介護の仕事の需要が高まる中、「介護の仕事に就きたい」と考えている方がいると思います。
- 「利用者一人一人としっかり向き合いたい」
- 「施設介護は人間関係が煩わしいと聞いた・・・」
- 「夜勤をしたくない・・・」
と訪問介護での就業を希望する理由は様々ですが
訪問介護の仕事は資格が無いと働くことができません。

そこで今回は現役訪問介護士である私が
- 訪問介護で働く上で「必要な資格」と「あったら便利な資格」
- それぞれ資格の概要と取得方法
をまとめましたので解説します!
訪問介護で働くうえで必要な資格と取得方法を解説
訪問介護で働くうえで必要な資格は、以下の資格です。
- 介護職員初任者研修
- 介護職員実践者研修
- 介護福祉士
それぞれ資格習得方法を紹介します。
介護職員初任者研修の概要と取得方法
介護職員初任者研修は、もともとヘルパー2級(2013年廃止)と呼ばれている資格です。
この資格は、介護の経験がない人でも取得しやすい初級の資格です。
訪問介護で働くうえで、介護職員初任者研修以上の資格を取得しなければなりません。
※ヘルパー2級の資格を取得している人は新たに取得する必要はありません。
⑴資格取得できる人
介護職員初任者研修は、年齢制限や性別、学歴は必要ありません。誰でも資格を取得することができます。
⑵取得方法
取得方法は、通信教育+通学、もしくは通学で取得可能です。
ただし、通信教育と通学で受講する場合、通学は89.5時間以上と決められています。
⑶取得時間
取得時間は、130時間(通信教育と通学合わせて130時間)となっています。
⑷取得期間
取得期間は最短で1か月、最長で4か月となっています。学校によって異なりますので通いやすい期間を選びましょう。
⑸取得費用
取得費用は、無料から最大13万円(平均5~6万円)かかります。
失業中の助成制度や働く職場によっては全額負担してくれる場所もあります。
また、開催曜日や都市部か地方によっても費用は異なりますが、取得内容は同じです。
⑹資格更新は必要?
資格更新はありません。資格の返却もありませんので、取得すれば一生涯資格を取得できます。
⑺実習
介護職員初任者研修になる以前のヘルパー2級では、実習がありましたが介護職員初任者研修ではありません。その分、認知症の知識などが増えています。
介護職員初任者研修に関しては下記に詳細を載せてますので良かった見てくださいね。
実務者研修の概要と取得方法
介護職員初任者研修の応用編です。2013年まではヘルパー1級と呼ばれていました。
介護職員初任者研修受講後にこの資格を取得する人も、実務者研修のみ受講する人もいます。
どちらも訪問介護で働くうえでの資格の1つとなります。
介護職員初任者研修との違いを含めて紹介しておきますね。
⑴受講時間が違う
介護職員初任者研修は130時間なのに対し実務研修は3倍以上の450時間です。さらに深い知識を取得しなければなりません。
⑵介護福祉士国家試験の受験資格の1つになる
実務者研修は、介護福祉士国家試験を受けるために必要な資格になります。
いずれ介護福祉士の取得を考えている人で、長い研修を受講可能の人はこの資格を取得していた方が先々有利となります。
⑶実地研修を受けると「たん吸引の医療行為」ができるようになる
実務研修の資格取得を取得後、実地研修を受けるとたん吸引の医療行為ができるようになります。
このことで、医療行為などの仕事の幅が広がります。
⑷費用や資格取得方法
【資格取得の条件】
年齢・性別、学歴問わず取得可能です
【費用】
・介護職員基礎研修修了者ならば3~5万円程度
・初任者研修、もしくはヘルパー2級を取得していれば10~15万円程度
・無資格ならば15~20万円
【取得資格期間】
最短3か月(540時間)~6か月
【助成制度】
あり
【資格更新】
なし
実務者研修に関しては下記の記事でさらに詳細を載せてますので良かった見てくださいね。
介護福祉士の概要と取得方法
最後に介護福祉士です。介護の資格で唯一の国家資格ですが、取得に時間と費用がかかります。
また、介護職員初任者研修や実務者研修よりも月給が高かったり、手当ての支給もあります。
しかし、すぐに仕事に就きたいと考えている人は向いていません。
介護の仕事をしていく中で介護福祉士を目標にしている人が多いです。
介護福祉士を取得するには以下の方法があります。
- 福祉系の高校で資格を取得する(筆記試験と実技講習もしくは実技試験の合格が必要)
- 高校卒業後、介護福祉士養成施設(2年以上)もしくは介護系の大学に進学(3年以上):筆記試験合格が条件
- 介護の実務経験3年+実務研修を取得後、筆記試験合格が条件
この3つの方法で取得後、介護福祉士に登録すると資格を取得できます。
下記に詳細を載せてますので良かったら見てくださいね。
訪問介護で働くうえであると便利な必要
先ほど紹介した資格以外であると便利な資格は以下のものがあります。
同行援護従事者
同行援護従事者とは視覚障害者の外出支援を目的とした資格です。
一般課程と応用課程があり、応用課程の資格を取得するとサービス管理責任者になれます。
訪問介護の仕事の中には、視覚障害者を外出支援をすることがあります。
昇給することはほとんどありませんが、資格を取得しておくと働く幅が広がりますので取得しておいた方がよい資格です。
また、介護福祉士や訪問介護員養成研修、介護職員基礎研修や実務者研修を取得していると一部が免除されることがあります。
費用や日数は以下の通りです。
【一般課程】
- 誰でも取得可能
- 費用:25,000円から40,000円
- 日数:約5日
- 資格更新:なし
【応用課程】
- 一般課程取得者のみ取得可能
- 費用:20,000円から30,000円
- 日数:約5日
- 資格更新:なし
まとめ
訪問介護で働くうえで、介護職員初任者研修以上の資格は必要です。
資格取得は大変ですが、年齢・性別・学歴・経験を問わず取得でき、更新が必要ありません。助成制度や働く職場で補助がでることもありますので、きちんと調べておきましょう。
また、同行援護従事者は訪問介護で働きながらでも資格取得が可能です。
スキルアップや仕事の幅も広がりますので、ぜひこの記事を参考に訪問介護で働くための資格を取得してみてください。
資格取得をしてみたい方はよかったらケア資格ナビで資料請求してみてください!結構便利ですよー。
ケア資格ナビの記事も書いて見ましたのでご参考まで!