ヘルパーが草むしりをお願いされたら|介護保険で認められている?

 

草が伸びてきちゃったから、草むしりをお願いできないかしら・・・?

お庭のあるご自宅へ支援に行っているヘルパーさんであれば、一度はお願いされたことがあるかもしれません。

ですが、

 

  • そもそも草むしりは介護保険で認められているの?

 

と疑問に感じた人もいるかもしれません。

 

介護保険は認められた範囲内での支援しか行うことができないので、介護保険でできることできないことを理解することは大切です。

 

今回は

草むしりについて介護保険制度を確認しながら解説していきます。

 

 

 

 

スポンサーリンク
本記事の信頼性

介護業界11年目のちょいベテランで現役の管理者兼サービス提供責任者が執筆しています。

保有資格:ヘルパー2級、基礎研修、社会福祉士、同行援護、全身性ガイヘル、ほか

制度などの解説記事は「厚生労働省の一次情報」をもとにしています。

ヘルパーによる草むしりは認められていない

 

結論からお伝えすると、介護保険ではヘルパーによる草むしりは認められていません

訪問介護には掃除、洗濯、調理などの日常生活の援助を行う生活援助がありますが、一般的に介護保険の生活援助の範囲に含まれないと考えられる事柄があります。

それは以下の通りです。

  1. 「直接本人の援助」に該当しない行為
  2. 「日常生活の援助」に該当しない行為
    1)訪問介護員が行わなくても日常生活を営むのに支障が生じないと判断される行為
    2)日常的に行われる家事の範囲を超える行為

 

草むしりはこの内の

1)訪問介護員が行わなくても日常生活を営むのに支障が生じないと判断される行為

に該当すると考えられます。

 

また、同様の理由により、花などの植物のお世話も介護保険では支援することができないので、注意しましょう。

 

 

利用者と一緒に行う草むしりもNG

身体介護には「自立生活支援のための見守り的援助」があります。

そのため、

 

「自立支援のために本人が行う草むしりを一緒に行ったり見守りしたりするのは身体介護として算定できる?」

 

と考えられるような気もしますが、これも算定することはできません。

 

自立生活支援のための見守り的援助は、原則として生活援助で認められている範囲での家事等になります。

そのため、草むしりは範囲外となってしまうのです。

 

また、草むしりはすべての人に必要な行為ではありません。

草むしりが必要な庭があるご自宅もあれば、マンションなどに住んでいて、草自体がないご自宅もあります。

介護保険は公的な支援になるので、草むしりのように人によって必要のない行為に対しての支援は、行うことができない仕組みとなっています。

 

 

スポンサーリンク

地域資源を活用して草むしりを解決

 

介護保険では草むしりを行うことができませんが、その場合は地域資源を活用して解決を図ることを考えましょう。

地域資源は内容によって地域差があるので、自分たちの地域にどのような地域資源が存在するのかを知ることが上手な活用への第一歩です。

 

 

家族や知人も立派な資源

まずは家族や知人に草むしりをお願いできる人がいるか確認をしてみましょう。

「ヘルパーは家のことを何でもやってくれる」と思っている人もいるので、家族や知人にお願いする場合は、介護保険では草むしりをすることができない理由をしっかりと伝えたほうが良いでしょう。

 

 

シルバー人材センター

シルバー人材センターとは、地域ごとに設置されている高齢者を中心とした自主団体で、軽作業を行ってくれます。

費用はかかりますが、業者にお願いするよりかは安く請け負っていただけることが多いです。

ただし、高い枝の剪定など専門的な作業は行えないことも多いので、一度相談するところから始めてみましょう。

 

 

自費の訪問サービス

介護保険では行えないことを実施してくれる自費の訪問サービスを活用することも方法の一つです。

こちらも費用はかかってしまいますが、事業所によってできることできないことが定められているので、草むしりも対応可能な事業所を探すことができます。

ただし、こちらも専門的な作業はできないので、費用も含めてまずは相談から始めましょう。

 

 

スポンサーリンク

まとめ

介護保険の生活援助には

「訪問介護員が行わなくても日常生活を営むのに支障が生じないと判断される行為」

という決まりがあるため、草むしりは認められていません。

 

また、身体介護の「自立生活支援のための見守り的援助」も、生活援助に認められている範囲のみ算定できるため、やはり草むしりを行うことができません。

 

しかし、利用者が困っている以上は何らかの支援で解決を検討しなければいけないので、地域資源を上手に活用することで解決を図ることができるか検討してみましょう。

 

基本は担当のケアマネージャーが中心となり対応しますが、ヘルパーとしても地域資源を把握しておくことは大切なため、ぜひ把握をしておきましょう。

最後までお読みいただきありがとうございました!少しでも参考になれば幸いです。

タイトルとURLをコピーしました