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現役男性ヘルパーが男性は訪問介護で需要があるのか?ないのか?実情を解説。

介護業界は男性が非常に少ない業界ですが、介護施設などにいけば男性の姿も見ることができます。しかし、訪問介護では男性が働いていることは非常に珍しく、なかなか出会うことはないでしょう。

 

一事業所に一人いれば良いほうで一人も男性ヘルパーがいない事業所も数多くあるのが現状です。

私はヘルパーとして5か所の訪問介護事業所で10年近く従事してきましたが、男性ヘルパーは本当に少ないです。同僚のヘルパーに男性がいたことはほとんどありません。

 

そんな現役男性ヘルパーが実際に訪問介護で男性はバリバリ働けるのか?そして男性が訪問介護事業所に就職する時のポイントを解説していきます。

 

男性は訪問介護では需要が無い?

 

結論から言うと、需要が無い場合が多いです。が、働く訪問介護事業所によってはバリバリ活躍できます。

まずはなぜ男性ヘルパーが需要が無い場合が多いかというと

施設介護とは違い、在宅での介護になると家事援助のケアがあります。家事援助では調理や掃除、買物など生活面での支援を行いますが、高齢者介護の場合、男性が家事援助を行うことに抵抗がある方も多いです。というか利用者からすると男性が来る可能性がある事も頭にありません。利用者だけではなく利用者家族が同様の理由で女性ヘルパーにしてほしいと依頼してくることも良くあります。

「男性でも良いですか?」とサービス提供責任者が利用者にお願いをしても「男性はちょっと・・・できれば女性が良い」と拒否される事もしばしば。

家事は女性がするものだという固定観念は根強くまだあるのが現状です。

 

また男性の利用者の排泄や入浴の介助を女性ヘルパーが行うことは当たり前のようにありますが、逆に女性の利用者の排泄や入浴を男性ヘルパーが行うことはありません。稀に行うことはありますが基本的には無いと考えてよいでしょう。

 

このように男性ヘルパーは女性ヘルパーに比べると制限があります。付け加えると介護保険(高齢者介護)の利用者は男女比で言うと女性の割合が高く、需要が低くなりがちなわけです。

 

これだけ言うと男性は訪問介護では働けないじゃないか!と思うかもしれませんが、全く需要が無いのか?というとそうでもありません。実際に私は男性ヘルパーとしてバリバリ働いています。

上に挙げた通り、需要が無いことも多いが訪問介護事業所によります。ではどのようなケアで男性は活躍できるのかを見ていきましょう。

 

力仕事がある利用者の介護

男性ヘルパーでも活躍をしている場合で最も活躍している場としては、やはり力仕事の部分でしょう。例えば、階段が急な自宅に住んでおり、自宅から出るためには急な階段を下りないといけない方が車いすだったとします。

車いすで急な階段を降りる場合は、抱えることになります。車いすの方を抱えて階段を降りようとすると、どうしても女性だけの力では不安なことが多く、そこは男性の力を借りることになります。

また、体の重たい利用者の介助などでも男性は多く活躍しています。介護技術がしっかりとしていれば力のない女性でも重い方を移乗させたり、おむつ交換をしたりもできますが、あまりにも体重が重い方などは男性の力が必要になります。

男性ヘルパーがいない事業所では重い方の身体介護は断っていることも多くあります。男性ヘルパーが在籍していることでそういったケースも積極的に引き受けていくことが出来るわけです。

 

セクハラが多い高齢者の介護

訪問介護では高齢者とヘルパーが閉鎖的な空間で1対1になりますので、セクハラの問題が起きることがあります。特に介護度の軽い方はほぼ元気な高齢者と変わりありませんので、ヘルパーは恐怖を感じることがあります。

また、ヘルパーとしてもあまりに強く拒否できない部分がありますので、仕事がやりにくくなってしまいます。

そういった場合には男性の介護士が入ることがあります。もちろん高齢者からしてみれば男性のヘルパーは嫌かもしれませんが、本来の目的は介護をすることですので、女性が良い、男性は嫌だという意見は通りません。

最近では介護従事者が受ける高齢者からの暴力やセクハラが問題となっていますので、訪問介護側としては出来るだけそういった問題のあるところにはヘルパーを行かせたくない実情があります。

男性と男性の間にはセクハラはありませんので、男性ヘルパーは重宝されるのです。

 

暴力行為がある高齢者

認知症などによって高齢者が介護従事者に暴力を振るわれることがあります。自宅で介護をしている場合は、暴力が手だけではなく、物が飛んでくることがあります。女性ヘルパーの場合は、男性高齢者から下に見られることがあり(人によりますが)、自分の意としないことをされた場合、暴力を振るわれることもあります。

