重度訪問介護は単価が安い?居宅介護と比較して解説。

重度訪問介護は単価がやすい

 

障害福祉サービスの一つである重度訪問介護は長時間の訪問介護を特徴としたサービスになります。

ですが訪問介護事業所の中には「重度訪問介護は単価が安いから・・・」といった声を行くことがあります。

そこで今回は重度訪問介護の単価を居宅介護と比較し本当に安いのかを解説していきます。

 

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重度訪問介護と居宅介護のサービス単価を比較

電卓 女性

 

では重度訪問介護と居宅介護のサービス単価をそれぞれ見ていきましょう。

今回は最新版のサービスコードから比較していきます。

 

 

重度訪問介護のサービス単価

 

重度訪問介護のサービスを受ける際の基本単位は次のとおりです。

なお、重度訪問介護のサービス単位はⅠ、Ⅱ、Ⅲの3種類に分けられます。

 

所要時間区分 重度訪問介護Ⅰ 重度訪問介護Ⅱ 重度訪問介護Ⅲ
1時間未満 213単位 201単位 185単位
1時間以上1時間30分未満 317単位 299単位 275単位
1時間30分以上2時間未満 423単位 399単位 367単位
2時間以上2時間30分未満 528単位 498単位 458単位
2時間30分以上3時間未満 634単位 598単位 550単位
3時間以上3時間30分未満 738単位 696単位 640単位
3時間30分以上4時間未満 844単位 796単位 732単位
4時間以上8時間未満 942単位+30分毎に98単位を加算 888単位+30分毎に92単位を加算 817単位+30分毎に85単位を加算
8時間以上12時間未満 1726単位+30分毎に98単位を加算 1624単位+30分毎に92単位を加算 1497単位+30分毎に85単位を加算
12時間以上16時間未満 2510単位+30分毎に92単位を加算 2360単位+30分毎に87単位を加算 2172単位+30分毎に80単位を加算
16時間以上20時間未満 3246単位+30分毎に99単位を加算 3056単位+30分毎に93単位を加算 2818単位+30分毎に86単位を加算
20時間以上24時間未満 4038単位+30分毎に92単位を加算 3800単位+30分毎に87単位を加算 3500単位+30分毎に80単位を加算

※重度訪問介護Ⅰ:障害支援区分6で重度障害者等包括支援対象者(15%加算)

※重度訪問介護Ⅱ:障害支援区分6(8.5%加算)

※重度訪問介護Ⅲ:障害支援区分4~5

※単価は1単位10円を基本として、サービスごと・地域ごとの地域加算を加えた金額になります。

 

 

居宅介護のサービス単価

 

居宅介護の身体介護サービスを受ける際の基本単位は次のとおりです。

所要時間区分 単位
30分未満 255単位
30分以上1時間未満 402単位
1時間以上1時間30分未満 584単位
1時間30分以上2時間未満 666単位
2時間以上2時間30分未満 750単位
2時間30分以上3時間未満 833単位
3時間以上 916単位に30分を増すごとに+83単位

※単価は1単位10円を基本として、サービスごと・地域ごとの地域加算を加えた金額になります。

 

また、居宅介護で家事援助の単価は次のとおりです。

所要時間区分 単位
30分未満 105単位
30分以上45分未満 152単位
45分以上1時間未満 196単位
1時間以上1時間15分未満 238単位
1時間15分以上1時間30分未満 274単位
1時間30分以上 309単位に15分を増すごとに+35単位

※単価は1単位10円を基本として、サービスごと・地域ごとの地域加算を加えた金額になります。

 

居宅介護では、身体介護に比べて家事援助の単価はかなり安くなりますね。

重度訪問介護と居宅介護のサービス単位数コードは下記の記事でより詳しく解説してます。

障害福祉サービス【重度訪問介護】のサービス単位数コード一覧(令和3年4月施行版)

障害福祉サービス【居宅介護】のサービス単位数コード一覧(令和3年4月施行版)

 

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重度訪問介護は短時間利用の単価が安くなっている

ひらめいた女性

 

ここまで、重度訪問介護と居宅介護の単価を見てきましたが、単価が全然違いますね。

たとえば1時間以上1時間30分未満で身体介護を行った場合だとすると

  • 重度訪問介護Ⅲでは275単位
  • 居宅介護の身体介護では584単位

というように、2倍以上の差があります。最重度障害が対象の重度訪問介護Ⅰでも、317単位で居宅介護よりかなり安くなってしまいます。

短時間でのサービス利用だと、重度訪問介護の単価は居宅介護と比較すると安くなってしまうことが分かります。

 

 

重度訪問介護の単価が安い2つの理由

 

さっき説明したとおり、重度訪問介護の短時間での利用者は同じ身体介護を行っていても居宅介護より安い単価になっています。

理由は下記のとおり2つ挙げることができます。

  1. そもそも重度訪問介護は長時間設計のサービスであるため
  2. 重度訪問介護は身体介護、家事援助、見守りが混在したサービスであるため

それぞれ見ていきましょう!

 

①重度訪問介護は長時間設計のサービスであるため

そもそも重度訪問介護は常時介護を必要とする障害者を対象としたサービスのため、長時間利用を前提とした設計構造になっています。

そのため重度訪問介護と居宅介護の単価を比べると、重度訪問介護は長時間向けの安い単価のサービス、居宅介護は短時間で高い単価のサービスになってしまうわけです。

また重度訪問介護の利用料はほぼ公費で賄われていることも大きな要因の一つです。(収入により利用者負担一部あり)

公費で賄われているということはそれだけ財源が必要になります。そのため長時間のサービスが必要となる重度訪問介護では現状の単価が一杯一杯なのが正直なところだと思います。

 

②重度訪問介護は身体介護、家事援助、見守りが混在したサービスであるため

同じ障害福祉サービスの居宅介護だと、身体介護、家事援助、通院介助といったように明確にサービスが区分されており短時間に集中してサービスを提供します。

反対に重度訪問介護は長時間のサービスの中で身体介護、家事援助、見守り、などを混在して行います。

つまりサービスの区分が無いので、サービス時間内で身体介護を行っている時間と家事援助を行っている時間が同じ単価になるということです。

そのため重度訪問介護の単価は身体介護を行っている場合は安く感じます

ですが家事援助だとすると少し高い、見守りだとそもそも居宅介護では算定すらできず、見方によっては高くも安くも感じる報酬単価になっています。

要するにすべてを鑑みた平均的な単価設定にしているのですね。

 

 

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まとめ

今回は重度訪問介護の単価は安いのかを居宅介護と比較し解説しました。

比較してみると、残念ながら重度訪問介護の単価は居宅介護の身体介護に比べると安くなっています。

訪問介護事業所側からするとこの報酬単価だと重度訪問介護を受けるのに足踏みしてしまう気持ちもわかります・・・

ですが、これが重度訪問介護の現実でもあります。少しでも参考になれば幸いです。

最後までお読みいただきありがとうございました。

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