訪問介護で働きたいのですが、どう職場を選べばいいですか?
転職の進め方を教えてほしい。
今回は、こんな悩みにお答えすべく訪問介護の転職ロードマップを作成しました。
訪問介護の転職は、「職場選び」を間違えると長く働きつづけることはできません。現実として超劣悪な労働環境をしいる事業所は存在していて、こういう事業所を選んでしまうと訪問介護の仕事そのものを嫌になってしまう可能性があります。
そこで本記事では、訪問介護への転職成功確率をあげるためのノウハウや、職場選びのポイントをふんだんに詰め込みました。ぜひ、あなたに合った活き活きと働ける訪問介護事業所を見つけることができるように、本記事を参考にしてください。
ロード1|訪問介護で求められている人材とは?』
訪問介護の転職を成功させるためには、あなたが訪問介護(会社)側から求められている人材である必要があります。ではどのような人材を会社は求めているのか?
結論、ズバリ「すぐ辞めずに普通に働いてくれる人」です。
いや普通ってどういう意味??と思われたかもしれませんが、そのままの意味です。
- まともに他人の目を見ることができない
- 最低限の会話すら成り立たない
- 難しい利用者でもないのにクレームの嵐
- 働き始めてすぐに無断欠勤して飛ぶ
訪問介護は本当にこんな人材が多いです。(もちろんめちゃくちゃ優秀な人もいます)
会社側からすると高度なスキルや知識を求めているわけじゃないんです。
『普通に働いてくれる人とは、社会人としての最低限の人間性を持っている人』
ただこれだけの話しです。
私の周りの経営者はみんなこう言います。
「高望みをしてない。頼むから普通の人きて!普通でいいねん。。」と・・・
また訪問介護で人間性が重要視される最大の理由は、訪問介護は基本的に一人で動くことが多いからということもあります。
利用者宅に一人で訪問して、一人でサービスを提供する。会社側からすると、見えない空間でちゃんと仕事してくれてるのか?と心配になります。なので責任感のある社会人としての最低限の人間性が備わっている人がどうかが重要になるわけです。
ただし、あなたが会社側から求めれる人材だったとしても、訪問介護の仕事に適性があるかどうかは別問題。「訪問介護で働きたいけど自分に向いてるのかな?」と不安に感じている方も多いと思います。ということで、訪問介護の適性診断チェックシートを作成してみました。
訪問介護の適職診断チェックをしてみよう!
あなたが選択したのは0個です!
- 0個・・・適性100%
- 1~3個・・・適性80%
- 4~6個・・・適性50%
- 7~8個・・・適性20%
適性チェックはいかがでしたか?
残念ながら8個すべてに該当した方は訪問介護に向いてないです・・・悪いことは言いません、別の仕事を探しましょう。ちなみに6個までなら全然OKです。働き始めてから変化することもありますので安心してくださいね。
僕は働き始めてから6個⇒3個に変化していきました。
もう訪問介護以外の仕事はできません!
また、訪問介護というと料理スキルとか介護技術とかに目がいきがちですが実はそこまで重要ではないです。
スキルは働きながら成長していくことができます。対人間の仕事ですのでやっぱり人間性が大事なのです。
ロード2|訪問介護の仕事内容を知る
転職活動を具体的に開始する前の2つ知っておいてほしいことがあります。
- 訪問介護で働くための「資格」は持ってる?
- 訪問介護の「仕事内容」は知ってる?
① 訪問介護で働くための「資格」は持っている?
そもそも訪問介護は無資格では働くことはできません。
- ヘルパ-として働くのであれば介護職員初任者研修
- サービス提供責任者として働くのであれば実務者研修or介護福祉士
を取得しておけばOKです。
また所持している資格は多いに越したことはないです。
訪問介護の転職において、資格は合否を決定するものではありませんが、加点にはなります。
② 訪問介護の「仕事内容」は知ってる?
