新規指定申請の収支予算書の書き方について

  • このトピックには5件の返信、2人の参加者があり、最後ににより2023年12月27日 22:09に更新されました。
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    • #27577

      じゅんぺい
      参加者

        令和6年4月に居宅介護・重度訪問介護・訪問介護事業所を開所するため、現在指定申請書類を作成中です。

        障がいの方をメインにやっていこうと考えております。

        障がいの申請書類で収支予算書の作成が必要なのですが
        どう書けば良いか悩んでおります。

        今、私が勤務している事業所の居宅介護の利用者さんが私が事業所立ち上げたら移籍して下さる(現会社の代表兼管理者も納得済)との事でその方の数字はわかるのですが、それ以外がどれぐらいの単価で予測を立てればよいのかわからず悩んでます。

        障がいの方の月平均の単価ってどれぐらいで考えたら良いものでしょうか?(一緒に移籍して下さる方はかなりの時間数をお持ちなので、この方は例外だと思ってます)

        単価がどれぐらいかで、事業所運営に最低何人の利用者さんを受け入れたら良いのかがわかるのと従業員雇用の目安がわかるので教えて頂けると有難いです。

        よろしくお願い致します。

      • #27578

        わさび
        参加者

          月の平均顧客単価は、障害福祉サービスの中でも居宅介護と重度訪問介護のどちらをメインで運営していくかによっても大きく変わります。

          一応、国保連データによると、令和4年度の訪問介護、居宅介護、重度訪問介護の利用者一人当たりの費用総額(月平均)は次の通りとなっています。

          訪問介護…84,900円

          居宅介護…103,802円

          重度訪問介護…881,941円

          これらの数値はあくまで費用総額なので、実際には地域単価による差異や一人の利用者対して複数の事業者がサービス提供する場合も多々ありますので、事業所の平均顧客単価としては上記の数値より下がります。

          私のところは、訪問介護と居宅介護がメイン(重度訪問介護は数人程度)で平均顧客単価は6万5千円~7万円前後で、これは、かなり高い数値です。私が見てきた限り、4~5万円前後を平均顧客単価を目標とするのが一般的かと。

          ただ、重度訪問介護をメインで運営するなら、必然的に自事業所で受け持つ一人当たりの利用時間数が長くなるため、おそらく平均顧客単価は数倍とかになると思います。

        • #27584

          じゅんぺい
          参加者

            わさびさん、詳しいご回答ありがとうございます!

            障がいは居宅介護をメインにやっていきます。
            割合的には居宅介護:7・訪問介護:2・重度訪問介護:1
            ぐらいで考えてます。

            多くの事業所が4~5万前後がメインなのですね。
            そんな中、わさびさんの事業所は6万5千円~7万円前後というのは相当高い数字ですね!

            差し支えなければ、どうしたらそのような高い単価を出せるのかお聞かせ頂けないでしょうか?
            事業所の運営に関わることになるので企業秘密に当たるのでしたら、依頼を受ける時の注意点(?)などありましたらアドバイス頂けると嬉しいです。

            重ね重ねの質問で申し訳ありません。
            よろしくお願い致します。

          • #27587

            わさび
            参加者

              >>多くの事業所が4~5万前後がメインなのですね。

              私が昔働いていた大手の法人では数十事業所の平均値が3~4万円程度で、4~5万円まで引き上げようと考えていました。なので4~5万円は目標値で、このぐらいあれば上出来と考えます。

              基本的に、立ち上げ当初~1、2年程度は平均顧客単価は高くなる傾向にあります。これは、人員に余力があるため依頼されたケースをまるまる受け入れることができる可能性が高いからです。逆に立ち上げから数年経ち、人員の採用が定期的に行えていない場合は余力がないため、週3回の依頼のうち1回のみ受けたり、週1回の依頼のみ受けたりすることで相対的に平均顧客単価は下がっていきます。

              また、平均顧客単価は、高ければ良いわけではありません。高すぎると入院・入所等による売上の上下が激しくなることを意味し、できる限り毎月の売上の上下差が少ないのが理想です。

              もっというと、平均顧客単価はあまり考えなくて良くて、訪問介護や居宅介護等のビジネスで大事なのは平均時間単価です。総利用者の1時間当たりの単価が高ければ高いほど良く、これはすなわち身体介護中心型の時間をどれだけ増やせるかということです。

              例えば、家事援助1.0×20回の利用者と身体介護1.0×10回の利用者は、ほぼ同等の単価になりますが、前者は後者よりヘルパーの枠を10回分(週2回1時間枠)多くとられます。どこかのタイミングで人員の余力はなくなるため前者で単価を上げるのは得策とは言えません。なので、見かけ上の数値と実態が乖離するため平均顧客単価に囚われすぎない方が良いわけですね。

              また、平均時間単価が上がれば結果的に平均顧客単価も上がるわけですが、これは最小の人員で最大限の売上をだせていると捉えることができます。

              >>差し支えなければ、どうしたらそのような高い単価を出せるのかお聞かせ頂けないでしょうか?事業所の運営に関わることになるので企業秘密に当たるのでしたら、依頼を受ける時の注意点(?)などありましたらアドバイス頂けると嬉しいです。

              企業秘密などの大きな話ではなく、さっき言ったように身体介護をどれだけ増やせるかが肝なので、既存の利用者のサービスに身体介護をつけられないか、家事援助を身体介護に変えられないか、重症心身障害など高度なスキルが求められる身体介護のケースを営業努力でとってくる、などあの手この手を考えて泥臭く実行しているだけですよ。大なり小なりどの事業所でもしていることですが、私の所はよりコミットしているだけです。

              あとは、立ち上げ当初はいわゆる難ケースを積極的に引き受けていました。これは相談支援専門員などとパイプを作るため、交渉しやすくするため、など役立ちます。

              長々となってしまいました。質問あればお願いします。

            • #27590

              じゅんぺい
              参加者

                わさびさん、とてもわかりやすいご説明ありがとうございます!

                前事業所の管理者も同じことを言っていた(1人あたりの平均単価よりも、1件の単価を見て行く方が収支のブレが少ない)のですが、当時はさっぱり意味がわかりませんでした。

                わさびさんのご説明で「そういう意味だったのか!」と理解できました。

                やはり身体介護の時間数をどれだけ獲得できるか!が鍵ですね。
                相談員さんとのパイプをどう作っていくか、あと他事業所さんとの繋がりも必要だなと感じております。

                難しい案件も敢えて引き受けること、コツコツ営業する事で相談員さんやケアマネさんに顔を覚えてもらい仕事獲得に繋げる……そんな姿勢が大切ですね。

                わさびさんが回答されている、他の方の過去のスレッドも読みました。厳しいけど、とても的確で改めて身が引き締まる思いです。
                事業所運営って生易しいものではないですね(;_;)

                今回はとても勉強になりました!
                また相談させて頂くこともあるかと思います。
                そのときはどうぞよろしくお願い致します。

                お忙しい中、貴重なお時間を割いていただきありがとうございましたm(_ _)m

              • #27592

                わさび
                参加者

                  そうですね。仰る通り、事業所運営は生易しいものではないですが、構造がシンプルなので難しく考えなくても頑張れば成果は出ると思います。

                  これから悩むことも出てくると思いますので、またいつでも相談してくださいね。応援しています!

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