【令和6年度改定対応版】サービス提供責任者向け教材「サ責白本」の再販を開始しました 》
※記事に広告が含まれています。

移動支援に必要な資格要件とガイドヘルパー5資格を解説。

移動支援の資格要件

 

移動支援は、障がいをもった方の外出を支援するサービスです。カラオケやショッピングなど余暇活動や社会生活を送る上で必要な外出にガイドヘルパーが同行し支援します。

そんな移動支援ですが、実は資格を持っていないと働けません。市町村が定めた資格を取得しておく必要があります。

 

そこで、本記事では移動支援を提供するために必要な資格要件と、種類のガイドヘルパー資格について解説します。これからガイドヘルパーとして働きたい方はぜひ参考にしてください。

 

スポンサーリンク

この記事を書いた人

ヘルパー会議室編集部

くらたろう

30代男性。大阪府在住。東証一部上場企業が運営する訪問介護事業所に3年従事し、独立。事業所の立ち上げも経験。訪問介護の経験は11年目、現在も介護現場に自ら出つつサービス提供責任者として従事している。ヘルパー・サ責の学ぶ機会が少ないことに懸念を抱き、2018年に訪問介護特化型ポータルサイト「ヘルパー会議室」を設立。

【保有資格】 訪問介護員2級養成研修課程修了/介護職員基礎研修修了/社会福祉士/全身性ガイドヘルパー/同行援護従業者養成研修修了  
「ヘルパー会議室」コラム内文章の引用ポリシー
コラム記事内の文章の引用については、著作権法第32条1項で定められた引用の範囲内であれば自由に行っていただいて構いません。ただし、引用にあたっては引用する記事タイトルを明記した上で、当該記事のリンクを必ず貼ってください。近頃、ヘルパー会議室コラム記事の無断転載や言い回しを変えただけの文章が散見されています。運営部により定期的にチェックを行っており、無断転載等が発覚した場合は厳正に対処いたしますのでご注意ください。

移動支援の資格要件は市町村区によってさまざま・・・

車いすを押している女性介護士

 

まず、前提として移動支援は市町村が主体のサービスになりますので、地域によって資格要件に少しバラツキがあることをご理解ください。その上で必要な資格を紹介していきます。

 

ガイドヘルパー資格を取得してれば間違いない

基本的にはガイドヘルパーの資格を持っている人であれば間違いなく移動支援で働けます。またガイドヘルパーを持っていない方でも市町村によっては働ける場合があります。

例えば

  • 介護職員初任者研修修了者であればサービス提供Ok
  • 知的・精神障がいの場合は介護職員初任者研修でサービス提供OK
  • 一定期間現場で経験を積むことでサービス提供Ok

としている地域もあります。

理由としては、移動支援サービスの運営は各市町村区によって行われていることにより、地域の事情を鑑みて柔軟に対応することができる。ということになっているためです。

とはいえ、自身で調べるのも大変ですので、基本的にはガイドヘルパー資格を取得する方向で考えておきましょう。

 

スポンサーリンク

ガイドヘルパー資格の5つの種類

ハート初心者マーク

 

ガイドヘルパーの資格は下記の5つの分けられます。

 

  1. 移動支援従業者養成研修全身性課程(全身性ガイドヘルパー)
  2. 移動支援従業者養成研修知的障がい課程(知的障がいガイドヘルパー)
  3. 移動支援従業者養成研修精神障がい課程(精神障がいガイドヘルパー)
  4. 行動援護従事者養成研修
  5. 同行援護従事者養成研修

 

移動支援従業者養成研修全身性課程(全身性ガイドヘルパー)

全身性障がいのある人に対しての支援方法を学ぶ研修で、期間は2~3日、費用は10,000~20,000円程度で取得可能です。

全身性障がいとは、四股に障害があり、一人での移動に困難がある人の事を指します。

健康な人なら気にならないような小さな段差も危険になり得ます。また、障がいの程度によっては車いすを利用して移動する人もいます。

研修では、障がいの理解から、日常生活においてどのような部分に困難さを抱えているのかを学び、車いすの使用方法等の技術も学びます。

 

✓移動支援従業者養成研修全身性課程のカリキュラムは下記の通り。

共通科目 障害者の人権
障害者(児)福祉制度と移動支援事業
移動支従業者の業務
移動支援従業者の職業倫理
全身性課程専門科目 全身性障害の理解
全身性障害者(児)の心理
移動介助の基礎知識
移動介助の基本技術
外出介助実習