訪問介護で働きたいのであれば仕事内容を知っていなければ話になりません。
面接時にも印象が変わってくるでしょうし、なにより実際に働き始めてからのスタートダッシュにも役立ちます。
下記の記事から確認しておきましょう。
ロード(3)『働きやすい訪問介護事業所の11の指標』
「転職の成功=働きやすい訪問介護事業所を見つけること」です。
では、働きやすい訪問介護事業所とはどのような会社か?というと下記の11個を指標としてください。
現役訪問介護職ならではの視点でリアルな情報になっています。
- 平均の残業時間
- 管理者のサービス訪問件数
- デイサービスや介護施設の併設の有無
- ケアプランセンターの併設の有無
- 有給の取得実績
- 障害福祉サービスも同時に行っているかどうか
- 移動手当やキャンセル手当について
- ヘルパー研修の実施状況
- 男性ヘルパーは在籍しているか?
- ヘルパー間でシフトの調整をしていないか?
- 同行訪問をしっかりと実施してくれるか?
①平均の残業時間
※これはあなたがサービス提供責任者として働きたい場合の指標です。
訪問介護で残業が発生する雇用形態は「サービス提供責任者」がほとんどです。職場選びでミスるとえげつない残業をすることになりかねませんので要注意です。
⇒ 【暴露】サービス提供責任者は『残業』が多い?現役サ責がリアルな実態を解説。
私が以前働いていた会社では月に100時間ぐらい残業してたこともあります・・
残業の有無は会社に聞いても、サービス残業が常習化していると真実が分からないことも多いです。
ただサービス提供責任者の残業実態は「担当人数」と「サービス訪問件数」の2つから予測することができます。
サービス提供責任者の担当人数はどれくらいか?
サービス提供責任者は基本的に40名に1人配置することが義務付けられています。ですが、事業所の規模によっては60~70名程度を担当しなければならない会社も存在しています。
担当人数の多さによってサービス提供責任者の仕事量は決まりますので、担当人数の平均値を知っておくと良いです。
サービス提供責任者はどの程度サービス訪問をしているのか?
サービス提供責任者は、自らもサービス訪問を行うことがあります。本来の業務にプラスしてサービス訪問も、となるとかなり精神的にも体力的にもキツイです。
目安としては一日3件程度までとしている会社ならば働きやすいと言えます。
②管理者のサービス訪問件数
※これはあなたがサービス提供責任者、常勤ヘルパーとして働きたい場合の指標です。
管理者自らがサービス訪問を行っているケースも少なくありません。それ自体は問題はないですが、管理者が事務所を不在にする時間がどの程度あるのかが問題になります。
管理者がサービス訪問などで忙しそうにしていると、サービス提供責任者やヘルパーは相談をしたくてもできない環境になります。こうなるとタダでさえ人間関係が希薄な訪問介護ですので、仕事上の相談をできないと精神的に辛くなり離職につながってしまいます。
③デイサービスや介護施設の併設の有無
※これはあなたが管理者、サービス提供責任者、常勤ヘルパーとして働きたい場合の指標です。
会社の中には訪問介護以外にもデイサービスや介護施設を併設している所も多いです。このような会社の場合、訪問介護で採用されても他部署へ異動を命じられる可能性があります。
異動を良しとするのであれば問題ありませんが、訪問介護にこだわりがあるのであればデイや介護施設を併設している会社は避けるようにしましょう。
④ケアプランセンターの併設の有無
※これは全勤務形態の指標です。
訪問介護と併設してケアプランセンター(居宅介護支援事業所)を行っている会社はケアマネが在籍していますので、自社から新規利用者の供給が見込めます。
そのため利用者人数が多くなることで登録ヘルパーなどは仕事をもらいやすいです。また、サービス提供責任者であれば、新規獲得営業をしなくても良い場合が多いので営業が苦手な方にはおすすめです。
⑤有給の取得実績
※これは全勤務形態の指標です。
