【介護保険】訪問介護の「通院介助」とは?間違いやすい算定方法も解説!

 

通院介助

 

介護保険サービスの訪問介護には様々なサービスがあります。調理や洗濯、掃除などの生活援助はもちろんですが、おむつ交換や食事介助、入浴介助などの身体介助もあります。

その身体介助の中の一つに通院介助というものもあり、病院受診をする際にヘルパーが付き添うというものです。

 

今回は介護保険サービスである

 

訪問介護の通院介助とは?

通院介助で良く間違われやすい算定方法

 

について解説していきます。ぜひ参考にしてみてください!

 

ちなみに障害福祉サービスの居宅介護で行う通院等介助について知りたい方は下記をご覧ください。

【障害福祉サービス】居宅介護の「通院等介助」とは?

 

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本記事の信頼性

介護業界11年目のちょいベテランで現役の管理者兼サービス提供責任者が執筆しています。

保有資格:ヘルパー2級、基礎研修、社会福祉士、同行援護、全身性ガイヘル、ほか

制度などの解説記事は「厚生労働省の一次情報」をもとにしています。

訪問介護の「通院介助」とはどんなサービス?

女性介護士が車イスを押している

 

冒頭でも述べた通り、通院介助では利用者の病院受診をするためにヘルパーが介助を行います

それでは訪問介護のヘルパーは通院介助でどのようなサービスを提供しているのでしょう?

具体的に見ていきましょう!

 

通院介助は「病院受診の準備」も含まれる

当然ながら受診をするための準備をしなくてはいけません。

例えば、着替えをしたり、診察券や保険証を用意したりなどです。一人では準備出来ない方は多いですので、そうったことも通院介助として算定されます。

通院介助は基本的に出発地は自宅と決められています。そのため、自宅から出発するための準備も介助の内になるのです。

 

病院までの介助について

病院まではタクシーを使ったり、バスを使ったり、徒歩などがありますが、どの交通機関を使ったとしても通院介助として算定されます。

病院に着くまではしっかりとヘルパーが支援をして事故を起こさないように配慮しなければいけませんので、注意が必要です。

 

必ず自宅が起点となる

通院介助で注意したいこととしては、必ず自宅が起点となっているかどうかです。

例えば、

  • 病院から違う病院まで付き添ってほしい
  • 病院から薬局まで付き添ってほしい
  • 友人の自宅から病院まで付き添ってほしい

などのパターンは対象外となりますので注意しておきましょう。

「目的地が病院であればなんでも良い」と勘違いされやすいのですが、必ず自宅から出発しないといけない点を知っておきましょう。

 

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訪問介護の通院介助で算定「できるもの」「できないもの」

 

通院介助は医療保険の管轄である病院に受診することから、介護保険を使う通院介助との間で微妙な取り決めがあります。

何が通院介助として算定出来るのか、算定できないのかはしっかりと把握しておくことが必要です。

分かりやすいように今回はQ&A方式で詳しく見ていきましょう!

 

受診後の買い物について

Q.通院介助時の病院受診後に買物に付き添っても良いのでしょうか?
病院受診で外出をしたついでに買い物に行きたいと考えている方は多いです、せっかく外出したからついでの用事を済ましたいと考えるのは私たちでも同じでしょう。

利用者が受診後に買い物に行きたいと希望された場合、ヘルパーとしてどのように対応するのが正しいのでしょうか?

答えは買い物の付き添いは可能です。「通院介助だから買い物にはいけないのでは?」と考えるヘルパーも多いようですが、通院介助の一連のサービスとして認められています。

 

ただし、自治体によっては

・「病院と自宅の経路上にあるスーパーしか認めない」

・「病院と自宅の間にあるスーパーしか認めない」

・「通院後の買い物を認められない」

としている地域もありますので、事前に自治体へ連絡し調べておくことをお勧めします。

 

受診中の待ち時間について

Q.病院の待ち時間は通院介助といて算定しても良いのでしょうか?
大きな病院ですと待ち時間が非常に多いです。病院によっては1時間以上待つ場合もざらにあるでしょう。その場合の待ち時間を算定できるかできないかで事業所としては大きく収益が変わってきます。

 

答えとしては基本的には待ち時間は算定できないです。残念ながら何時間も待って、その間ずっと付き添ったとしても1円も算定することが出来ませんので注意しておきましょう。この理由は次の項目で詳しく説明していきます。

 

病院内では算定できないのはなぜ?

