訪問介護における「残業」の実情を解説。残業が多い会社を見抜く方法とは?

訪問介護 残業

 

訪問介護への就職を検討されている方からすると

訪問介護って残業があるの?ないの?と気になるところですよね。

求人票には「残業なし」と書かれてるのに、いざ入職すると「めちゃくちゃ残業しまくっとるやないかっ!」ってこともあったりします。

 

そこで今回は現役サービス提供責任者の私が

 

訪問介護における残業の実情

なぜ残業が発生するのか?

残業を見抜く方法

 

を解説していきます!ぜひ参考にしてみてください。

 

 

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本記事の信頼性

介護業界11年目のちょいベテランで現役の管理者兼サービス提供責任者が執筆しています。

保有資格:ヘルパー2級、基礎研修、社会福祉士、同行援護、全身性ガイヘル、ほか

制度などの解説記事は「厚生労働省の一次情報」をもとにしています。

訪問介護における残業の実情

車いす

 

訪問介護は管理者・サービス提供責任者・訪問介護員(常勤ヘルパー・登録ヘルパー)などの雇用形態に分けられています。

その中でも訪問介護の残業はサービス提供責任者に多い傾向があります。

 

下記は1週間の平均残業時間を調査した結果です。

公益財団法人介護労働安定センター「平成30年介護労働実態調査」より抜粋)

調査結果を見ると

訪問介護員の平均残業時間・・・1.7時間

サービス提供責任者の平均残業時間・・・3.1時間

となっています。結果から分かるようにサービス提供責任者は、まさかのケアマネージャーよりも残業時間が多いことが分かります。

 

ただこれだけでは訪問介護における残業の実情とは言えません。

週平均3.1時間って意外と少なくないですか?と思ったそこのあなた・・・

実情はもっとサービス提供責任者って残業してますよ??(泣)

私は一時期ですが週に15時間以上残業していたことがありますし・・・

 

あの時は本当に死ぬかと思いました・・・泣

残業週平均15時間以上は少し極端かもしれませんが、実際にそれぐらい働かされる事業所も存在しているのです。

おーこわっ!

 

ちなみに訪問介護員は調査結果のとおりほとんど残業をすることは無いと考えて大丈夫です。なぜなら訪問介護員に求められていることはサービス訪問のみですので、研修やサービスの時間都合で多少の残業は発生することはありますがその程度です。

登録ヘルパーに関しては基本的に直行直帰ですので残業の概念がそもそもありません。

 

 

サービス提供責任者の残業が多くなりがちな4つの原因

では、なんでサービス提供責任者は残業が多いの?と思いますよね。それは4つの原因から残業が発生しています。

  1. そもそもサービス提供責任者は仕事量が多い
  2. 訪問介護員を兼任しているパターン
  3. 請求業務も行っているパターン
  4. 40名以上の担当人数を抱えているパターン

 

 

① そもそもサービス提供責任者は仕事量が多い

サービス提供責任者の仕事はヘルパーの指導やシフト調整、代行訪問、書類作成、契約など多岐に渡ります。

ベテランのサービス提供責任者であればスムーズにこなしていくことが可能ですが、慣れるまでにはある程度の時間を要します。

新人のサービス提供責任者の場合、ひとつひとつの業務を悩みながら進めていくので仕事がどんどん溜まっていき残業につながっていきます。

 

また訪問介護は人を相手にしている仕事なので、突発的なできごとが発生することもあります。

例えば、

・「入院していた利用者が急遽退院になった」

・「利用者が意識不明で倒れているとヘルパーから連絡があって対応が必要」

など予期せぬことが発生することが日常茶飯事です。このようなことから本来するはずだった仕事を後回しにしなければならず残業が発生してしまうこともあります。

 

 

② 訪問介護員を兼任しているパターン

訪問介護は慢性的な人員不足状態にあります。

前述した介護労働実態調査によると訪問介護事業所のなかで82.1%が訪問介護員が不足しているという結果が出ています。

このような人員不足の状況下で、サービス提供責任者と訪問介護員を兼任しているパターンだと、どうしてもサービス訪問の件数が増えることになります。

そのためサービス訪問も一日に数件は行いながら本来のサービス提供責任者業務も行うことになります。

さらに訪問介護員が急遽休みになった場合などは、一日中サービス訪問だけになってしまうこともあり、残業を誘発する原因となってしまいます。

 

 

③ 請求業務も行っているパターン

訪問介護事業所によっては請求業務をサービス提供責任者が行っていることがあります。

事務員を雇っていない場合はほとんど該当します。

月末月初は請求業務でてんやわんやなので、これも残業を誘発する原因となります。

 

 

④ 40名以上の担当人数を抱えているパターン

訪問介護には配置基準という厚生労働省が定めている人員の基準があります。

※配置基準については下記を参考にしてみてください。

簡単に説明すると、サービス提供責任者の担当人数は40名までなのですが、常勤換算法を使用すると40名以上担当することが可能となります。

 

就業する事業所によって担当人数はまちまちですが、利用者を40名以上担当するのは至難の業です。

ちなみに私は60人ぐらい担当してました・・・。えぐっ!

