OKです。
重度訪問介護は、居宅介護や同行援護などと違って1日(午前0時から24時まで)に複数回のサービスを提供した場合には1日分の通算時間で算定することになります。このケースだと1時間を3回提供しているので、通算して3時間での算定ですね。
そして重度訪問介護の報酬単価は、最初の1時間(サービスコードで言うと「1.0(所要時間1時間未満)」)から、その後30分ごとに設定されています。
加えて、4時間区切りで単価設定がされていて、以下のとおり第1時間帯、第2時間帯、第3時間帯…というように各時間帯ごとに30分ごとの単位数が異なる設定になっています。
※以下は重訪Ⅲ(加算なし)の単位数です。
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・最初の1時間
(コード1.0:1時間未満)…185単位
・第1時間帯
(コード1.5:1時間以上1時間30分未満)…90単位
(コード2.0:1時間30分以上2時間未満)…92単位
(コード2.5:2時間以上2時間30分未満)…91単位
(コード3.0:2時間30分以上3時間未満)…92単位
(コード3.5:3時間以上3時間30分未満)…90単位
(コード4.0:3時間30分以上4時間未満)…92単位
・第2時間帯
(コード8.0:4時間以上8時間未満)…30分増すごとに85単位
・第3時間帯
(コード12.0:8時間以上12時間未満)…30分増すごとに85単位
・第4時間帯
(コード16.0:12時間以上16時間未満)…30分増すごとに80単位
・第5時間帯
(コード20.0:16時間以上20時間未満)…30分増すごとに86単位
・第6時間帯
(コード24.0:20時間以上24時間未満)…30分増すごとに80単位
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少し難しく感じるかもしれないですが、簡単に言うと、最初の1時間(コード1.0)から30分ごとの単位を積み上げて算定請求するということです。
そのため、今回のケースは通算3時間ですので、上記に当てはめると、
・コード1.0(←最初の1時間)
・コード1.5(←以降の30分)
・コード2.0(←以降の30分)
・コード2.5(←以降の30分)
・コード3.0(←以降の30分)
をそれぞれ1回づつ算定請求することになるわけです。
ひとつ例をあげます。
例えば、重訪Ⅰの方に1日を通して
①8:00~12:00
②14:00~19:00
でサービスを提供したとすると請求上は以下のサービスコードになります。
・重訪Ⅰ日中1.0|213単位(8:00~9:00)
・重訪Ⅰ日中1.5|104単位(9:00~9:30)
・重訪Ⅰ日中2.0|106単位(9:30~10:00)
・重訪Ⅰ日中2.5|105単位(10:00~10:30)
・重訪Ⅰ日中3.0|106単位(10:30~11:00)
・重訪Ⅰ日中3.5|104単位(11:00~11:30)
・重訪Ⅰ日中4.0|106単位(11:30~12:00)
・重訪Ⅰ日中8.0|98単位(14:00~14:30)
・重訪Ⅰ日中8.0|98単位(14:30~15:00)
・重訪Ⅰ日中8.0|98単位(15:00~15:30)
・重訪Ⅰ日中8.0|98単位(15:30~16:00)
・重訪Ⅰ日中8.0|98単位(16:00~16:30)
・重訪Ⅰ日中8.0|98単位(16:30~17:00)
・重訪Ⅰ日中8.0|98単位(17:00~17:30)
・重訪Ⅰ日中8.0|98単位(17:30~18:00)
・重訪Ⅰ夜間12.0|123単位(18:00~18:30)
・重訪Ⅰ夜間12.0|123単位(18:30~19:00)
上記コードをそれぞれ1回づつ算定して請求をあげる感じです。
ちなみに移動介護加算を算定する場合も同じような請求方法になります。
例えば1日に通算して2時間移動介護を行ったとすると
・重訪移動介護加算1.0(←最初の1時間)
・重訪移動介護加算1.5(←以降の30分)
・重訪移動介護加算2.0(←以降の30分)
のコードで算定請求します。
ただし、移動介護加算は1日4時間以上実施する場合は一律評価するとされていますので、1日5時間実施した場合であっても「所要時間3時間以上の場合」が適用されますのでご注意ください。
前提知識がどの程度あるのか分からなかったため長々とした説明になってしまいました。
意味が良くわからない等がありましたら質問お願いしますm(__)m