施設や通所サービスから訪問介護へ転職・異動する人必見!働くときの違いを知っておこう!

 

 

 

結婚や働く環境を変えるために施設・通所サービス勤務から訪問介護職へ転職する人や

部署移動で訪問介護に異動する人はいるでしょう。

 

しかし、

施設・通所サービスで働いていた人が、訪問介護職へ転職する人は戸惑うことも少なくありません。

訪問介護に戸惑い、介護職自体を辞めてしまう人もいます。

 

今回は、施設や通所サービスから訪問介護職へ転職・異動する人が働くときに戸惑わないために、働く時の違いを紹介します。

この記事を参考に、施設・通所サービスと訪問介護の違いについて知りましょう!

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この記事を書いた人

ヘルパー会議室編集部

くらたろう

30代男性。大阪府在住。東証一部上場企業が運営する訪問介護事業所に3年従事し、独立。事業所の立ち上げも経験。訪問介護の経験は11年目、現在も介護現場に自ら出つつサービス提供責任者として従事している。ヘルパー・サ責の学ぶ機会が少ないことに懸念を抱き、2018年に訪問介護特化型ポータルサイト「ヘルパー会議室」を設立。

【保有資格】 訪問介護員2級養成研修課程修了/介護職員基礎研修修了/社会福祉士/全身性ガイドヘルパー/同行援護従業者養成研修修了  

施設・通所サービスと訪問介護の違い

 

施設・通所サービスと訪問介護の違いは、働き方や制度の面、サービスの提供方法の違いなどさまざまな面が異なります。

違いについて紹介します。

 

 

介護保険の使い方の違い

施設・通所サービス、訪問介護では介護保険の使い方が違います。

施設・通所サービス勤務の人は、はじめにこのことに戸惑ってしまいます。

介護保険の使い方の違いを紹介します。

 

①施設へ入所されている利用者

施設に入所されている利用者は、介護保険の区分支援限度額(例をあげると介護度3は、27,048単位)の枠ぎりぎりまで利用し、施設に入所します(1割もしくは2割負担になる金額)。

よほどのことがない限り、限度額からはみ出すことはありません。

※介護度が下がり、その施設に入所できなくなり差額分を10割払うことは例外的にあります。

 

②通所・訪問介護の利用者

通所・訪問介護の利用者は、介護保険の枠内に収まるように調整しながら、通所回数や訪問回数を介護支援専門員がケアプランにて作成し決定します。

緊急で通所回数を利用したり、月の日数が増えると「今月は限度額が足りず10割負担になるの今日はサービスが利用できない」という場合もあります。

また、時間を少しでもオーバーすれば、その分費用がかかる場合があります。

施設では考えられないことですが、通所・訪問介護のサービスではあり得るケースです。

 

 

サービスの提供方法の違い

サービスの提供方法も施設・通所サービスと訪問介護で異なりますので紹介します。

 

①施設・通所サービス

施設・通所サービスは、提供時間が長く、マンツーマンで利用者と接する時間は短いです。

職員間の連携をして、施設勤務であれば1日、通所時間であれば通所時間中、どのようにして利用者が穏やかに過ごせるか総合的にチームで考えてケアをします。

 

②訪問介護

訪問介護では、利用者への訪問時間が最長で2時間(ほとんどの場合が30分から1時間)です。

1日もしくは、1週間でその時間しか訪問しないこともありますので、介護支援専門員の考えたケアプランに沿いサービスを時間内に提供しなければなりません。

ケアプラン以外のことを提供するには、許可が必要です。

また、ほとんどが1人で訪問ですので、緊急時や困難な事例にあたった時に近くに相談する人がいません

 

施設・通所サービスと訪問サービスの違いは、1人でサービス時間内にケアをすることです。

1人でサービス時間内にケアをすることについては、次の項目で具体的に紹介します。

 

現在、訪問介護の仕事をするためには、介護職員初任者研修以上の資格が必要ですので、無資格で施設・通所サービス勤務をしていた人は資格取得が必須となります。

 

 

働き方の違い

最後に働き方の違いです。正社員はほとんど働き方は変わりませんが、パート職員は働き方が異なることが多いですので紹介します。

①施設・通所サービス

施設・通所サービスのパート職員は、9時~12時までなど連続した労働時間です。

遠方でも通勤しやすく、自家用車を利用することはありません。

 

②訪問介護

訪問介護は、事業所によっても異なりますが、9時~11時、13時~14時など変則的な勤務もあります。

事業所や訪問先が近ければ1度自宅に帰り、家のことができますが、遠ければその時間の過ごし方などもったいないと感じる人も少なくありません。

勤務に慣れるまでも時間がかかります。

また、自家用車を持っていないと仕事ができない事業所もありますので、転職を考えている人はその点も確認しておきましょう。

この他にも、訪問介護の登録ヘルパーは毎月定期的に仕事があるとは限らないですし、入院が多いと訪問する利用者数が減ることもあります。

 

登録ヘルパーは、事業所によって給与にムラがありますのでその点は頭に入れておきましょう

 

登録ヘルパーに関しては下記に詳細を解説してます。

>>【未経験OK】登録ヘルパーの働き方ガイド【完全版】

 

 

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施設・通所サービスと訪問介護へ転職・異動する人が心がける4つのこと

 

施設・通所サービスと訪問介護の違いについて紹介しました。

違いを理解した上で、施設・通所サービスと訪問介護へ転職・異動する人が仕事をする上で心がけることを4つ紹介します。

 

 

サービスのできることとできないことを把握しておく

訪問介護のサービスには、できることとできないことがあります(例えば、家事援助でエアコンの掃除など)。

訪問前に指導を受けますが、大まかにどこまでは提供してもよいのかを把握しておきましょう。

 

 

訪問者の情報収集を細かく行う

1人で訪問するのは、施設・通所サービスから転職・異動してきた人にとってはとても不安です。

ケアプランや記録、訪問しているスタッフに注意点(このような話はしてはいけないなど)を聞き、情報収集を行いましょう。

また、駐車場などの情報も知っておいた方がよいです。

 

 

優先順位を考える

時間内にケアプラン通りのサービスをすべて提供するのは大変です。

訪問者の状況によっては全てできないこともあります。

訪問時間をオーバーすることはできませんので、限られた時間の中で優先順位をつけてサービスを提供しましょう。

 

 

記録や報告を必ずする

施設・通所サービスでも同じことが言えますが、訪問介護は特に重要になります。

利用者の状態はもちろん、掃除機が新しくなったなどの情報も含め、記録もしくは緊急性の高いものであれば事業所に報告しましょう。

 

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まとめ

施設や通所サービスから訪問介護職へ転職・異動する人は戸惑うこともあると思いますが、1対1で利用者と向き合うこともできやりがいも十分に感じることができます。

当サイトでは下記の訪問介護に特化した転職ノウハウ職場選びのポイントをまとめたロードマップを無料で公開しています。

約20000文字とかなりのボリュームになっていますがかなり使えると思います。

ぜひご活用ください。