 

 

例えば、利用者一人ひとりに対して書類作成が必要となりますので、担当人数が増えるにつれてサービス提供責任者の負担は増大します

しかも書類は一度の作成で終了ではなく継続して作成していく必要があります。

経験の浅いサービス提供責任者がいきなり40名以上の人数を担当することになると残業をしなければ仕事が終わらないのです。

 

 

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サービス提供責任者の残業が多い事業所を見抜く方法

ひらめいた女性

 

前述のとおり私はサービス提供責任者として一時期は週に15時間以上も残業をしていたことがあります。

とはいえ残業をほとんどしていないサービス提供責任者は間違いなく存在していますし、働く事業所によって大きく左右される傾向にあります。

 

では、どのようにして残業が多い訪問介護事業所を見抜けば良いかというと、その事業所の内部情報からある程度予測することができます。(私の経験上の予測ですが・・・)

 

 

残業を見抜くために知っておくべき4つの内部情報

この内部情報とは具体的には下記の4つになります。

  1. 事務員が在籍しているか
  2. 前年度の退職者数
  3. 「利用者の人数」と「訪問介護員(ヘルパー)の人数」
  4. サービス担当責任者の利用者担当人数

 

この4つから残業が多い訪問介護事業所を予測していきます。

 

まずは、なぜこの4つの情報を知る必要があるのかを説明していきますね!

訪問介護のサービス提供責任者として働きたいと転職活動をされている、もしくは考えている方はぜひ参考にしてみてください。

 

 

 

① 事務員が在籍しているかを知る

前述でも触れましたが、事務員がいない場合は保険請求業務をサービス提供責任者が行っている場合がほとんどです。保険請求業務は月末月初がピークに忙しくなり、普段の業務と並行して行っていくため残業が多くなりやすいです。

事務員が在籍している場合は、保険請求業務をサービス提供責任者が行う必要が無いため負担が軽くなります。

そのため事務員が在籍しているかはサービス提供責任者の残業の有無のひとつの指標となるわけです。

 

 

② 前年度の退職者数を知る

退職者数に関しては下記の3つのどれかに当てはまる訪問介護事業所は残業が多い可能性があります。

 

  • 前年度の採用人数を退職者人数が上回ってる場合
  • 前年度の訪問介護員の退職者数が3人以上の場合
  • 前年度のサービス提供責任者の退職者数が2人以上の場合

 

どれも健全に訪問介護事業所を運営していたら起きることのない退職者数ですので危険です。もしこのような事業所に転職してしまったらヤバイです・・・多分かなり残業することになります。

 

いやっ退職者数なんでどうやって分かるねん!!と思ったそこのあなた…。

調べ方は後で説明しますのでもうちょっと待って!

 

 

③ 「利用者の人数」と「訪問介護員(ヘルパー)の人数」を知る

利用者の人数が多いのに訪問介護員が少ない場合、サービス提供責任者の訪問件数が多くなります

するとサービス訪問で1日が終わってしまい書類作成など他の業務に手が回らなくなり、残業が発生します。

例えば、利用者人数50名で訪問介護員10名程度だとかなり危険で、サービス提供責任者が訪問に回りまくっている可能性があります。

目安としては利用者30名につき、訪問介護員10名程度なら問題ないかなと思います。

 

 

④ サービス提供責任者の利用者担当人数を知る

前述でも触れましたが、サービス提供責任者の残業の有無は、結局のところ担当人数によって変わってきます。

例えば、

  • 在籍しているサービス提供責任者・・・2人
  • 総利用者数・・・100名
  • それぞれの利用者担当人数・・・50名ずつ

というような訪問介護事業所の場合は、高い確率でサービス提供責任者は残業していると考えて問題ないでしょう。

担当人数が30名程度なら残業なしでも業務は成り立ちますが、50名となると残業しないと業務が終わらないのです。

 

もし、新人のサービス提供責任者がこのような事業所に転職してしまうと、ロクに教育もせずに担当利用者を増やされてしまい潰れかねません・・・。

 

 

 

訪問介護事業所の情報収集するためのツール

 

前述した4つの内部情報を採用面接の時に聞けたら良いのですが、すべては教えられないことも多いですし、何より面接に行く前に知っておきたいところ。

訪問介護事業所の情報収集するためには介護事業所・生活関連情報検索というツールを利用します。

 

これはあまり一般的には知られていないのですが、厚生労働省が運営している情報検索システムとなっています。

実はすべての介護保険サービスは情報を公表することを義務付けられています。

※ただし、これは前年度の情報ですので、現在は多少の変化があることをご理解ください。

 

私の事業所も毎年情報を入力して更新しています。事業所側からすると結構面倒なんですが、細かい情報まで記載されていますので転職活動に活用できるのです!