 

 

移動支援従業者養成研修知的障害課程(知的障がいガイドヘルパー)

知的障がいのある人に対しての支援方法を学ぶ研修で、これも期間は2~3日、費用は10,000~20,000円程度で取得可能です。

障がいの程度にもよりますが、急に道路に飛びだしてしまったりと突発的な行動にでることもあるため理解を深めておく必要があります。

 

✓移動支援従業者養成研修知的障害課程のカリキュラム下記の通り。

共通科目 障害者の人権
障害者(児)福祉制度と移動支援事業
移動支従業者の業務
移動支援従業者の職業倫理
知的障害課程専門科目 知的障害の理解
知的障害者(児)の心理
移動介助の基礎知識
コミュニケーション実習
外出介助実習

 

 

移動支援従業者養成精神障害課程(精神障がいガイドヘルパー)

精神障がいのある人に対しての支援方法を学ぶ研修で、これも期間は2~3日、費用は10,000~20,000円程度で取得可能です。

うつ病統合失調症双極性障害などさまざまな疾患を理由に、不安感や過緊張を感じている人は多く、精神障がいに対しての理解を深めて支援に臨みます。

 

✓移動支援従業者養成精神障害課程のカリキュラムは下記の通り。

共通科目 障害者の人権
障害者(児)福祉制度と移動支援事業
移動支従業者の業務
移動支援従業者の職業倫理
精神障害課程専門科目 精神障害の理解
精神障害者(児)の心理
移動介助の基礎知識
コミュニケーション実習

 

 

行動援護従事者養成研修

こちらは移動支援とは別の「行動援護」サービスで働くために必要な資格になりますが、ガイドヘルパーの資格に分類されるため紹介します。

行動援護従事者養成研修は、主に知的障害や精神障害のある人に対して、外出支援を行うために必要な研修です。知的障害や精神障害を持つ人の中には、危険認知能力が低かったり、パニックを起こしてしまったり、といったケースも考えられます。

それでなくても障害特性上、電車等の人が集まる空間が苦手という方も多く、気を付けなければならない部分が非常に多く、事前の準備で極力リスクを排除しておく必要があります。

研修では、全身性障害の研修と同様に障害特性の理解や、障害を持つ人が抱えている生活上の困難さを学び、コミュニケーション技術や具体的な支援方法を学びます。

 

気を付けなればならない事として、移動支援についてはこの研修を修了すれば提供することができますが、行動援護を提供したい場合はさらに一定の実務経験が必要になるので注意してください。

 

 

同行援護従事者養成研修

こちらも移動支援とは別の「同行援護」サービスで働くために必要な資格となりますが、ガイドヘルパーの資格に分類されるため紹介します。

同行援護従事者養成研修は視覚障害を持つ人の移動を支援するための研修です。

視覚という生活を送る上で非常に重要な器官に障害のある人は、外出にのみならず、生活自体に大きな不安と危険を抱えています。

移動を行う上では例え屋内でも前方に物があることや段差があるという事も伝えなくてはなりませんし、外出支援では前方から人が来ることや信号の色を正確に伝える等、安全を守らなければなりません。

外出以外でも、その人が読みたい本の情報の代読や、代筆。衣類の着脱等、支援内容は多岐にわたります。

研修では他の研修と同様に、生活上の困難さや支援方法を学びます。

 

同行援護従業者養成研修について下記で深掘りしてますので良かったらどうぞ。

 

スポンサーリンク

ガイドヘルパー資格を取得する方法

 

ノートを持っている女性

 

ガイドヘルパーの資格は民間のスクールに通学し、カリキュラムを修了することで資格取得となります。

スクールによって取得までの期間や費用が異なりますので、数社を比較して自分に合ったスクールを選ぶと良いです。

  • 費用が安いスクールが良いのか
  • 立地的に通いやすいスクールが良いのか
  • スケジュールの都合が合うスクールが良いのか

このように自分の希望と合致したスクールを探してみましょう。

 

スクールはかなり多いので比較も面倒だと思います。

シカトルなら無料でスクール資料一括請求が可能です。簡単に比較できますので良かったらどうぞ。

スポンサーリンク

さいごに

移動支援を行うために必要なガイドヘルパーについて解説しました。

訪問介護の『転職で役に立つ資格情報』を知りたい方は下記をどうぞ。

https://helper-kaigi.net/houmon-kaigo-sikaku/

タイトルとURLをコピーしました