同行援護を利用して銭湯に行くことは可能?具体的な介助手順と注意点。

同行援護 銭湯

 

同行援護は視覚障害者に対して外出の支援を行うサービスですが、利用者の中には「銭湯に行きたい」と仰る方がいます。

「はい!では銭湯に行きましょう!」

と簡単に言いたいのですが、実際のところ銭湯へ同行援護を利用していくことは可能なのでしょうか?また行けたとしてどのような手順で介助を行えば良いのでしょう?

 

今回は

同行援護で銭湯に行くことは制度上可能なのか?

注意点や手順

を解説していきます

 

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本記事の信頼性

介護業界11年目のちょいベテランで現役の管理者兼サービス提供責任者が執筆しています。

保有資格:ヘルパー2級、基礎研修、社会福祉士、同行援護、全身性ガイヘル、ほか

制度などの解説記事は「厚生労働省の一次情報」をもとにしています。

同行援護で銭湯に行くことは可能?

 

さっそく結論ですが、同行援護を利用して銭湯に行くことは制度上可能です。

ただし、同性のガイドヘルパーが同行することが望ましいです。

銭湯内の構造やシャワーのだし方、湯船の位置などは実際に使ってみるほうが簡単にわかります。

 

異性のガイドヘルパーの場合、利用者の希望する銭湯にあらかじめ連絡を取り、中で付き添っていもらえないか依頼する手もあるでしょうが、実際問題として厳しいです。

 

 

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同行援護で銭湯に行く際の手順と注意点

銭湯

 

では実際に、同行援護を利用して銭湯に行くことになった場合の具体的な手順と注意点を解説していきます。

介助においてどういった所に気をつけるべきか深掘りしていきましょう!

※今回は同性介助を前提に同行援護を進めていきます。

 

まずは銭湯にいく準備を

基本的に利用者の持ち物は利用者が用意します。

  • 着替え
  • シャンプー
  • ボディーソープもしくは石鹸
  • タオル
  • バスタオル

などなど有料の貸し出しや販売もあります。

 

銭湯へ移動

ガイドヘルパーは同行でのれんをくぐります。

「前にのれんがあります」と伝え利用者に触れていただき、のれんをくぐってもらいます。

そして中へと案内します。

 

番台、カウンターへ移動

周りの様子を説明しながら番台、カウンターが見える位置まで利用者をお連れします。下駄箱がある場合は開いている箱まで誘導します。貼り紙などがあれば必要に応じて情報提供をしましょう。

今後一人で来たいと希望する利用者の場合は、カウンターの見えるあたりで邪魔にならないように一度立ち止まり、中の配置を伝えます。

カウンター、脱衣所、湯殿等が見渡せるならクロックポジションなどで説明をします。

利用者がめったに来ない場所なら「左手に脱衣所があって奥に浴場へのドアがある」でもいいと思います。

 

券売機へ移動し発券

点字表記があり、利用者が点字を読むことができるなら、ご自分で操作してもらってください。金額、正しいボタンが選択されているか (点字表示が正確か)はガイドヘルパーが目視で確認します。

今後一人で来ることを目標とするなら、ボタンの位置と料金投入口、発券口を説明しておくと良いでしょう。

 

脱衣所へ移動

設備、鍵、ロッカーの場所、脱衣カゴのあるなし等の情報を伝えます。人の混み具合、何人くらいいるのかも情報提供をします。

白杖の置き場所がない場合はそのように利用者に伝え、カウンター(番台)に杖を預けに行きましょう。

 

浴室へ移動

浴室へ入った時点で洗い場、湯船などの位置を利用者に伝えます。混み具合も伝えましょう。入口から洗い場、ふろ場へと動きやすそうな場所に利用者を案内します。

利用者が「前に使ったことがあるからそっちで」と希望されるなら、なるべくそれに応えます。

 

洗い場へ移動

洗い場の椅子に案内し、水、湯の位置、シャワーと蛇口の切り替え方、温度の調整方法、棚がどこにあるなど設備の情報を伝えます。

隣に人がいるかも伝えておきましょう。ガイドヘルパーは利用者から離れすぎない場所に位置します。

洗身時に身体の皮膚状況の観察を行いましょう。自分の背中の傷などは晴眼者でも見えないものです。利用者の異状に気付いた時は、本人に伝えます。

 

湯船へ移動

あまり混みあっていないところに誘導します。ジャグジーや露天風呂があればその情報も提供します。移動先に段差や手すり、階段などがあれば伝えましょう。

長湯、例えば熱いお湯に10分ほど浸かっていて、まだまだ入りたそうな気配がする時は何分経っているか伝え、一度湯船から出ないか聞いてみましょう。

利用者とペースが合わない場合は多少離れた場所からの目視も可能かと思います。利用者が湯あたりしないよう、定期的に時間を伝えてあげてください。

 

脱衣所に戻る

脱衣所へ案内します。ドライヤーを希望される場合は案内をします。

 

水分補給

自動販売機、喫茶コーナーがある場合はその情報も提供をしましょう。

 

そして外へ

帰る前に落し物、忘れ物がないか、利用者のロッカーも確認してください。白杖をカウンターに預けている場合は取りに行きます。

 

入浴後の体調観察も忘れずに・・・

入浴後は体調変化が起こりやすいです、利用者に体調不良がないか声掛けや目視で確認をするようにしましょう。

またガイドヘルパー自身も不調を感じたら無理は禁物です利用者に説明し、安全な場所まで移動してからすぐ楽な姿勢を取り(しゃがむ、座るなど)、事業所に連絡を入れてください。

 

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まとめ

今回は同行援護の銭湯に関して解説しました。

銭湯、温泉、ガイドヘルパーが湯船につかる義務はありません。しかし、つかってはいけないという禁止もありません。

利用者がなるべく自由に動けるように、情報提供と空間把握の手助けをしながら普段と違った同行援護を楽しんでみてくださいね。

最後までお読みいただきありがとうございました。少しでも参考になれば幸いです。

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