では具体的な使い方を解説していきますね~。

 

 

介護事業所・生活関連情報検索の利用方法

介護事業所・生活関連情報検索には基本的に介護保険のすべての事業所が載っています。

 

  • STEP1
    まずは介護事業所・生活関連情報検索へアクセス

    まず下記からアクセスしてみましょう。

    介護事業所・生活関連情報検索「介護サービス情報公表システム」

     

    アクセスすると下記の画面が開くので情報を知りたい事業所の都道府県をクリックします。

     

     

     

    都道府県をクリックすると下記の画面が開きますので赤矢印のところをクリックします。

     

     

  • STEP2
    事業所名を入力

     

    赤矢印の部分に事業所名を入力します。

     

     

     

    入力すると事業所の簡易的な情報が出てきますので「詳細情報を見る」をクリックします。

     

     

     

    すると「事業所の概要」「事業所の特色」「事業所の詳細」「運営状況」「その他」の項目が出てきますので「事業所の詳細」をクリックします。

     

     

  • STEP3
    従業員の情報を入手する

     

    事業所の詳細をクリックした後に、「従業者」をクリックすると下記の画面になります。

     

    • 青枠が事務員の人数
    • 赤枠が訪問介護員とサービス提供責任者の人数

    となっています。ここから事務員の有無や訪問介護員の人数を把握することができます。

     

    上記の場合だと

     

    ・事務員は在籍していない

    ・訪問介護員は23名(常勤は1名で登録ヘルパーが18名)

    ・サービス提供責任者は4名(全員が訪問介護員と兼任している)

     

    ということになります。

     

  • STEP4
    前年度の退職者情報を入手する

     

    ページはそのままで下にスクロールしていきます。

     

    赤枠が前年度の採用者数と退職者数になります。

    前述したとおり下記に注意してみてくださいね。

    • 前年度の採用人数を退職者人数が上回ってる場合
    • 前年度の訪問介護員の退職者数が3人以上の場合
    • 前年度のサービス提供責任者の退職者数が2人以上の場合

     

  • STEP4
    利用者の人数を入手する

     

    次は「サービス内容」の項目をクリックし、下にスクロールしていきます。

     

    赤枠が利用者の人数になります。

    介護度までわかるので結構便利ですね~!

     

  • STEP5
    情報をまとめる

     

    これですべての情報を入手できましたので総括していきます。

    1. 事務員がいない
    2. 前年度の退職者は0人
    3. 利用者67人に対して、サ責を除く訪問介護員は19人
    4. 利用者67人に対して、サ責4名なので20名弱が一人あたりの担当人数

     

    となります。

    この事業所の場合、請求業務をサービス提供責任者が行っていると思いますが、他の項目はすべてクリアしてますので、残業は少なく働きやすい事業所である可能性が高いと推測できます。

     

    こんな感じで推測していきます。

    いやいや手間かかるし推測するの難しいわ!って方がいましたら問い合わせフォームから私に連絡ください。代わりに推測します!

     

     

 

情報収集する際の注意点

情報を得たい訪問介護事業所が障害福祉サービスも行っている場合は要注意です。

先ほど解説した介護事業所・生活関連情報検索システムは介護保険の事業所情報になっています。

そのため、介護保険の訪問介護と同じようなサービスである、障害福祉サービスの居宅介護なども行っている事業所の場合、そちらの情報も収集しておく必要があります。

理由としては、利用者数が大幅に上乗せされる可能性があるためです。

 

例えば、介護事業所・生活関連情報検索システムで先程のように情報を収集し、利用者数が67名と判明しても、その事業所に障害福祉サービスの居宅介護の利用者が20名いた場合、総利用者数は87名となります。

となるとサービス提供責任者一人あたりの利用者担当人数が変わってくるわけです。

 

障害福祉サービスに関しては、「障害福祉サービス等情報検索」から情報を収集することができます。このツールは独立行政法人福祉医療機構が運営してるので安全なのですが、残念ながらまだ情報が少ないのが現状です。

 

そのため障害福祉サービスも行っている訪問介護に転職を希望されている方は、介護事業所・生活関連情報検索システムで事前に介護保険の情報収集をおこない、面接時などに障害福祉サービスの利用者人数のみを直接聞くと良いかと思います。

 

障害福祉サービスも行っている事業所だとしても、利用者人数さえ分かれば推測できますので安心してくださいね。もし不安な方がいれば相談に乗りますので問い合わせフォームから連絡ください!

