重度訪問介護で働いてみたいけど、給料ってどのくらいもらえるのかな?
安いところで働きたくないし、給料の相場を教えてほしい。
今回は、こんな疑問に答えます。
重度訪問介護は、介護職全体と比較して給料水準が高く、もっとも稼ぎやすい仕事のひとつです。中には日給3万円と破格の給料設定をしている求人も稀にあり、“穴場”と言えます。
しかし、夜勤で働くのか、日勤で働くのか、あるいは正社員か、パートか、によって給料は大きく異なるため注意が必要です。
そこで本記事では、雇用形態別に重度訪問介護の給料相場を解説し、そのうえでオススメする働き方を紹介します。これから重度訪問介護で働きたいと考えている方は、ぜひ参考にしてください。
逆に、失敗を未然に防げるようオススメしない働き方も紹介しています。
働き始めてから後悔しないためにも最後まで読んでくださいね。
高給与の重度訪問介護求人を見つけるためには、転職サイトの活用が欠かせません。
その中でヘルパー会議室がオススメしているのは介護ワーカーです。介護ワーカーを利用すれば、あなたに合った職場がきっと見つかります。ぜひご活用ください!
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重度訪問介護とは?
重度訪問介護とは、重度の肢体不自由者または重度の知的障がい、精神障がいにより行動上著しい困難がある方に対して、身体介護や家事援助、外出支援、見守りなどの支援を、長時間にわたって総合的かつ断続的に行うサービスです。(※参照:厚生労働省)
重度訪問介護において、もっとも着目すべき点は「長時間」の仕事だということ。もともと24時間継ぎ目なく利用できるように設計されているサービスですので、1回の訪問で8時間~12時間程度の仕事になります。
ケースによっては1~2時間程度の場合もありますが、基本的には長時間の仕事になると理解しておきましょう。
介護保険の訪問介護と重度訪問介護の違い
よく混同されやすい「訪問介護」と「重度訪問介護」の違いについても触れておきます。
前者は介護保険法にもとづく介護給付、後者は障害者総合支援法にもとづく自立支援給付に位置付けられるサービスであり、根拠法令が異なることから実際に提供するサービスにもさまざまな違いがあります。
以下に、介護保険の訪問介護と重度訪問介護の違いを簡単にまとめました。
- 短時間(1回の訪問30分~2時間程度)
- 高齢者が対象
- 身体介護や家事を継ぎ目なく行うので、「何もしない時間」はほぼない
- 長時間(1回の訪問8時間程度)
- 重度障がい者が対象
- 必要な時に身体介護や家事を行う、その他の時間は何もしていない「見守り」待機がほとんど
介護保険の訪問介護は、限られた中で段取りよく業務をこなさなければならず時間に追われがち。対して重度訪問介護は、長時間の仕事ですから時間に追われることはありません。利用者のそばで待機(見守り)する時間がほとんどですので、焦ることなく余裕をもって業務に取り組めます。
【重度訪問介護の給料相場】雇用形態別の月給・時給を紹介
ここでは、重度訪問介護の給料を正社員・パート別に月給や時給を紹介します。
重度訪問介護は、介護保険の訪問介護と比べ、泊まり込みの夜勤帯業務もあることが特徴です。もちろん夜勤帯で働くのか、日勤帯で働くのかは、あなたが選べます。
ただし、夜勤のあるなしで給料が大きく変わりますので、夜勤帯・日勤帯の相場も含めて紹介していきます。
正社員の給料相場(日勤or夜勤or日勤+夜勤)
正社員ヘルパーとして働く場合の給料相場は、以下のとおりです。
【東京都23区の給料相場】
- 夜勤のみ・・・月30万~35万円程度
- 日勤のみ・・・月23万~26万円程度
- 夜勤+日勤・・・月24万~28万円程度
【その他の地域の給料相場】
- 夜勤のみ・・・月28万~32万円程度
- 日勤のみ・・・月20万~22万円程度
- 夜勤+日勤・・・月22万~26万円程度
東京都23区は、会社に入る介護報酬が高くなりますので、給料相場も高い傾向にあります。次いで、東京都狛江市・多摩市・町田氏、神奈川県横浜市・川崎市、大阪府大阪市あたりが、比較的給料相場が高い地域です。また、その他の地域であっても、首都圏よりも高い給料をもらえる会社もあります。
介護保険の訪問介護の正社員ヘルパーは、月給17万~20万程度が大体の相場ですから、重度訪問介護は高めの給料設定がされていることがわかります。
パートの時給相場(日勤or夜勤)
パートヘルパーとして働く場合の時給相場は、以下のとおりです。
【東京都23区:日勤の時給相場】
- 時給1,300円~1,800円程度
【その他の地域:日勤の時給相場】
- 時給1,100円~1,600円程度
【東京都23区:夜勤の時給相場】
- 時給1,800円~2,700円程度(早朝・夜間・深夜手当含む)
【その他の地域:夜勤の時給相場】
- 時給1,600円~2,200円程度(早朝・夜間・深夜手当含む)
夜勤については、早朝・夜間・深夜手当の代わりとして『夜勤手当』を1回につき5000円程度支給している会社もあります。
