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「サービス担当者に対する照会(依頼)」の書き方・回答例37パターン【訪問介護版】

サービス担当者に対する照会(依頼)の書き方 回答例

 

  • 「照会」の書き方がわからず困っている
  • そもそも「照会」ってなに?
  • すぐにつかえる文例が欲しい…

 

今回はこんな方に向けて「照会」の書き方を初心者にもわかりやすく解説します。

本記事の最後にすぐ使える回答例を訪問介護のサービスごとにわけて「37例」紹介していますのでぜひ参考にしてくださいね。

 

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この記事を書いた人

ヘルパー会議室編集部

くらたろう

30代男性。大阪府在住。東証一部上場企業が運営する訪問介護事業所に3年従事し、独立。事業所の立ち上げも経験。訪問介護の経験は11年目、現在も介護現場に自ら出つつサービス提供責任者として従事している。ヘルパー・サ責の学ぶ機会が少ないことに懸念を抱き、2018年に訪問介護特化型ポータルサイト「ヘルパー会議室」を設立。

【保有資格】 訪問介護員2級養成研修課程修了/介護職員基礎研修修了/社会福祉士/全身性ガイドヘルパー/同行援護従業者養成研修修了  
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「サービス担当者の対する照会(依頼)」とは

サービス担当者に対する照会(依頼)イメージ

 

『サービス担当者に対する照会(依頼)』は、サービス担当者会議を開催できない、もしくは各サービス担当者が会議に出席できない場合に、ケアマネから送られてくる書類です。

この書類を作成し、ケアマネに返送することで「サービス担当者会議を実施した」と同じ扱いになります。

「照会」が活用される場面は下記のとおり。

 

  • サービス担当者の日程調整が難しいため会議を開催しない場合
  • 新型コロナウィルスの感染防止のため会議を開催しない場合
  • シフト調整ができずサービス担当者が会議に出席できない場合(欠席者のみ照会で対応)
  • 介護度の更新があったが、利用者に大きな状態変化がなく会議を開催しない場合
  • ケアプランの長期・短期目標の更新時期だが、そのまま目標を延長するため会議を開催しない場合

 

たいていはケアマネから「○○様のサービス担当者会議は、○○の理由で今回は照会にしても良いですか?」と連絡があります。

ちなみにサービス担当者会議ってなに?って方は下記を参考にしてください。

>>「サービス担当者会議」攻略ガイド【サ責が準備すべき5つのこと】

 

照会の返送は遅くとも2日以内に

 

照会はケアマネから送られてきた当日中、遅くとも2日以内には必ず返送してください。

ケアマネからすると、照会の返送が遅くなればなるほど仕事が進みません。

 

「いつまでたっても照会が返ってこない」と不満に感じているケアマネはかなり多いです。

ケアマネとの信頼関係が崩れかねないので要注意!

 

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「照会」の書き方

 

照会は、記載されているケアマネからの質問に対して、回答コメントを記入する形式となっています。

ケアマネからの質問のほとんどが下記の2点。

  • サービスの提供状況
  • ケアプランの見直しの必要性、意見

これらを訪問介護からの専門的な目線でコメントを記入すればOKです。
具体的な内容は、後で回答例を紹介していますので参考にしてください。

 

回答を記入する前に注意すべきこと

 

ただし、照会の回答を記入する前に

  • 自分の敬称を二重線で消す
  • ケアマネの名前に敬称をつける

この2点を忘れず行いましょう。

照会 敬称イメージ

ケアマネから送られてきた時点の照会は「ヘルパーステーション○○様」と敬称がついているため、「様」を消し、ケアマネの名前に「様」をつけて返送してください。

 

面倒かもしれませんが、社会人としてのマナーです。必ず押さえておきましょう。

 

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【訪問介護】「照会」の回答例37パターン

サービス担当者に対する照会 回答

 

ここでは照会の回答例を、訪問介護のサービス別に37個紹介します。

 

クリックすると読みたいところへジャンプします

 

 

