【介護保険外】訪問介護でおこなう『自費サービス』とは?注意すべき5つのポイントを解説

訪問介護の自費サービスとは?『介護保険外』

 

介護保険サービスのひとつである訪問介護は、さまざまな制約があるため、利用者のニーズに柔軟に対応することができない場合があります。

また、介護報酬の収入のみに頼った経営は不安定な面もあります。

 

これらのことから、最近の訪問介護の流れとして、介護保険外の「自費サービス」を提供しているところが多くなってきています。

 

そこで今回は

訪問介護でおこなう介護保険外の「自費サービス」について

 

✓自費サービスとは?

 

✓自費サービスの内容と利用例

 

✓自費サービスを提供する場合の注意点

 

を解説していきます。

 

 

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本記事の信頼性
  • 介護業界11年目のちょいベテランで現役の管理者兼サービス提供責任者が執筆しています。
  • 保有資格:ヘルパー2級、基礎研修、社会福祉士、同行援護、全身性ガイドヘルパー、ほか
  • 制度などの解説記事は「厚生労働省の一次情報」をもとにしています。

 

訪問介護でおこなう「自費サービス」とは?

自費サービス概要

 

訪問介護には主に「時間の制約」と「できることの制約」の2つの制約があります。

 

時間の制約

訪問介護サービスは30分~1時間程度が一般的で、必要以上に長時間のサービスを提供することは介護保険の観点から良しとされていません。

ですが、利用者の中には「本当は必要なのに長時間サービスを受けることができない」

といった制度の狭間にいるような方がいます。

そういった方に介護保険の制約に縛られない自費サービスを提供します。

 

できることの制約

特に生活援助の場面では訪問介護サービスとして認められていない行為が非常に多いです。

詳しくは下記をご参考ください。

>>【訪問介護の「できること」「できないこと」生活援助の範囲をQ&A解説】

この記事に記載しているような「できないこと」を自費サービスでは行うことができます。

 

このように介護保険制度ではカバーしきれない部分を補うことができるのが

「自費サービス」なのです。

 

自費サービスの具体的な内容

では具体的にはどのような内容を自費サービスでは行っているのでしょうか。

定番のサービスを見ていきましょう。

 

  1. 大掃除
  2. 庭の水やりなどの庭仕事
  3. 美容院の付き添い
  4. オムツ交換などの身体介護
  5. 通院時の「院内介助」
  6. ペットの世話
  7. 冠婚葬祭の付き添い
  8. 旅行

 

このあたりは定番のサービスになります。

旅行になると提供している事業所は限られるでしょうが、

その他のサービスはどこの訪問介護も行っていることが多いです。

 

ちなみに通院時の「院内介助」についてですが

院内介助は介護保険で算定できないことが多いため、自費サービスとして提供することが多いのです。

 

 

自費サービスの利用例

実際には自費サービスがどのように利用されているのか紹介しておきます。

 

例①)孫の結婚式に参加したい・・・

Aさんは車イスです。孫の結婚式が控えており、Aさんは回りに迷惑がかかると思い出席を諦めていました。

しかし、訪問介護の自費サービスがあると聞きましたので、利用して出席するようにしました。

衣装の着替えや、式場までのタクシーの手配、式場についてからのトイレ誘導など様々な介護を受けながら安全に快適に式に参加することができたのです。

 

これは良くある自費サービスのケースですね。

訪問介護を利用している高齢者の年代的に、孫が結婚する年代になっていることも多いのです。

めちゃくちゃ感動しますよ。

 

例②)大掃除をしてほしい・・・

Bさんは、一軒家で独り暮らしです。足が悪くなり随分前から2階には上がれなくなりました。訪問介護では本人の生活している部分しか掃除をすることができません。

また、日常的に使用しない2階部分や大掃除などは対応してくれません。

そこで自費サービスを使い大掃除を行いました。

 

これも典型的なパターンですね。

使用してないとはいえ2階の掃除をしておきたいものです。

こういった時に自費サービスは大活躍します。

 

例③)旅行に行きたい・・・

金銭的な余裕がある車いすのCさんは旅行に行きたいと考えていました。

そのことを訪問介護に相談をすると「介護保険では対応することはできませんが、自費サービスであれば対応ができます。自分のところの事業所は使ってもらえるのであれば私が付き添いますよ」といってくれたので、利用することにしました。