ちなみにパートヘルパーの業務時間は、
- 日勤・・・7時~9時頃にスタート ⇒ 19時~21時頃に終了
- 夜勤・・・19時~21時頃にスタート ⇒ 7時~9時頃に終了
が大体の目安です。
重度訪問介護でオススメの働き方は「夜勤専従パートヘルパー」
先に述べたとおり、重度訪問介護は、正社員であれパートであれ、夜勤のあるなしで給料に大きな違いがあることをご理解いただけたかと思います。
その中で、当サイトが皆さんにオススメする働き方は「夜勤専従(専門)パートヘルパー」です。
なぜなら、週に3回夜勤に入るだけで月20万円以上の収入になるから。また、重度訪問介護の夜勤求人の中には、『日給3万円』と破格の給料を提示している会社も稀にあり、さらに高収入を望めます。
おそらく全介護職の中で、もっとも効率的に高収入を得られるのが重度訪問介護の夜勤専従(専門)パートヘルパーです。
以下、仮想2パターンを例に、月給のシュミレーションをしてみました。
パターン①「時給2000円(手当含む)で10時勤務の場合」
- 時給2,000円×9時間=1回18,000円
18,000円×月12回(週3回)
=月216,000円
パターン②「時給1300円で14時間夜勤の場合(夜勤手当別途支給の場合)」
- 時給1,300×13時間+夜勤手当5,000円=1回21,800円
21,800円×月12回(週3回)
=月262,800円
※①②ともに休憩時間1時間を除して計算しています。
このように短期間でサクッと20万円以上稼げるのは魅力的。
空いた時間でプライベートを充実させるも良し、他の仕事に充てるも良し、かなり有効活用できると思いますよ。また、サービス提供責任者や管理者などへのキャリアアップを目指すなら、正社員を検討してみるのも良いでしょう。
※夜勤の仕事内容を詳しく知りたい方は下記をチェック!
参考:【重度訪問介護の夜勤】仕事内容と5つの注意点【タイムスケジュールあり】
逆にオススメしない働き方は「日勤専従パートヘルパー」
逆に、当サイトでは重度訪問介護の働き方のうち、「日勤専従(専門)パートヘルパー」はオススメしていません。なぜなら重度訪問介護の日勤パート時給は、介護保険の訪問介護の日勤パート時給に比べて低いからです。
というのも介護保険の訪問介護のパートヘルパー(登録ヘルパー)は、
- 身体介護・・・時給1,500円~2,200円程度
- 家事援助・・・時給1,300円~1,500円程度
といったようにサービス区分ごとに時給設定がされています。
一方で重度訪問介護は、身体介護や家事援助を1回のサービス中で包括的に行うことから、身体介護・家事援助をひとまとめにした時給設定がされています。
そのため、重度訪問介護の日勤時給は、介護保険の訪問介護における身体介護と家事援助の中間ぐらい、あるいは家事援助の時給に合わせて設定している会社がほとんどです。
つまり、例えば重度訪問介護で介護保険の訪問介護と同じような身体介護を行ったとしても、介護保険の訪問介護よりも給料が低くなるという状況が発生してしまう可能性があります。せっかく大変な身体介護を行っても、これではもったいないです。
もちろん、重度訪問介護は、長時間の中で身体介護ばかり行うわけではなく、家事援助や何もしていない待機(見守り)時間もあるので、どちらが良い悪いの話ではありません。
しかし、重度訪問介護の日勤帯は、移動・移乗介助や入浴介助などヘルパーに負荷がかかる身体介護が多くなる傾向にあるため、当サイトとしては、やはり短期間で高収入が得られる夜勤専従パートヘルパーをオススメします。
重度訪問介護の夜勤帯業務は、日勤帯と比べて利用者のそばで待機(見守り)する時間が多い傾向にあります。なので仕事に慣れたら夜勤は結構「楽」なんです。
高給与の求人を見つける方法
当サイトでは、高給与・好待遇の求人を見つける方法として、サポート付きの「転職サイト」の活用を推奨しています。転職サイトをうまく活用することで、効率よくあなたに合った求人が見つかります。
下記は、サポート付き転職サイトのイメージ図です。
(※介護ワーカーより出典)
\ 転職サイトのサポート内容 /
- 求人の紹介
- 履歴書、職務経歴書の添削
- 面接対策、必要におうじて同席
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ヘルパー会議室がオススメする転職サイト3選
でも、どの転職サイトを選べば良いのかわからない・・・
たしかに、数多くある転職サイトから何を基準にどこを選べば良いか悩みますよね。
そこで、こんな方のために、当サイト「ヘルパー会議室」の独自調査で選出したオススメ転職サイトを紹介します。
\ 4つの選出基準 /
- 求人数
(求人数が多いか?非公開求人は豊富か?) - 実績
(転職成功実績や口コミは良好か?運営会社は怪しくないか?) - 公式サイトの使いやすさ
(登録作業や求人探しがめんどうではないか?) - 担当者の質
(求職者の意向を汲んだ納得のいくサポートをしてくれるか?)