「掃除」の回答例

  • 認知機能の低下および下肢筋力の低下により自身で掃除を行えない状況です。清潔な室内環境を保つためにも、継続してヘルパーによる掃除サービスが必要かと思います。
  • エアコンの掃除や家具の移動など、介護保険で対応できないサービスを依頼されることが多くなっています。その都度ヘルパーから説明しておりますが、いまいち理解いただけていない状況です。自費サービスでの対応なら可能である旨もお伝えしていますが「料金が高いのでいらない」と拒否されています。
  • サービス中は、身の回りの片付けや整理整頓をヘルパーと一緒に行っています。なるべく本人のできることは自身で行えるように今後も声掛け、促しを継続していきます。
  • 掃除については本人のできることを自身で行っていただくよう声掛けや促しをしていますが、なかなかやる気がでないご様子です。今後も声掛けを継続し「身の回りの片付けをヘルパーと一緒に行う」などからステップアップできればと思います。
  • 掃除の仕方について本人のこだわりが強く、ヘルパーの掃除に不満があるようです。例えば「○○ができていない」や、他にも「○○のように掃除はしてほしい」と苦情がありました。こちらとしては本人のこだわりに沿うように、できる限り対応しておりますが、サービス時間の超過など難しい場合は、その都度ご説明させて頂いております。
  • ヘルパーが掃除をしようとすると「掃除はしなくて良い、あまり触らないでほしい」と拒否される状況が続いています。コミュニケーションをとりならがら少しづつ介入できるように進めていきます。

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「調理」の回答例

  • 認知機能の低下によりご自身での調理は難しい状況です。今後もヘルパーによる支援が必要かと思います。
  • 調理については、危険のない範囲で食材のカットや味付けなどを本人に行っていただいております。なるべく本人のできることは自身で行えるように今後も声掛け、促しを継続していきます。
  • 調理については味付けへのこだわりが強く、数回「ヘルパーの料理がまずい」と苦情がありました。そのため現在は、無理のない範囲で台所まで移動していただき、本人に味付けを手伝っていただいております。生活意欲の向上にもつながっているようなので今後も同サービスを継続できればと思います。
  • 調理については「ヘルパーの作る料理がいつも薄味でまずい」と不満があるようです。主治医より食事制限がある旨を本人に説明しておりますが、いまいち納得されていない状況です。こちらとしては、できる限りおいしく食べていただけるよう試行錯誤し、支援を継続できればと思います。
  • 調理については食べ物の好き嫌いがかなり多く、ワンパターンな調理となっています。栄養バランスを考えた食事を提供しても好きな物以外は一切口にされない状況です。こちらとしては、できる限りバランスのとれた食事を、おいしく食べていただけるよう試行錯誤し、支援を継続できればと思います。
  • 以前、コンロの火を消し忘れたことが数回あったためご自身での調理は危険な状況です。そのため今後もヘルパーよる支援が必要かと思います。

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「買い物」の回答例

  • 下肢筋力の低下により外出時の転倒リスクが高いため、ご自身で買い物を行えない状況です。今後もヘルパーによる支援が必要かと思います。
  • 買い物については、アルコール類やタバコなど介護保険で対応できない品を依頼されることが多いです。その都度ヘルパーより説明し、ご納得いただいております。
  • 買い物については、食材へのこだわりがかなり強いです。例えば「○○は国産が良い」「○○は○○のメーカーにしてほしい」など。こちらとしてはできる限りの対応をしておりますが、サービス時間の超過など難しい場合は、その都度ヘルパーより説明させていただいております。
  • 買い物については、ヘルパー訪問前に買い物リストを本人が作成してくれています。ただ冷蔵庫内にあるものをリストに書いていることもあるため、本人と一緒に確認しながら買い物に出発するようにしております。

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「洗濯」の回答例

  • 洗濯については「洗濯機を回す⇒干す⇒取り込む」までをヘルパーが行い、たたみ作業を本人と一緒に行っております。今後も声掛け、促しを継続し、残存機能の維持ができればと思います。
  • 洗濯については、認知機能の低下からご自身で行うことが難しい状況です。清潔な衣類で生活をするためにもヘルパーによる支援が今後も必要だと思います。
  • 以前はご自身で洗濯を行っていましたが、近ごろは認知機能の低下からかご自身で行うことが難しくなってきています。例えば「洗濯機を回したことを忘れて放置してしまう」などの状況が時折見られます。そのため今後はヘルパーによる支援が必要かと考えられます。