飛んでくるものがクッションなどであればケガをすることはありませんが、それが花瓶だったり包丁だったりすることもありますので、非常に危険性が高いです。

これが、男性ヘルパーの場合は、男性高齢者は大人しくなることが多いです。特に自分よりも力がある方に対しては暴言はあっても暴力が出ることはほとんどありません。

訪問介護側としても、万が一事故などになってしまい、従業員がケガなどをしてしまいますと問題が大きくなりますので、出来るだけ男性ヘルパーを生かすように工夫をしています。

 

同性介護を求める利用者の介護

介護は基本的に同性介護が良いとされています。高齢者にも羞恥心はありますし、特に入浴介助や排泄介助など下のお世話をする際はなおさらです。

女性の高齢者が女性の高齢者を希望するように、男性の高齢者でも男性のヘルパーを希望する場合があります。男性の方が気を遣わずに介護を受けれるという方も少なくはありません。また男性の方ががっしりしている為、身体介護面では男性の方が安心すると仰る利用者もいます。

そのため、男性ヘルパーを希望している方に対しては、男性ヘルパーを派遣します。

 

障害福祉サービスでの訪問介護

障がい者介護は高齢者介護と違い10代から60代まで年齢が幅広く比較的若い方も多いため男性が家事援助をすることに抵抗が無い方が多く、男性ヘルパーの受け入れがスムーズにいきやすいです。また重度障がい者のケアでは力仕事が多く、ケアのボリューム(回数や時間)も高齢者介護より大きいので男性ヘルパーは重宝されます。

他にも同行援護(目の見えない方への外出介助、資格取得が必要)や移動支援(外出介助)などで男性は活躍することが出来ます。同行援護や移動支援は他のサービスに比べると長時間(長い方では一日10時間程度の外出になる場合も)の支援になりますのでヘルパーの空きが無い事業所は断らざるを得なくなります。

そこでケアが少ない男性ヘルパーが在籍している事業所は同行援護や移動支援に積極的に力を入れていくことが出来るため非常にありがたい存在になります。

 

 

いかがでしょうか?上記のような支援で男性は訪問介護でバリバリ活躍しています。一つ付け加えておくと、難しい利用者ばかりではなく「男性でも全然良いよ」と気前よく言って下さり支援に入ることも普通にありますので安心してくださいね。

 

 

では次はせっかくヘルパーの資格を取得したのに働き先が無い・・・働き始めたが全然ケアが無いので存在価値が無い・・・ということにならないようにどのような会社(訪問介護事業所)に応募すれば良いかを見ていきましょう。

 

男性ヘルパーが勤務先として選ぶべき訪問介護事業所とは?

活躍できるであろう訪問介護事業所を見つけるためのポイントは3つあります。

 

ポイント①管理者が男性の事業所

まず第一に管理者が男性の事業所を選ぶことをおススメします。

管理者の多くはサービス提供責任者とヘルパーを兼任していることが多いです。ということは男性の管理者がケアに訪問しているということです。

男性管理者の事業所はケアを引き受けたものの男性しか訪問できない支援だった場合、管理者しか訪問できないケースを抱えている可能性が高くなります。会社側も管理者のケアを減らしたいが替えがいないため行かざるを得ない状況になっている為、新しい男性ヘルパーを採用出来たらすぐにケアを付けてもらうことが出来るわけです。

 

ポイント②障害福祉サービスの指定を受けている事業所

訪問介護事業所は国から指定を受けて事業を開始できる許認可事業です。介護保険サービス(高齢者介護)だけ指定を受けている事業所もあります。介護保険のみの指定を受けている事業所は障がい者への訪問介護ができませんので注意が必要です。

障害福祉サービスは居宅介護(訪問介護の事)・重度訪問介護(重度障がい者への訪問介護の事)・同行援護・移動支援に指定は分かれていますのですべての指定を受けている事業所に応募するようにしましょう

 

ポイント③利用者の数が多い事業所

利用者の数が多いということは単純にケアの数が多いということです。それだけ男性ヘルパーのケアもある可能性が高くなります

また利用者の人数が多いということは事業所が長く続いているということでもあります。

 

 

以上が事業所選びのポイントになります。ですが、気になる所はどうやってポイントに挙げた情報を収取すれば良いのか?という所ですよね。

事業所の利用者の人数や指定を受けているかどうかの内部情報を普通は知ることなんてできないのでは?と思うでしょう。

ですが意外と簡単に事業所の情報を知ることはできます。

 

 

情報収集は情報公表システムを活用しよう!