訪問介護は基本的に利用者の都合でシフトが決まっていきますので、深刻な人材不足を抱えている会社は有給の取得ができていないところもあります。有給は取得できない会社は働きにくい会社と言い換えることができます。
⑥障害福祉サービスも同時に行っているかどうか
※これは登録ヘルパー、男性ヘルパー、障害福祉サービスに興味がある方の指標です。
訪問介護のなかには一般的にイメージされている高齢者介護だけではなく障害福祉サービスも提供している所もあります。障害福祉サービスは主に下記のとおり。
- 居宅介護(障がい福祉版の訪問介護)
- 重度訪問介護(重度障がい者への訪問介護)
- 同行援護(視覚障がい者への外出支援)
- 行動援護(重度精神、知的障がい者への外出支援)
- 移動支援(そのほかの外出支援)
男性ヘルパーは上記の障害福祉サービスではかなりニーズが高いので活躍することができますし登録ヘルパーは仕事をもらえる確率が高くなります。
⑦「キャンセル手当」と「移動手当」について
※これは登録ヘルパーとして働きたい場合の指標です。
キャンセル手当について
訪問介護では利用者の都合などで急に予定していた仕事がキャンセルになることがあります。
登録ヘルパーは仕事がキャンセルになってしまうと時給が発生しませんので、代わりにキャンセル手当を支給している会社はgoodです。
例えば「当日のキャンセルの場合は800円一律支給」としている事業所であれば働きやすいです。逆にキャンセル手当を支給していない事業所も多いので必ず確認しておきましょう。
移動手当について
登録ヘルパーは「自宅→利用者宅への移動」「利用者宅→自宅への移動」の賃金は発生しませんが、「利用者宅⇒利用者宅への移動」や「事業所→利用者宅への移動」は賃金を支払う必要があります。
そのため、まずこの移動に対しての賃金を支払っているかどうか、さらに移動手当の支払い方法にも注意しておきましょう。
例えば「身体介護60分1600円(移動手当含む)」とサービス提供に対する時給に含まれるようにしている会社もあります。移動時間の賃金はのちのちトラブルのもとになるので確認しておきましょう。
⑧ヘルパー研修の実施状況
※これは常勤ヘルパー、登録ヘルパーとして働きたい場合の指標です。
訪問介護事業所は定期的なヘルパー研修を義務付けられています。その中で、「ヘルパーさんから普段のサービスの悩みを聞いて研修に取り入れている」所はかなり優良物件です。
これは現場のヘルパーと普段からコミュニケーションをしっかりとっている証拠です。こういった事業所では孤独を感じにくく、働きやすい事業所である可能性が高いです。
⑨男性ヘルパーは在籍しているか?
※これは男性ヘルパーとして働きたい場合の指標です。
男性の場合は、男性ヘルパーがすでに1人以上在籍している訪問介護を選ぶと活躍できやすくなります。
会社側からすると男性ヘルパーが2人以上(あなたを含めて)いるのであれば男性がいることをセールスポイントとしてケアマネに営業をかけることができます。結果、男性ヘルパーが活躍できるサービスが増えるので働きやすくなります。
また管理者が男性の訪問介護であればさらにgoodです。理由は、単純に男性管理者の方が話しやすいからです。訪問介護は女性がかなり多いので男性は正直気を使います。話しやすい男性管理者がいることは働きやすさに直結します。
⑩ヘルパー間でシフトの調整をしていないか?
※これは常勤ヘルパー、登録ヘルパーとして働きたい場合の指標です。
訪問介護事業所のなかには、ヘルパーの急な休みがあった場合に、ヘルパー間で勝手にやり取りをしてシフトを変更している所があります。
本来はサービス提供責任者を通して行われることですが、こういった事業所はサービス提供責任者が影響力を失っていて機能していないことがあります。ヘルパー間のシフト調整はトラブルのもとになりますので、人間関係が悪い事業所の可能性が高いです。
ベテランヘルパーが新人をいじめたりすることもありますので要注意です。
⑪同行訪問をしっかりと実施してくれるか?
