>>ケアプランに代筆でサインを頼まれました。サインしても良いのでしょうか?
実態として、そのように運用している施設や事業所は一定数ありますが、基本的に同法人のサ責がサインするのは良くありませんし、訪問介護計画書においても同法人の管理者が代筆者としてサインするのもダメです。
ケアプランにしても訪問介護計画書にしても、利用者への説明と同意が原則であり、その証明として署名(記名)を頂戴します。
それを同法人のサ責や管理者がサインしても証明になりませんし、効力が生じません。
障害を理由に署名できない、または認知症等により理解力が低下しているなどの利用者については、家族等に代筆してもらうのが原則です。
家族等に代筆してもらう場合であっても、あくまでも利用者本人へのサービスですので、本人にできるかぎり分かりやすく丁寧に説明をした上で、代筆してもらいます。
家族が遠方に住んでいる場合は、返信用封筒を同封のもと郵送するなりして対応しましょう。
また、訪問介護計画書の代筆をしてもらう場合は、本人が署名できない理由、本人に計画について説明し同意を得ている旨を支援経過記録等に残しておくことに加えて、訪問介護計画書の署名欄に本人の氏名と代筆者の氏名も書いてもらうようにしてください。
その他、家族や後見人等おらず代筆してくれる方がいない利用者もいると思います。
この場合は、市町村により取り扱いが異なりますが、色々なパターンが考えられます。
例えば
・あらかじめ氏名を印字した計画書を準備し、捺印のみ頂戴する
・氏名欄を空白とし、捺印のみ頂戴する
・読み取れない字であっても書いてもらい捺印を頂戴する
などが考えられ、この場合に限っては施設・事業所の職員によるサインが認められるかもしれません。(どの場合であっても本人が署名できない理由、本人に計画について説明し同意を得ている旨を支援経過記録等に残しておくことは必要です)
いずれにしても、この取り扱いは市町村次第ですので、もし代筆者がいない利用者がいるなら市町村へ問い合わせて確認するのがベストです。