当サイトでは、この4つを満たしているところを良い転職サイトと判断しています。では、これから選出した転職サイト3社を紹介していきますね。
オススメ転職サイト①「介護ワーカー」
介護ワーカーは、求人数・サポート体制・転職実績、すべて高レベルの総合力NO.1転職サイトです。正社員orパートどちらで働くにせよ、とりあえず介護ワーカーを選んでおけばOK。基本的に、介護ワーカーを中心とした転職活動をオススメします。
オススメ度 | |
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料金 | 無料 |
エリア | 全国 |
年代 | 20代、30代、40代、50代 |
求人数 | 91,301件 |
非公開求人 | 多い。介護ワーカー独自の高給与・手当の非公開求人アリ。 |
使いやすさ | 勤務形態、地域、給料、資格などの条件検索が豊富で使いやすい。また夜勤に特化した特集が組まれており、夜勤求人がかなり探しやすい。 |
サポートの質 | 介護職専門のアドバイザーが徹底サポート。
履歴書の添削、面接対策・同行、さらには給与交渉にも強く年収アップが望めます。 |
実績 | 年間転職成功実績10,000件 & 利用者満足度95%。
ここまでの実績をたたき出す転職サイトは他にありません。 |
こんな人におすすめ! | 高給与・好待遇の事業所で働きたい方。正社員・パート、未経験・ベテラン、どなたにもオススメできる転職サイトです。 |
オススメ転職サイト②「カイゴジョブエージェント」
カイゴジョブエージェントの最大の特徴は、無料で資格を取得できるサービスを提供しているところです。サポート体制も手厚く、初めて介護職として働く「未経験者」にピッタリの転職サイトと言えます。
オススメ度 | |
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料金 | 無料 |
エリア | 全国 |
年代 | 20代、30代、40代、50代 |
求人数 | 厳密な求人数は公開されていませんが、7万件以上 |
非公開求人 | 多い |
使いやすさ | 求人検索の項目が充実しているため、狙った求人を検索しやすい。ただフリーワード検索がないので少しマイナス。 |
サポートの質 | 業界に特化したアドバイザーが、徹底サポート。
履歴書の添削、面接対策・同行、待遇交渉などはもちろんのこと、求人にはのっていない職場の雰囲気などの情報も提供してくれます。 |
実績 | 東証一部上場企業の株式会社エス・エム・エスが運営しているため安心。
2003年から業界で活躍している老舗転職サイトですので、実績は◎。累計会員数は、なんと130万人以上。 |
特典 | 同会社が運営する「カイゴジョブアカデミー」で資格取得サービスあり。
介護職員初任者研修や実務者研修などの資格を働きながら『無料』で取得できます。 |
こんな人におすすめ! | 資格取得支援サービスを行っていますので、これから介護職を目指す未経験の方にオススメの転職サイトです。 |
オススメ転職サイト③「レバウェル介護(旧:きらケア)」
レバウェル介護(旧:きらケア)は、厚生労働省認定の「職業紹介優良事業者」に選ばれている転職サイト。サポートの質がもっとも高いと評判です。
業界を知り尽くしたアドバイザーによる充実したサポートを期待できます。
オススメ度 | |
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料金 | 無料 |
エリア | 北海道、東北(宮城)、関東(東京、神奈川、埼玉、千葉、群馬)、東海(愛知、静岡、三重、岐阜)、関西(大阪、京都、兵庫、奈良)、中国(広島、山口)、九州(福岡、佐賀) |
年代 | 20代、30代、40代、50代 |
求人数 | 51,139件 |
非公開求人 | 多い |
サイトの使いやすさ | 求人検索の項目が充実しているため、狙った求人を検索しやすい。 |
サポートの質 | 業界特化のアドバイザーによる履歴書の添削、面接対策・同行、待遇交渉などだけでなく、職場の雰囲気や離職率などの情報も提供してくれます。