※これは常勤ヘルパー、登録ヘルパーとして働きたい場合の指標です。
同行訪問は、サービス提供責任者などとサービス訪問を同行して仕事を教えてもらうことを指します。
訪問介護は1対1での仕事ですので、慣れるまでは同行訪問をしてもらって自立していく形をとっている事業所はかなり働きやすいです。
ただ、悪質な事業所では同行訪問をしないまま、すぐに一人で利用者宅へ訪問させる所もあります。
いきなり「一人で訪問してください」って言われたら困りますよね?かなり悪質ですが、実はよくある話です。このような事業所はヘルパーを軽視しているため、ロクな教育もしてもらえず孤独を感じてしまいます。
同行訪問をしっかりとしてくれる会社はヘルパーの教育に力を入れている所ですので重要なチェックポイントになります。
ロード(4)『訪問介護の転職を成功させるための4つのポイント』
訪問介護の転職では下記の4つのポイントさえ押さえておけばOKです。
この4つのポイントは、転職が成功するか否かが決まるとても重要な要素になります。
- 訪問介護での働き方を明確にしておく
- 転職活動は在職中におこなう
- 職場リサーチを入念におこなう
- 転職サイトをうまく活用する
それぞれ深掘りしていきます。
①訪問介護での働き方を明確にしておく
訪問介護にはさまざまな働き方がありますので、自分にあった働き方を明確にして転職活動を行いましょう。
- 管理者
- サービス提供責任者
- 常勤ヘルパー(正社員・パート)
- 登録ヘルパー
訪問介護は上記の4つの勤務形態に分けることができます。
勤務形態を明確にしておくことで転職活動をスムーズに進めることができます。
登録ヘルパーの働き方について詳しく知りたい方は下記をどうぞ。
②転職活動は在職中におこなう
転職活動は在職中に行った方が良いです。
個人的には下記の理由から、現職を辞めてからの転職はおすすめしていません。
- 無職の期間が長くなるとマイナスの印象を与えてしまう可能性がある。
- 早く次の職場を決めなければと焦る。結果失敗する可能性が高まる。
このようなデメリットが発生しやすいので出来るかぎり在職中に転職活動は行うようにしましょう。
③職場リサーチを入念におこなう
訪問介護の転職で失敗する大多数の要因は冒頭で話したとおり職場選びのミスです。
そのため職場のリサーチを入念に行って転職後のミスマッチをできるかぎり防ぎましょう。
職場リサーチは給料や職場環境、福利厚生、そして前述のロード(3)「働きやすい訪問介護事業所の11の指標」を中心にリサーチしていきましょう。
職場をリサーチする方法3選
厚生労働省が運営しているサイト、全国の介護保険サービス事業所の情報を検索することが可能です。
独立行政法人 福祉医療機構が運営しているサイト、全国の障害福祉サービス事業所を検索することができます。
転職会議は全国の企業のリアルな口コミが集まっているサイトです。
小規模の法人は載ってない可能性ありますが、比較的大手の会社であればかなりの内情を見つけることができます。
無料で利用できますので私もけっこう使っています。
④転職サイトをうまく活用する
転職サイトは『求人サイト型』と『エージェント型』の2つ種類があります。
求人サイトと転職エージェントの違いをざっくりまとめると下記のとおり。
- 自分で求人を探して応募する
- 良い求人情報は教えてくれる
- アドバイザーが自分に合った求人を紹介してくれる
- 履歴書の添削
- 面接対策、必要におうじて同席
- 給料などの待遇面の条件交渉
- その他、直接聞きづらいことを聞いてくれる
要はアドバイザーによるサポートがあるかないかの違いです。
ちなみに現在の介護転職サイトのほとんどは「エージェント型」になっていて
うまく活用することで劇的に効率よく転職を進めることができます。
※下記は『一人で転職活動を行った場合』と『エージェント利用時』のイメージです。
(※介護ワーカーより出典)
ご覧の通り、今まで一人で行わなければならなった転職活動を無料でサポートしてもらえるので活用しない手はないです。特に前述のロード(3)「働きやすい訪問介護事業所の11の指標」はアドバイザーから会社に聞いてもらえばOK。
求人に応募する前、もしくは面接に同行してもらって聞いてもらえますのでかなり便利です。正直、自分では聞きにくいことも多いので、嫌なことはアドバイザーから間接的に聞きまくると良いです。
ハローワークではダメ?
結論、個人的にはおすすめしていません。理由としては労力が結構かかるからです。
ハローワークは平日しか空いてませんし、そもそもハローワークまで行くのがもう面倒です。働きながらの転職活動ではハローワークは正直厳しいです。
また「ハローワークは公的機関なので安心」なのは分かりますが、扱っている求人も古いものだったり、ブラックなものだったりすることもありますので、う~ん・・・。という感じです。
転職サイトであれば、非公開求人も取り扱っていて求人自体の質も良い傾向にあります。
どの転職サイトを選ぶべき?
転職サイト選びは下記の3つのポイントを意識して選択しましょう。
- 『数字』と『実績』
- 公式サイトの『使いやすさ』
- アドバイザーとの『相性』
その上で私の経験上おすすめできる転職サイトを3社紹介しておきます。
- 介護ワーカー(※転職成功実績&利用者支持率No.1)
- カイゴジョブエージェント(※上場企業の安心感)
- レバウェル介護(旧:きらケア)(※スピーディーかつ万全の転職サポート)
この3つは、他社と比較して総合的にレベルが高いです。
下記で主要転職サイト・エージェント6社を徹底比較していますのでこちらも参考にしてみてください。
ロード(5)『訪問介護の転職でよくある11の不安』
ここでは訪問介護の転職で気になる不安や疑問を解消していきましょう。
よくある下記11個を深掘りしていきます。
- 「転職時期」はいつが良い?