すべて訪問介護事業所(開所一年以上)は情報を公表することをすることになっています。先ほどお話したポイントである①管理者が男性である。②障害福祉サービスの指定を受けている。③利用者の数が多いについては情報公表システムを活用し収集することができます。他にも従業員の人数や男女比、利用者の人数や男女比、研修の実施有無などあらゆる情報を収集することが出来ます。

 

ではまずは下記のサイトで情報の収集を行ってみましょう。

 

このサイトは厚生労働省が運営しており、全国の介護保険事業所の情報を検索することが出来ます。まずはこちらのサイトで働きたい地域の事業所を検索し目ぼしい事業所を選んでみましょう。

 

次に目ぼしい介護保険事業所の訪問介護を発見できたら下記のサイトでその事業所を検索します。

こちらのサイトは 独立行政法人 福祉医療機構が運営しているサイトになります。全国の障害福祉サービス事業所を検索することができます。目ぼしい事業所が居宅介護・重度訪問介護・同行援護・移動支援の指定を受けているかを確認することが出来ます。

 

 

上記の2サイトを上手く活用し情報収集を行うことで、ある程度は訪問介護事業所を絞る事が可能となります。基本的にどこの訪問介護事業所も求人を出していることが多いので、目ぼしい事業所を絞ることができたら後は面接を行ってもらうだけです。

 

面接を行い採用された場合、男性ヘルパーには気を付けてほしいことがあります。次はその説明をしましょう。

 

男性ヘルパーは女性ヘルパーよりも求められる支援のハードルが上がる場合がある?

冒頭でお話した通り、男性ヘルパーは訪問介護ではやはり少ないです。利用者からしても女性ヘルパーが来ることを当たり前に思っている人もいますし、男性が家事援助を行う事を利用者の価値観として受け入れられない方もいます。が、そんな女性ヘルパーを望んでいる利用者の所に男性ヘルパーが訪問することも必ずあります。また「男性でも全然良いよ」と言ってくれる利用者でも心の中では家事は女性がするものだという価値観を持っている方の所に訪問し家事援助を行うことがあります。

すると、どういうことが起きるかというと

女性ヘルパーと同じレベルで家事援助を行ったとして、援助の中で女性ヘルパーと同じような些細な失敗をしたとすると女性ヘルパーなら「しかたがない。」と受け入れられる所も男性ヘルパーだと「やっぱり男性だから・・・」となかなか認めてもらうことが出来ません。

男性ヘルパーは女性ヘルパーよりも掃除では細かい所まできれいに、買物では細かいところまで気遣いが出来て初めて「男性なのにすごいね」となるわけです

 

調理では女性ヘルパーのように日々家庭で行わない限り、男性ヘルパーが女性ヘルパーに勝つことは難しいですが、掃除や買物ならば女性よりも上手く行うことは可能です。

このように男性ヘルパーは利用者から求められるハードルが高く、それを超える事で初めてヘルパーとして認められる部分があるので家事への努力は必要になってきます。

男性ヘルパーは最初は家事援助に苦戦すると思いますし出来なくても問題はありません。ですが日々の積み重ねが大事だということを理解しておきましょう。

 

今後男性ヘルパーの需要はさらに増加する。

今後男性ヘルパーの需要は高まるといえます。その理由としては、今まで施設で生活をしているような状態の方でも地域包括ケアシステムによって、在宅で生活をすることになります。

そのため、寝たきり一人暮らしでも在宅で生活をしているケースは増加してくるでしょう。また、高齢者の体も徐々に大きくなっていますので、特に男性高齢者の場合は非常に大きく、170センチ以上ある方も増加しています。

そういった背景から男性が活躍できる場が増えていくことが予想されます。寝たきりの方を介助するのにはやはり力がいりますし、特に移乗介助などについては力がないと難しいケースもあります。体も大きな方が多くなっていますので、より男性の力が求められてくるでしょう。

しかし、男性ヘルパーだからといって力だけがあればいいわけではありません。先ほどお話した通り調理や洗濯、掃除などの家事援助への努力も日々行っていくことが大切です。

 

まとめ

男性ヘルパーとして働いている方は少ないですが、男性でも十分ヘルパーとして活躍できることを分かっていただけたでしょうか?

私が男性ヘルパーとして働いている中で何度も「女性ならケアに入れるのに・・・」と何度も思ったことがありました。

ですが訪問介護は女性だけでは成り立ちません。男性が一人いるだけで事業所としての支援の幅が広がる為非常に重要な存在です。

ぜひ男性でヘルパーに興味がある方が増えてもらえたらと思います。