 

 

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残業が多い訪問介護事業所に就職してしまった場合は・・・

ビジネスウーマン

 

推測はあくまでも推測です。完ぺきでは無いですし入職してみないと分からないことも多くあります。

入職したは良いものの残業が多すぎっ!ということがあれば、まずは職場における自身の現状を整理しましょう。

 

下記の4つに該当しているかを確認してください。

  1. 担当人数が40名以上
  2. 指導・教育をしっかりしてもらえない
  3. 残業時間は週平均8時間以上
  4. サービス残業になっている

 

 

もしこの4つに該当していないようであれば、今の職場で続けていくことをおススメします。悪い会社ではないですし成長とともに効率良く仕事を行っていけるようになります。

 

もしこの4つに該当するようであれば、再度転職を検討してみましょう。この職場で働き続けることはあなたにとって良いことは何もありません。

介護業界の場合、転職回数は何度あっても、さほど問題視されません。素早く見切りをつけて自分自身に合った訪問介護事業所を探すことに熱量を注いだ方が良いです。

必ずあなたに合った働きやすい訪問介護事業所は存在しています。

 

 

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まとめ

今回は訪問介護における残業の実情について解説しました。

訪問介護ではサービス提供責任者の残業が多い傾向にありますが。すべての事業所で残業をしているわけではありません。

何度も言いますが、必ず働きやすい自分に合っている訪問介護事業所はありますので安心してくださいね。

今回私が解説した方法が少しでも役に立てば幸いです。

 

 

訪問介護の転職におすすめな求人サイト

最後に現役介護職である私が経験をもとに、転職をお考え方に「とりあえず登録しておいたら損はない」と思う介護求人サイトを紹介しておきます。

訪問介護の転職におすすめな介護求人サイトは下記の通りです。

 

 

これらの介護求人サイトは、自分で求人を探して転職活動をすることもできますし、コンサルタントにサポート受けながら転職活動を行うこともできます。

そのため自分のペースで進めていくことができます。

 

① カイゴジョブ


私の経験から言うと訪問介護の転職活動とりあえずカイゴジョブだけでも登録しておけば問題なく転職できます。

理由はなんといっても訪問介護の求人数が圧倒的に多いためです。転職活動は結局のところ求人数がどれだけあるかが大事になります。

 

4つの特徴
  1. カイゴジョブのみにしか求人を出していない事業所がある
  2. サ責・常勤ヘルパー・登録ヘルパーなど全職種に強い
  3. 登録者が60万人もいる
  4. 他の求人サイトに比べて使いやすい

 

\数分で完了!簡単です/

 

 

カイゴジョブについてもっと知りたい方は下記で詳しく解説していますので良かったら参考にしてみてください。

 

 

 

② 介護JJ(ジャストジョブ)


私は訪問介護の転職は、先ほどいった「カイゴジョブ」だけで良いと思っていますが、「介護JJ」はカイゴジョブにないものを備えています。

それは「介護JJ」が独自に実施している介護応援プロジェクトで一定の要件をクリアすれば報酬をもらえるためオススメしています。

これは正直かなり魅力的ですよね。

 

こんな人にオススメ
  1. 転職活動を通じてお金が欲しい人
  2. 資格を保有している人
  3. 自分で求人を探す暇がない人
  4. 職場の人間関係が気になる人

 

\数分で完了!無料登録はこちら/

 

 

介護JJについてもっと知りたい方は下記で詳しく解説していますので良かったら参考にしてみてください。

 

 

 

③ ことメディカル


「ことメディカル」は関西地域(京都、大阪、奈良、滋賀、兵庫)に特化した介護転職サイトなので関西以外の方は登録しても意味がないので注意してください。

ただし関西地域ではカイゴジョブよりも強いのでオススメします。

また「ことメディカル」は経験上コンサルタントの質が一番良かったです。介護職のことも良く分かっていますし親身になってくれます。

 

ことメディカルの魅力
  1. コンサルタントは介護業界経験者が半数以上
  2. 「会って話す」ことを大事にしている
  3. 新鮮な求人情報が常に更新されている
  4. 地域密着ならではの内定獲得サポートをしてくれる

 

\京都以外にも大阪、奈良、滋賀、兵庫の求人情報があります/

 

 

「ことメディカル」についてもっと知りたい方は下記で詳しく解説していますので良かったら参考にしてください。

 

 

 

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