サービス提供責任者になったものの、イメージとは違ったために「辞めたい」と思う人もいるかもしれません。
やりたくない仕事を無理やり続けるというのは身体的にも精神的にも辛いものがありますよね・・・

そこで今回はサービス提供責任者を辞めたいと思ったときに取るべき行動を考えていきたいと思います。
サービス提供責任者を「辞めたい」と思う理由を整理しよう!
勢いに任せて辞めてしまうことは簡単かもしれませんが、まずは「辞めたい」と思う理由を整理してみましょう。
サービス提供責任者の仕事を辞める以外の選択肢が生まれるかもしれませんし、仮に違う職種に転職をするとしても冷静な判断のもと失敗のない転職活動につながる可能性が高くなります。
理由①現場のヘルパーや上司等との人間関係がうまくいかない
サービス提供責任者は現場のヘルパーや上司の間に挟まれることも多い職種です。
どっちかの味方をすればどっちかの角が立つという状況も少なくはありません。
特に現場のヘルパーに自分よりも経験豊富なベテランが多数いると、自分が正しいと思った場合でも意見の食い違いで衝突することも考えられ、そのような状況に嫌気がさして「辞めたい」と思う人もいるかもしれません。
他にもケアマネージャーや利用者の家族とも関りを持たなければならないため、サービス提供責任者は人間関係がうまくいかずに躓いてしまう人もいるでしょう。
そのような場合は、事業所内外問わずに他のサービス提供責任者の人などに意見を求めてみても良いでしょう。
研修で知り合うのも良いですし、インターネットでコミュニティを広げるのも手の一つです。

もし良かったら当サイトのコミュニティ掲示板を利用してみてくださいね。
人間関係は特に起きやすい問題ですので、同じ悩みを共有することで解決に向かう可能性があります。
理由②書類や連絡調整など多数の業務に追われてしまう
サービス提供責任者は訪問介護計画書やアセスメント、モニタリングなどたくさんの書類を作成しなければなりません。
また、利用者や家族、ヘルパー、ケアマネージャーなどの連絡調整役も担っており、特に仕事に慣れていないうちは多数の業務に追われてしまうことが多いです。
そのような状況でも新規の利用者が増えたり、新たなニーズが発見されてサービスが追加されたりして業務が重なってきてしまい、「辞めたい」という考えに至ってしまいます。
そのような場合は、先輩のサービス提供責任者に業務の流れを教わることが良いでしょう。
多数の業務になればなるほど、業務に優先順位をつけて適切に行うことが大切になっていきます。

長く続けているサービス提供責任者の人であれば、優先順位をつけて業務をこなすことができると考えられますので、助言を求めてみましょう。
理由③介護観の違いに困惑してしまう
サービス提供責任者とヘルパーの介護観の違いに困惑してしまうことがあります。
介護観とは、介護に対する価値観です。
人それぞれ介護観を持っていて当然ですが、サービス提供責任者はヘルパーを指導する役割も担っているため、あまりにも介護観の違いが生じてしまうと困惑してしまい、続けることが難しくなってしまう場合があります。
そのような場合は、相手の介護観をしっかりと受け止めつつ、自分の介護観を押し付けることなく伝えていくことが大切です。
研修や勉強会などでグループワークを行い、各々の介護観を知るのも良いでしょう。

介護観は正解不正解があるわけではないからこそ難しい問題とも言えます・・・
サービス提供責任者を辞める場合は余裕をもって相談を・・・
サービス提供責任者を「辞めたい」と思う理由を整理した結果、やっぱり「辞めたい」という結論に至った場合は余裕をもって事業所に相談をしましょう。
就業規則に「退職希望日から何か月前に申し出ること」と記載している会社も多いと思います。
就業規則よりも優先される労働基準法では「2週間前までに退職を申し出ることにより退職できる」とされていますが、「退職を認めてもらえない」などの問題がない限り、後のトラブルを防ぐためにも就業規則に沿った退職を目指す方が良いかと思います。
サービス提供責任者が0人では運営できない
サービス提供責任者は訪問介護事業所に必ず配置しなければなりません。
そのため、サービス提供責任者が辞めてしまって0人になってしまうと訪問介護事業所は運営できなくなってしまいます。
後任になることのできる職員がいれば問題はありませんが、外から補充しなければならないとなると、なかなか辞めることも難しいかもしれません。
そのような理由もあり、辞める場合は余裕をもって相談をした方が良いでしょう。
前向きな理由で円満に退職を・・・
サービス提供責任者を辞めるにあたって退職或いは異動をお願いする場合、前向きな理由を伝えた方が円満に解決できる場合が多いです。
「大変だから」「自分には合わない」と伝えてしまうと、「改善するから頑張ってほしい」と説得される材料となってしまいます。
前向きな理由を伝えて、円満に解決できるようにしましょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
サービス提供責任者を「楽しい」と思う人もいれば、「辞めたい」と思う人がいてもおかしくはありません。
もしも「辞めたい」と思ったときは一度理由を整理して、辞める前にできることを考えて実行してみると良いでしょう。
それでも辞めたいと思った場合は転職か異動することになりますが、介護の世界は多職種との関わりが強いため狭い業界です。
退職や異動後に前の職場の人と仕事をすることも十分に考えられるため、トラブルのないように円満に解決することをオススメします。