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「排泄介助」の回答例

  • ベッド上にてオムツ交換を行っています。介助時の体位交換は一部介助にて行うことができております。今後も身体の清潔保持および残像機能の維持向上のためにヘルパーの支援が必要かと思います。
  • 排泄介助時はベッドからトイレまで歩行介助をしておりますが、下肢筋力の低下からか近ごろ“ふらつき”がかなり強くなっています。ヘルパーがいない時間帯の単独歩行は転倒リスクが高いと懸念され、定期的なトイレ誘導が必要かと思います。
  • 退院以降、ベッド上でオムツ交換を行っていましたが、現在は立位・歩行状態も安定してきています。そのため、今後はトイレ誘導を行い、トイレ内にて排泄介助を行ってみてはどうかと検討しております。
  • 認知症の進行から、失禁されていることが増えています。その際はヘルパーより声掛けしトイレ内にて排泄介助を行っております。身体の保清のためにもヘルパーの支援は継続して必要かと思います。

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「入浴介助」の回答例

  • 入浴については特に危険なく実施できております。サービス中は、洗髪と背部の洗身のみヘルパーが行い、その他の本人ができることはご自身で行っていただいております。今後も清潔の保持および残存機能の維持向上のためヘルパーによる支援が必要かと思います。
  • 下肢筋力の低下により浴室内の移動時や浴槽へのまたぎ動作時に転倒の危険性があります。そのため今後もヘルパーによる介助が必要かと思います。
  • 入浴については特に危険なく実施できております。血圧が○○以上の場合は、清拭に切り替えて対応させていただいております。ただ本人としては「風呂に入りたい」と不満なようで、その都度ヘルパーより主治医から指示されている旨を説明し、しぶしぶ納得いただいている状況です。
  • 入浴介助には皮膚の状態観察をさせていただいております。皮膚の状態としては仙骨部、臀部に○○程度の発赤があり、その際は主治医の指示どおり軟膏を塗布しております。

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「食事介助」の回答例

  • 食事介助については、ベッドから車いすへ移乗し、リビング食卓にて行っております。食欲は旺盛で食事量もほぼ全量摂取されております。ただ、よく噛まずに飲み込んでしまうことが多いためヘルパーより「しっかり噛んでから飲み込みましょうね」と声掛けさせていただいております。
  • 退院後、食事中に義歯が外れてしまうことがありました。義歯が合っていないようなので歯科通院が必要かと思います。
  • 右上下肢のマヒにより自身での食事摂取が難しい状況です。食事介助中は補助具を活用し、できることは本人に行っていただいております。例えば「皿の食べ物をかき集め、すくう動作はヘルパーが行い、口へ運ぶ動作を本人が行う」などです。今後もヘルパーによる支援を継続し、残存機能の維持向上ができればと思います。
  • ベッド上にて食事介助を行っております。食欲があまりないようで主食〇割、副食〇割程度の食事量となっております。また時折ムセ込むことがあり、今後ムセ込みが頻回に起こるようであれば食事形態の変更も検討する必要があると考えております。

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「外出介助(買い物同行)」の回答例

  • 現在、スーパー○○へ買い物同行しております。道中は車いすを使用し移動、スーパー店内はカートを自身で押していただいております。自身で商品を選べることが嬉しいようで、生活意欲の向上にもつながっています。そのため今後もヘルパーによる支援が必要かと思います。
  • 下肢筋力の低下により重い荷物を持てないため、単独での買い物は難しい状況です。ヘルパーと一緒に買い物に行くことで、外出機会の確保もできていますので今後も継続して支援が必要です。

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「外出介助(通院介助)」の回答例

  • 下肢筋力の低下により単独での通院が難しい状況です。ヘルパーにより介助することで定期受診ができておりますので、今後も継続して支援が必要です。
  • 以前はご家族が通院の付き添いを行っていましたが、健康上の問題により現在はヘルパーにて通院介助を行っております。また本人の認知機能低下もあり単独での通院は難しい状況です。定期的に医師による病状管理を受けるために今後もヘルパーによる支援が必要かと思います。

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「服薬介助・確認」の回答例

  • 服薬については、薬カレンダーから一包化されている食前・食後の薬を本人に手渡し、服薬確認させていただいております。認知機能の低下により自身での服薬管理が難しい状況ですので、今後もヘルパーによる服薬の声掛け・確認が必要かと思います。
  • 近ごろ残薬が多く、飲み忘れが増えている様子です。また寝る前の眠剤も飲めていないことから昼夜逆転傾向にあるようで、サービス中にウトウトされていることが多くなっています。そのため、薬カレンダーの使用や、主治医への相談、ヘルパーによる服薬確認などの検討が必要ではないでしょうか?

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さいごに

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※訪問介護の「書類」について知りたい方は下記をどうぞ。

 

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