訪問介護サービス中に起きた緊急時の対応方法。事例から正しい急変対応を学びましょう

 

訪問介護をしていると、サービス中に利用者が急変する場面に出くわすことがあります。

新人の頃はパニックになることも多いかと思いますが、経験とともに落ち着いて対応することができるようになってきます。

利用者の急変時にはヘルパーは何を優先すべきか?咄嗟に判断することが求められます。

 

今回のテーマは私の訪問介護経験から

 

  • 訪問時におきた急変事例からヘルパーの対応を学ぶ

 

です!参考にしてみてくださいね!

 

 

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訪問介護サービス中に利用者が急変した事例

 

Aさん女性(70歳)のADLや生活状況

  • 脳梗塞後遺症により左片麻痺で要介護4
  • 立ち上がりは麻痺のない右足で少し踏ん張ることができる
  • 認知症はなくしっかりと会話することが可能
  • 夫と2人の生活。Aさんの夫は自営業をしており自宅で作業している。

 

 

ヘルパーB女性(30歳 介護経験4年、ヘルパー経験6ヶ月)が、週2回訪問している。

いつものように訪問すると、Aさんの様子がいつもと違う。言葉がうまくしゃべれず、呼吸が乱れている。苦しそうにもだえて今にもベッドから落ちそうな状態。

熱はなく、脈拍は100を超えているようだ。

顔色が悪く、本人から出るのは苦しそうな言葉だがろれつが回っていない。「苦しい、頭が痛い」とやっと聞き取れた。

ヘルパーはAさんがベッドから落ちないようにベッド柵をしてから、ドアの向こうで作業している夫に声をかけた「Aさんの様子がいつもと違います。苦しそうでろれつが回っていません」

夫は慌てて「どうしたんだ!朝は元気にごはんを食べたのに」とうろたえ、パニックになってどうしたら良いかわからない様子。部屋の中をぐるぐる回るだけで思考停止してしまったようだ。

 

ヘルパーの経験から、ろれつが回らないことや頭痛を訴えることから、脳血管障害やクモ膜下出血などの可能性を懸念した。

ヘルパーステーションに電話を入れ、たまたま休憩していたヘルパーに状況を説明しました。「現場の状況を見ることができないので、救急車を呼んだほうが良さそうなら救急搬送していいと思う」との答えだったため、一旦電話を切った。

まだパニックになっている夫に「救急車を呼んだほうがいい状況だと思うので、これから電話します。」と伝え、住所や状況などを伝え救急車が5分で到着することになった。

それまで、Aさんの脈拍、呼吸、顔色、痛みがあるかなど側で見守った。

救急車が到着し、本来であれば夫が一緒に乗って病院まで行くはずでした。

夫は、状況を処理できないまま「戸締まりをしないといけない」「このままじゃ出られない」「あんたが乗っていってくれ」「自分は後から行く」と、同乗しようとしませんでした。

ヘルパーBには、次の訪問先が移動時間含めて30分後にせまっていた。

救急車に乗りこみ、救急隊員にAさんの状態を伝えると、ヘルパーステーションに電話。たまたま事務所にいたサービス提供責任者に「Aさんの夫がパニックで救急者に乗れなかったから、変わりに病院まで同乗しました。次の訪問先にまだ間に合えば、病院まで迎えに来てもらえませんか?」と伝え、次の訪問先までの予定は変更せずにすんだ。

病院にAさんをお願いして、次に訪問先に向かうことができた。

Aさんは、脳梗塞をおこしかけた状態でしたが、早めの処置で後遺症が酷くなることはありませんでした。

 

 

事例から考えるヘルパーBの対応の問題点

  • ヘルパーBは、緊急時連絡先として主治医や訪問看護に連絡しなかった。
  • 本当に救急車を呼んで良かったのか?
  • 緊急時の連絡先リストがあったのか?
  • ヘルパーが救急車に乗る以外に方法はなかったのか?

 

この4つを想定しておくことで、もっとスムーズな対応ができたかもしれないですね。

 

問題点から改善するべき3つのこと

問題点から今後の改善点をいくつか挙げることができます。

 

救急搬送前に主治医や訪問看護への連絡

利用者の状態が一刻を争う状態で、緊急であっても救急車要請の前に、主治医や訪問看護へ連絡が必要ですね。医療面で利用者の体の状態を一番知っているのは主治医や看護士です。

主治医が往診してくれてる場合や訪問看護を利用している場合は特に救急搬送の前に連絡し支持を仰ぎましょう。

 

緊急時のリストの作成と確認

急変時にまずどこに連絡を入れるかを緊急時対応表に示しておく必要があります。その利用者に関わるヘルパーはその緊急時対応表を把握し確認しておく必要があります。

例えば①家族②主治医③救急車と急変時の優先順位を決めておき把握しておけば焦らなくても済みます。

なんでもかんでも急変時に救急車を呼べば良いという訳ではありません。

利用者の中には、状態が急変しても病院で延命処置はせず、自宅のベッドで最期を迎えたい、と希望している方もいる。あらかじめ「自宅で看取りをする」と決めた利用者であれば、救急車を呼んでしまったら、病院で処置を受けざるをえないのです。事前に、家族や本人の意向、訪問看護や主治医とも連携していかなければならないわけですね。

勝手に救急車を呼んで利用者家族から訴訟をうけるなんてこともあったりしますので要注意です。

 

ヘルパーは救急車にはできるだけ同乗しない

ヘルパーは1日の数件の利用者宅へ訪問しサービス提供します。

この事例の場合は次の利用者に影響はなかったですが、救急車にのってしまうと病院から帰ってくるのに時間がかかってしまいます。

この場合であればAさんの状態報告を救急隊員にしたら、夫に落ち着いて行動を促しできる限り救急車に付き添ってもらうことが必要です。

基本的に利用者の急変時に家族はパニックになるもので冷静な人はいません。なのでヘルパーまでパニックになるわけにはいかないのです。

 

 

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まとめ

これまで、訪問先で幾度も緊急時の対応が求められましたが、ヘルパー1人で決断すべきではありません。

もし、救急車の中で息を引き取ってしまった場合などを考えると、家族の同乗が望ましいです。しかし、実際は独居で家族も遠方にいたりなど、すぐに対応できる身内はいないケースが多くあります。

そのため私も救急車に同乗したことも何度かあります。

完璧な答えはありませんが、最悪のパターンを想定することで回避できることもあるように思います。

少しでも参考になれば幸いです。最後までお読みいただきありがとうございました!

ヘルパー / サービス提供責任者
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