- 面接で「退職理由」は正直に言うべき?
- 「調理」など苦手なことは正直に言っておくべき?
- 「未経験」だけど大丈夫?
- サ責って「残業」が多いって聞いたけどほんと?
- ホームヘルパーって「一日何件」ぐらい回るの?
- 施設から訪問介護への転職で気を付けておくことある?
- 「転職回数が多い」けど大丈夫?
- 「退職の意思」はいつ伝えるべき?
- 会社が辞めさせてくれない・・・
- 「男性」って訪問介護で需要ある?
①「転職時期」はいつが良い?
結論、ぶっちゃけいつでもOKです。
しいて言うならボーナス後の2月か9月が良いかと。
ただし転職時期をずるずる引き延ばすのは止めておきましょう。タイミングを見失う恐れがありますので決断は早い方が良いです。
②面接で「退職理由」は正直に言うべき?
結論、基本的にはNOです。
例えば「会社と揉めた、、」とか「会社の方針が合わなくて、、」とか「上司とそりが合わなくて、、」とか「人間関係がきつくて、、」とか
ネガティブな要素はできる限り言わないほうが良いです。面接官からすると、あなたがどのような人物か知りませんし、前職の内情も知りません。そのため、どれだけ前の職場が悪かったとしても、面接官からするとあなたの印象はネガティブなものになりかねません。
それよりも、「新しいチャレンジがしたくて」とか「ステップアップのために別の訪問介護も経験してみたくて、、」とかポジティブな言葉に変換して伝えたほうが印象は◎です。
③調理など苦手なことは正直に言っておくべき?
結論、答えは断然YESです。
もっというと、少し料理ができる程度なら苦手だと言っておいた方が良いです。
自信満々に料理は得意です!って面接で言ってくる人に限って「調理できるって言ってたのに全然できへんやん!」ってパターンになります。これ本当に多いです。
訪問介護における調理は家で作るのとは訳がちがいます。冷蔵庫にある食材で、パパっとレシピを3品考えて、パパっと短時間で調理ができるレベルではないなら「調理はあまり自信が無いです。」と答えておいた方がハードルをむやみに上げずに働き始めることができます。
そもそも訪問介護の仕事は料理だけではありません。「できないことはできない、でもこれからできるように頑張る」といった姿勢を面接で見せればOKです。
④訪問介護は「未経験」だけど大丈夫?
結論、全然OKです。
訪問介護は慢性的な人材不足ですので、経験の有無を重要視する余裕がない会社が多いです。
もっというと未経験の方が好まれる場合もあります。訪問介護のベテランヘルパーは自己流の悪いクセがついてしまっていることがあるので未経験のヘルパーを育てていくことほうが会社ににとってプラスに働くこともあるためです。
実際、私の会社では未経験のヘルパーを好んで採用していますし、職員の80%が未経験から育成していったヘルパーになってます。
ただし未経験の方は素直であることを意識して仕事に取り組みましょう。学ぶ姿勢のないヘルパーはどの会社で働いても上手くいきませんよ。
⑤サ責って『残業』が多いと聞いたけどほんと?
結論、働く職場によってマチマチです。
エグいぐらい残業がある事業所もあれば、残業ゼロの事業所もあります。
詳しくは【暴露】サービス提供責任者は『残業』が多い?現役サ責がリアルな実態を解説。を読んでもらえたら。
ざっくり解説すると
- サービス訪問件数が1日2~3件程度に抑えている
- 担当人数を40名程度までにしている
- 管理者が事務所いる時間が長い
この3つを満たしている事業所であれば残業が少ない可能性が高いです。
とはいえ訪問介護は山ほど存在していて、本当にピンキリです。
悪質な訪問介護事業所は確実に存在してるので、正しい訪問介護の転職ノウハウを持っておきましょう。
⑥ホームヘルパーって「一日何件」ぐらい回るの?