 

普段使っている事業所のヘルパーの方が付き添ってくれますので、安心感がありますし、何よりも気が知れています。

一から自分の介護を教える必要がありません。

2日間利用するので、費用としては高額になりますがCさんは非常に満足した旅行を行うことができました。

 

旅行に付き添ってくれる事業所は珍しいですが、近ごろはトラベルヘルパーなるものもありますしニーズはかなり高いのです。

 

 

自費サービスの値段設定について

自費サービスの値段設定は各事業者や地域によっても異なりますが

基本的には護保険の生活援助・身体介護と同等程度にしておきましょう。

 

例えば

大掃除や庭掃除などの生活援助的なサービスは1時間2500~3000円

外出の付き添いなどの身体介護的なサービスは1時間4000円~5000円

ぐらいに設定している事業所が多いです。

 

介護保険と組み合わせて使うことも多いので、あまり安くしすぎない値段設定にした方が良いです。安すぎると実地指導の際に指導対象になります。

 

訪問介護で自費サービスを提供する際の5つの注意点

自費サービスの提供 注意したい5つのポイント

 

もしこれから自費サービスを提供したいと考えているのであれば下記、厚生労働省の通知を参考にしてください。

※参考:厚生労働省「介護保険サービスと保険外サービスを組み合わせて提供する場合の取扱いについて」

 

長いので、ざっくりまとめると自費サービスの提供にあたって注意すべきことが5つあります。

 

注意すべき5つのポイント
  1. 介護保険サービスと自費サービスを『同時進行』しない
  2. 自費サービス用の『運営規定』を定める必要がある
  3. 契約時に『重要事項説明書の説明・同意』が必要
  4. 『ケアマネに報告』し、ケアプランへ記載してもらう
  5. 介護保険サービスと自費サービスの『会計』は分ける

 

それぞれ見ていきましょう!

 

①介護保険と自費サービスは同時進行で提供しない

介護保険と自費サービスを組み合わせて提供する際の取り扱いについては注意が必要です。

 

  • 訪問介護の前後につづけて自費サービスを提供する
  • 訪問介護の提供中に一旦訪問介護を中断し、自費サービスを提供、再度訪問介護サービスを提供する

 

このように、介護保険でサービスをしていても、同時進行でサービスしないようにしてください。

 

「介護保険の部分」と「自費の部分」を明確に分けてサービスを提供してね!ってことです。

 

②自費サービス用の運営規定を定める必要がある

指定訪問介護事業所は運営規定を定める必要がありますが、自費サービスを実施する場合も

別で運営規定を作成する必要があります。

  • 事業の目的
  • 運営方針
  • 事業所の名称
  • 営業日・営業時間
  • 実施地域
  • サービス内容
  • 利用料金
  • 苦情処理について

などを運営規定に記載して作成しておきましょう。

 

私の訪問介護事業所で使用している自費サービスの運営規定を張っておきますので下記からどうぞ。

※自治体によって多少の差がありますので注意してください、

>> 自費サービス運営規定テンプレ

 

③契約時に重要事項説明書の説明・同意が必要

自費サービスを提供する際には別途契約が必要となります。

契約時には、前述の運営規定に則った重要事項説明書を丁寧に説明して、利用者に同意をもらう必要があります。

 

介護保険サービスと自費サービスは全く違うものだということを理解してもらう必要があります。

 

④ケアマネに報告し、ケアプランへ記載してもらう

介護保険外だからと言って、勝手に利用者と話をすすめて自費サービスを開始して良いわけではありません。

担当のケアマネジャーにサービス内容、提供時間などを報告をしておく必要があります。

さらに居宅サービス計画(ケアプラン)に記載してもらう必要もありますので要注意です。

 

ちなみにケアプランの第3表『週間サービス計画表』に載せてもらうだけでOKです。

 

⑤介護保険サービスと自費サービスの『会計』は分ける

通常の訪問介護事業の会計と自費サービスの会計は区分する必要があります。

またサービスの利用料も介護保険とは別に請求する必要がありますので注意しておきましょう。

 

まとめ

今回は訪問介護事業における自費サービスについて解説しました。

自費サービスは介護報酬の改定に影響されないので、訪問介護の経営戦略には欠かせないサービスです。

ぜひ本記事を参考にしてみてくださいね。

 

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