病院受診中は基本的に介護保険を算定することが出来ません。通院介助が算定出来るのは受診の手続きをするまでです。つまり、診察券や保険証を出せばその時点でサービスはいったん終了となります。

その理由としては、基本的には「基本的に病院内では病院のスタッフが介助するもの」と考えられているからです。

病院内では介護保険は算定できないことになっていますが、これはあくまでも基本的な考え方で例外も存在します。

次は例外的に算定できるケースを紹介しましょう!

 

例外的に病院内で算定出来るケース

何度も言う通り基本的に病院内では介護保険は算定できません。算定できないので介護報酬も発生しません。ですが、例外も存在します。

算定可能になるケースは、まず病院側が介助することが困難であることが前提で

  • 院内の移動に介助が必要な場合
  • 疾患から常時見守りが必要な場合
  • 排せつ介助を必要とする場合

上記の両方に当てはまっている場合は、実際の介助部分のみを算定できる可能性があります。

例えば認知症などの症状によってじっとしておくことが出来ない、病院内を歩き回ってしまうなどの場合は、それに伴った介助が必要になります。また排泄介助等を行うこともあるでしょう。

こういった場合は算定できる可能性がありますのでケアマネジャーに相談してみましょう。

 

注意しないといけないポイントを挙げると

 

ケアプランに記載されているかどうか

保険者が認めているかどうか

ヘルパーが何もしない、ただの見守りは算定不可

を注意しておきましょう。特に保険者が認めているかどうかは、各保険者の判断によって異なりますので事前に確認をしておいた方が良いでしょう。

 

入退院時における通院介助の取り扱い

Q.入院時、退院時の手続きに関しても通院介助を行うことが出来るのでしょうか?
入院時や退院時の手続きを行ってほしいと言われることがしばしばあります。

 

答えとしては基本的にはできません、入退院の付き添いは家族が行うものだとされているからです。しかし、これにも例外があり、例えば家族がいない場合、移動に特別な配慮がいる場合(寝たきりなど、家族では対応が難しいケース)などが通院介助として適用されるケースとして挙げられます。

 

 

2か所の病院への通院について

Q.連続して2か所の病院への通院介助は可能でしょうか?
例えば、自宅を出発してA病院に受診したあとにB病院に受診して帰宅するパターンです。

 

答えとしては2か所の病院への通院介助も介護保険で算定することが可能です。仮に自宅→A病院→自宅→B病院→自宅とした場合、利用者への負担がかなりかかってしまいます。そのため基本的には問題ありません。
ただしケアプランに連続して通院を行う必要性と病院間の移動が合理的であること分かるように記載している必要がありますので注意しておきましょう!

 

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訪問介護の通院介助は「記録」がかなり大事

 

訪問介護で行う通院介助は前述したとおり、待ち時間の算定方法など、保険給付の対象となる部分が難解なところがあります。

誤って算定対象外の部分を請求してしまうと不正受給となりますので、算定対象の部分と対象外の部分を明確に分けて請求を行う必要があります。

またその請求が正しいという証拠となるものが「記録」です。

なので通院介助時には必ず、算定対象部分と対象外の部分を明確に分けて細かく記録しておく必要があります。

もし実地指導や監査が入った場合に通院介助記録がないと指導対象の可能性がありますので必ず作成しておきましょう!

 

通院介助記録の正しい書き方は下記で詳しく解説していますので良かったら参考にしてください。

 

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最後に

通院介助は、医療保険の管轄である病院との兼ね合いがありますので、介護保険で対応できる部分と対応できない部分があり十分に制度を理解しておく必要があります。

勘違いをして算定できないのに、算定してしまうと不正請求になりますので気を付けて、慎重に行うようにしましょう!

最後までお読みいただきありがとうございました!少しでも参考になれば幸いです。

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