結論、常勤ヘルパー(正社員)であれば一日6件~8件が目安です。
常勤ヘルパーはサービス内容にもよりますが、訪問件数6~8件程度でようやく会社として雇用した価値があると判断されます。(給料と売上を比較しての目安です)
ちなみにサービス提供責任者の場合は一日3件程度が目安だと考えておきましょう。
⑦「転職回数が多い」けど大丈夫?
結論、転職回数は多すぎなければOKです。
前提として介護業界は転職が多いので基本的に面接官は転職回数をあまり気にしてません。
ただし短期間であまりにも転職しまくっている場合、たとえば「1年間で10回以上転職している」とかであれば厳しいです。私なら怖くて採用できないです。
また1年間で3回以上転職をしている方は面接での注意が必要です。冒頭でも説明したとおり、訪問介護で求められている人材は「すぐ辞めない普通に働いてくれる人」です。
なので1年間に2回以上転職している方の場合、「すぐに辞めてしまうのでは?」と面接官に思われる可能性があります。なので協調性があることや、長く働く意思があることを伝えればOKです。
「今までの様々な会社を経験していますので、今までの経験を活かして御社では長く働きたいと考えています」的なことをアピールしていきましょう。
⑧「退職の意思」はいつ伝えるべき?
結論、1か月~2か月前ぐらいがベストです。
法律的には2週間前に退職を伝えればOKと決まってますが、 2週間前では引き継ぎも満足にできないことが多いですし、今の会社に迷惑をかけてしまう結果になる可能性が高いです。
できれば1か月~2ヶ月前に伝えておくのがよいでしょう。そのぐらい前に伝えておくと引き継ぎも問題なくできるかと思います。
⑨会社が辞めさせてくれない・・・
介護職は、会社に退職の意思を伝えると引き留められることがほとんどです。
その場合きちんと退職する理由を考えておくことが大切です。
「家の事情でもう少し近いところで働く必要がある」「〇〇を勉強したいから、〇〇で働きたいと考えている」といった理由を明確に伝えることで会社側も納得しやすくなります。
⑩「男性」って訪問介護で需要ある?
結論、職場選びをミスらなければめちゃくちゃ需要あります。
というか私がそもそも男性ヘルパーですので需要があることは実証済みです。
ロード(6)『転職を成功させるマインド』
ようやく最終ロードです。なかなかの長文をここまで読んでくださりありがとうございます。
もう少しで終わりですので辛抱してくださいね。
ここでは訪問介護の転職を成功させるためのマインドをお伝えしていきます。
- 会社に選ばれるのではなく「あなたが会社を選ぶ」
- まずは行動。そして考える。
①会社に選ばれるのではなく「あなたが会社を選ぶ」
どうしても会社と雇用される側では会社の方が立場が強いと思ってしまいます。
「面接で何とか良い印象を持ってもらわなければ・・・」と会社に選ばれるために努力をしようとしがちです。
これは決して間違っていることではありませんし、そういった部分も必要です。ただし「会社が選ぶ側」なら、あなたも「会社を選ぶ側」だというマインドを持っておいてほしいです。
さらに、だからこそ職場選びに妥協はしないでほしいです。
面接で委縮せず聞くべきことは余すところなく聞きましょう。あなたに会社を選ぶうえでどうしても譲れない価値観があるならしっかり主張しましょう。
忘れないでください。会社とあなたは同じ立場です。
②まずは行動、そして考える
転職を考えてるということは、今の職場に満足できていないということ。
ならばすぐに行動すべきです。
分かっていても考えるだけで終わってしまう人がほとんどです。その考える時間は、現状を何も変えてはくれません。行動することで初めて現状に変化が訪れます。時間は有限です。無駄に時間を過ごすことがあなたの人生にとってプラスになることはありません。
あなたに合った働きやすい会社は必ず見つかります。
あとは介護転職サイト・エージェントは一度登録してしまえば、電話やメールでやりとりして興味のある求人に応募するだけです。
どのサイトも登録は3分程度で終わりますので、ぜひこの機会に登録しておきましょう!
- 介護ワーカー(※転職成功実績&利用者支持率No.1)
- カイゴジョブエージェント(※上場企業の安心感)
- レバウェル介護(旧:きらケア)(※スピーディーかつ万全の転職サポート)
あなたにとって幸せな職場に出会えることをこころから願っています。