離職率などの事業所にとってネガティブな情報を、事前に把握できるのは入職後のミスマッチを防ぐ上でとても重要です。 また、就職した「後」もサポートを続けてくれますので、不安なく新しい職場で働けます。 |
実績 | 2003年から業界で活躍している老舗転職サイトですので、実績は◎。
また、現役介護職から「担当者が優しかった」「頼りがいがあった」「想像以上に親切だった」と、アドバイザーの良質な対応をホメる口コミが多く寄せられる転職サイトです。 |
こんな人におすすめ! | とにかくサポートの質を優先したい方にオススメ。 |
転職サイトを活用する際の注意点
当サイトがオススメする転職サイトを3つ紹介しましたが、これらを活用するにあたって注意してほしいことがあります。それは、どれを選んでも、相性の合わない担当者にあたる可能性があるということです。
もちろん、普通に相性の合う担当者にあたることもありますが、人が関わる以上、この問題は避けされません。
ですが、もし相性の合わない担当者にあたっても、対応窓口に伝えれば簡単に変更できます。また、こちらから伝えるのに気兼ねしてしまう方は、複数の転職サイトに登録しておくと良いでしょう。複数登録することで、相性の合う担当者にあたる確率も上がりますし、リスクヘッジにもなります。
重度訪問介護は「無資格では働けない」ので要注意
重度訪問介護は、無資格では働けません。
最低でも介護職員初任者研修(旧ヘルパー2級)または重度訪問介護従業者養成研修のいずれかの資格が必要です。両者の資格は、取得までの期間や費用が異なりますので、あなたに合った方を選びましょう。
以下にそれぞれの違いをまとめました。
- 取得期間…1ヵ月~6ヵ月程度
- 費用…5~10万円程度
- 取得期間…2~3日程度
- 費用…1万5000円~5万円程度
介護職員初任者研修は、介護保険の訪問介護などでも使える汎用性が高い資格です。介護保険の訪問介護と重度訪問介護を一体的に運営している会社の場合、介護職員初任者研修を募集要件としている会社もあるため、スケジュール・金銭的に可能ならこちらの資格取得をオススメします。
ただ重度訪問介護の求人はかなり多く、重度訪問介護従業者養成研修のみで何ら問題ありません。また現時点で、無資格の方であっても、会社負担で資格を取得させてもらえる求人もあります。こういった求人は、自力で探すことが難しいので、先ほど紹介したオススメ転職サイト3社に登録して、担当者に探してもらいましょう。
あとは転職サイトの担当者と電話やメールでやりとりして興味のある求人に応募するだけです。どのサイトも登録は3分程度で終わりますので、ぜひこの機会に登録してみてくださいね。
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- 介護ワーカー(利用者支持率95%。非公開求人が多い)
- カイゴジョブエージェント(上場企業の安心感と豊富な求人数)
- レバウェル介護(旧:きらケア)(スピーディーかつ万全の転職サポート)
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重度訪問介護で働き始めてから読んでほしいヘルパー会議室の記事
本記事では、重度訪問介護の給料相場やオススメの働き方を紹介してきました。
重度訪問介護は、ヘルパー職の中で給料が高いですし、とてもやりがいのある仕事です。とはいえ、働き始めてからは、仕事が長時間であることや利用者が重度障がい者であることにより、「きつい」と感じる場面がどこかで訪れるかもしれません。また、あなたがキャリアップを目指し責任者として働きたいなら、求められる制度的知識の多さに疲れてしまうかもしれません。
そんなときは、当サイトが公開している以下の2記事を読んでください。重度訪問介護をストレスなく続けるコツや重度訪問介護の制度的知識を網羅的に解説しています。
あなたが困っている時、当サイト「ヘルパー会議室」はいつもあなたの味方です。ヘルパーやサービス提供責任者のために作ったサイトなので、ぜひ当サイトをフル活用してくださいね。