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【実体験】同行援護で起こりうるトラブルと対策方法【事例検討】

同行援護トラブル対策

 

同行援護で利用者の誘導をしている時に、予期せぬトラブルが発生することがあります。

ヘルパーは、滅多におこらないトラブルであっても回避できるように注意をはらうことが必要です。

 

今回のテーマは私の訪問介護経験から

同行援護で起こりうるトラブルの事例から回避方法を学ぶ

です!参考にしてみてください!

 

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この記事を書いた人

ヘルパー会議室編集部

くらたろう

30代男性。大阪府在住。東証一部上場企業が運営する訪問介護事業所に3年従事し、独立。事業所の立ち上げも経験。訪問介護の経験は11年目、現在も介護現場に自ら出つつサービス提供責任者として従事している。ヘルパー・サ責の学ぶ機会が少ないことに懸念を抱き、2018年に訪問介護特化型ポータルサイト「ヘルパー会議室」を設立。

【保有資格】 訪問介護員2級養成研修課程修了/介護職員基礎研修修了/社会福祉士/全身性ガイドヘルパー/同行援護従業者養成研修修了  
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同行援護で起こったトラブル事例を2つ紹介!

ケーススタディ

 

今回は私が経験した同行援護のトラブル事例を2つ紹介します。

 

 

同行援護トラブル事例①

 

ヘルパーAは同行援護で利用者に肩を貸して、道路の歩道を歩いていました。

利用者男性Bさんとすれ違う際に歩道は細くギリギリだったので、自転車の女性Cさんと接触してしまいました。Bさんはよろめきましたが転倒することはなく、怪我もありませんでした。

ですが高齢者だった自転車のCさんは転倒してしまいました。

幸い、怪我はなく自転車も故障していません。

自転車のCさんは急な出来事に驚きつつも、ぶつかって転倒したことを怒っています。

「道が狭いのに2人で並んで歩いていて、よろけてくるから避けられなかった!怪我をするところだった」と。

 

ヘルパーAがCさんの状況を把握し、利用者Bさんに視覚障害があることを伝えた。

そのうえで、自分が同行援護する以上、安全に歩道を誘導する責任がある。すれ違う時に歩道が狭いことがわかっているなら、並んで歩くのではなく道の端に寄って道を譲るべきでした。と謝った。

事情を理解したCさんは、次からは気をつけるということで気持ちがおさまったようだ。

 

この時、なぜ事故がおきてしまったのかを詳しく見ていきましょう

  • 利用者Bさんは白状を持っていなかったため、自転車のCさんには視覚障害者だということがわからなかった。歩行の際に誘導してくれるヘルパーがいると、白状を突いて歩く必要性はないという状況。
  • 白状は「視覚障害がありますよ」という目印だというヘルパーの認識が薄かった。
  • 高齢のCさんにとっても、安全に通行すべき歩道だった。

 

 

事例から見る3つのトラブル対策

 

  1. 公共の場や道路を誘導する際は、肩を貸して誘導していても視覚障害の目印である白状を持って歩行する。
  2. 歩道を歩く際、すれ違うことができるように場合によっては道を譲る。
  3. ヘルパーは、あらためて道路交通法や、相手に怪我をさせた場合の責任の所在などについて学び、同行援助をする際の意識を高める。

 

 

 

同行援護トラブル事例②

 

ヘルパー女性Dは利用者が自宅から病院に通院するため、タクシーを呼んで同行することになっていました。

利用者男性Eさん(70歳)・・・独居 視覚障害 ぼんやりした形が見える程度 手すりなどを掴んでかろうじて歩行可能。

Eさんは朝から下痢気味だったようで、タクシーが迎えに来てもトイレからなかなか出てきませんでした。

同行援護以外は、買い物、料理などの支援をしていました。入浴や排泄などは自立しているので介護をすることはこれまでありませんでした。

時々、訪問すると便が漏れてしまい処理中ということがありましたが、ヘルパーに汚れ物を洗わせず、プライドもあり自分のことは自分でなるべくしたいという意思が強いです。

 

タクシードライバーFさん(男性)の運転する車に5分遅れで乗り込んで病院へ同行します。ほんの10分ほどの距離でしたが、Eさんは病院到着前にタクシーの中で便失禁してしまいました。

外出時なので紙パンツを着用していたのですが、水様便だったことからズボンをとおしてタクシーの後部座席にも便が流れてしまいました。

Eさんも思わぬ事態にパニックになり、運転手Fさんは「どうしてくれるんだ!こんなところで漏らしてくれたら匂いがとれないじゃないか!この後お客さんを運べないじゃないか!営業妨害だ!」とかなり怒っています。

ヘルパーDも想定外の出来事にタクシーの運転手Fさんに謝りました。

利用者Eさんの便でこれ以上座席を汚せないので、持っていたタオルなどで座席を拭き、すぐに病院に着いたのでタクシーを降りました。

タクシーの運転手Fさんは、ヘルパーに「あんたがしっかりしないといけないだろう!」「今日はついてない!」と言いましたが、賠償などは要求せずに行ってしまいました。

 

この時、何が問題だったのでしょうか?

  • Fさんが下痢気味だということと、時々失禁することが予想できたのに対策をしていなかった。
  • タクシーに乗って行くタイミングが悪かった。
  • タクシーで賠償責任を問われるトラブルを予測しておかなかった。

 

Eさんは、自分で便意をコントロールできないほどお腹を下していたようで、ヘルパーの状況把握が甘かったです。

 

 

事例から見る3つのトラブル対策

  1. Fさんが下痢気味だということと、時々失禁することが予想できたので、タクシーのシートにも尿とりパッドなどの敷物を置く。紙パンツだけではなく、念の為にもう1枚尿パッドなどを重ねる。
  2. タクシーの時間を状況によって変更する。
  3. 同行援護中にタクシーで起こりそうなトラブルをよく知っておく。

 

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【最後に】同行援護の知識をさらに深めたい方へ

今回は私の経験から同行援護で起こりうるトラブルと対策について解説しました。

やはり同行援護では、屋外のため何がおこるかわかりませんね。経験者の話しから起こりがちなトラブルをしっておくことが大事です。

 

また同行援護サービスの知識をもっと深めたい方向けに

同行援護で働くうえで最低限知っておいた方が良い7つの知識をまとめてます。

 

リアルに役立つと思いますので下記からどうぞ。

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