュニケーションが難しい

特徴の中でも、社会生活上の困難さが表れる特性です。長い文や言葉を理解する事が難しい場合が多くみられます。

言葉がうまく話せる方もいらっしゃいますが、単語で意志を表出する方も多いです。

その為、支援者から長い言葉で話しかけられると混乱してしまう事があります。また、相手の表情を読み取ったり、気持ちを想像して考える事も苦手です。

その為、一方通行なコミュニケーションになってしまう事も多くあります。

 

 

視覚的な情報が優位

言葉によるコミュニケーションが苦手な方でも、紙に書いたりする事で理解できる方も多くいらっしゃいます。

その為、掲示物にくぎ付けになって動かなくなってしまう事もあります。

 

自閉症の方の代表的な支援方法として、TEACCHというものがあります。

TEACCHとは、Treatment and Education of Autistic and related Communication handicapped Childrenから取った造語です。

アメリカのノースカロライナ州立大学を基盤として実践されているプログラムです。

日本でも、自閉症の方の支援に活用されたり自閉症の方の支援に特化した事業所もあります。

絵・文字・写真で視覚的に分かりやすくコミュニケーションを図る方法も実践されています。

 

 

感覚が過敏

音・皮膚感覚等の感覚が過敏な特性もあります。

自閉症ではない人が気にならない空調の音・冷蔵庫等のモーター音・街の様々な音を不快に感じる方が多いです。

また、突発的な大きな音への過敏を軽減させる為に、イヤーマフと呼ばれるヘッドホンの様な音を小さくさせる器具を使用する方もいます。

光に対しても独特な感覚を持つ方もいます。

日の光や照明に手をかざしてひらひらとさせる光景を見たことがある方もいらっしゃるのではないでしょうか。

感覚から来るこだわりで、水を流しっぱなしで手を水に当てている方もいます。逆に、雨の感覚が苦手で雨に当たるのを非常に嫌がる方もいます。

 

 

記憶力が良い

記憶力が良い方も多くいます。

遡って、何年も前の何月何日は何曜日と完ぺきに覚えている方もいれば、スポーツの実況を一字一句覚えてマネできる方もいます。

また、部屋の物の位置が少しでも違っていることに気づき、元あった場所へ移動する事もあります。

記憶力が優れているがゆえにこだわりが強くなるという一面もあります。

 

 

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自閉症の方が受けられるサービス

障害基礎年金

20歳になった以降に初診日のある病気やけがで障害者となった人や20歳到達日前に病気やけがで障害になった人が対象です。

医師の診断書と共に申請し、受給権を得る必要があります。申請しても受給権を得られない場合もあります。

 

 

福祉サービス

知的障害の場合は療育手帳を取得する事によってさまざまなサービスを受ける事ができます。

 

 

日中支援

障害児では、放課後児童デイサービス。

障害者では、通所系の生活介護施設(重度の方)、や就労継続支援B型(主に中軽度の方)、就労継続支援A型(主に軽度の方)があります。

発達障害に分類される場合も同様に支援対象になります。

 

 

生活の場の支援

  • 一般就労等の仕事をしながら集団生活で自立への経験を重ねる通勤寮
  • 小集団での生活を行うグループホーム(共同生活援助)
  • 短期間施設に入所して介助や支援を受ける短期入所
  • 長期間施設に入所して介助や支援を受ける施設入所支援

等があります。

 

コミュニケーションが取りにくい特性はありますが、一度仕事や流れを覚えてしまうと継続的に行えるため、環境を整えたり、導入を適切に行う事で環境への慣れやすさもあります。

 

 

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自閉症の方の支援で知っておきたい3つのポイント

 

 

視覚的なコミュニケーションが有効

長い言葉は伝わりにくい為、視覚的なコミュニケーションが有効です。

自閉症の方は、絵・文字・写真が有効ですが、急に支援を行うと混乱してしまう事があります。

その方にはどの方法が良いのか、事前に評価して伝わりやすいコミュニケーション方法を確立する必要があります。

個別化とも言われますが、公園の写真一つとっても実際に行く場所の写真なのか、一般的に公演をイメージできる写真で良いのかを考察する必要があります。

見通しを立てるために、1日の流れ(行く場所や行う行動)を視覚的に縦に並べてその方が分かる場所へ掲示する方法もあります。

次の行動に移る場合は、その視覚的な物を渡すか、指先確認でやり取りをする方法もあります。

意志表出の簡単な例では、〇×カードでその方の意志を確認する事もあります。

非言語表現(ノンバーバールコミュニケーション)と呼ばれるコミュニケーションも有効です。

してはいけない事がある場合は、両手で×を示し伝える事で理解する場合もあります。

言葉でのコミュニケーションは、キーワードを単語で出来るだけ端的に伝える事が重要です。

 

 

食事面での配慮が必要

こだわりが強い場合は、白いもの(米・うどん等)しか食べないという場合もあります。

また、好きなメニューでもその場所や店により具材や味付けが微妙に違う為、食べられないという事もあります。

ご家族からこのメニューは好きですと聞いていて、実際に提供してみたら口をつけなかったという事もあります。入っている具材の中に、実は苦手なものがあったというなんて事もあります。

 

また、刺激に過敏なこともある為、座る位置や食べる環境への配慮も必要です。

構造化と言われる方法で、個々の特性を理解し、その方に合った環境を作る方法もあります。食事のテーブルに衝立をして刺激を緩和したり、声の大きな方との食事の時間をずらしたりと慮する事で混乱が少なく食事を行う事もできます。

しかし、その方に合った環境を理解するのは日々の観察と根気が必要です。

 

 

外出する前には、工程や使用する交通機関を必ず確認しておきましょう

特性でも触れましたが、同じ経路でないと混乱してしまう事があります。

外出する前には、工程や使用する交通機関を確認しておく必要があります。

道路工事などで、普段使っていた道が使用できない時には注意が必要です。

見通しが崩れる事が苦手な為、工事中であっても強引に通過しようとしたり、大きな声を出して飛び跳ねたり、人を叩いてしまう事もあるかもしれません。

一緒に居る支援者は、その方の心理的・社会的な不利益を軽減する為にその方に合ったコミュニケーションの方法を理解して支援する必要があります。

 

 

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まとめ

ここまで、自閉症の定義・特性・サービス・関わり方のポイントを紹介してきました。

自閉症であれば、特性はありますがその方によって特徴の出方は本当に様々です。事前に準備していても、社会で生活する中でその方の見通しが崩れる事は多々あります。

その方に危険や不利益が及ぶ場合でなければ、強引に制止したりせずに、寄り添って支援を行いたいものです。

自閉症は、こだわりが強くてコミュニケーションが苦手と捉えるのではなく、特性や支援ポイントを理解した上で接すれば困難さは軽減され、生きにくさも緩和されると期待しています。

 

ヘルパー / サービス提供責任者
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