訪問介護の2時間ルールとは?2時間空いてないけど訪問して良いの?算定方法は?例外ケースまで徹底解説!

 

訪問介護をしていると利用者や家族からの連絡で急な訪問依頼があったものの

  • 『前の訪問介護サービスから2時間空いてないけど訪問しても良いの・・・?』
  • 『20分未満の身体介護だけど・・・どうなんだろう・・・?』

というように困った経験している方は多いと思います。

 

「訪問介護の2時間ルールの本当の意味を理解しているかどうか」が問われる瞬間があります。

知っておかないと気づかない間に不正をしていまっていたり、利用者にとって不利益になっていたりします。

 

 

そこで今回は

 

  • そもそも2時間ルールってなんなの?
  • 前のサービスから2時間空いてないけど訪問しても良いの?
  • 2時間ルールの例外ケース

 

 

を解説しますので見ていきましょう!

 

 

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訪問介護の2時間ルールとはどんなもの?

 

訪問介護の所要時間については厚生労働省によって決められています。

単に1回の長時間の訪問介護を複数回に区分して行うことは適切ではない。したがって前回提供した指定訪問介護からおおむね2時間未満の間隔で指定訪問介護が行われた場合には、それぞれの所要時間を合算するものとする。

(厚生労働省H24年介護報酬に関するQ&A参照)

 

つまり

訪問介護は利用者の生活パターンに合わせて提供されるべきなので、ケアサービスの間隔は2時間は開けましょうね!2時間空いてない場合は別々に算定せずに、まとめて請求してね!

という事です。

 

2時間ルールでよく勘違いされやすいのが「前にサービスから2時間空いていないと訪問できない」と思ってしまっている訪問介護事業所が多いです。

ですが訪問自体は可能です。

もちろん必要ではないのに訪問し算定してはいけませんが、本当に必要なのに訪問しないことは利用者にとって不利益なことです。

 

 

2時間ルールは訪問介護の過剰サービスを抑えるためでもある

訪問介護事業所にとって2時間ルールは厳しい面もありますが、不要な過剰サービスを抑えるためのルールでもあることを知っておきましょう。

 

例えば、

午前9時に身体1(249単位)でサービス提供し、その後午前10時に身体1(249単位)でサービス提供を行った場合

 

この場合、2時間ルール内になりますので算定請求は身体2(395単位)となります。

2時間ルール外だと身体1(249単位)を別々に算定請求しますので498単位ですので

単位差が103単位でます。(地域によって単位単価は違いますが1単位10円程度です。)

このように2時間ルール内と外では同じ介護サービスを提供していても介護報酬が変わってくるわけです。

 

訪問介護事業所からするとヘルパーに支払う時給は身体1を2回分支払いますので経営的に厳しい面もあります。

ですが、反面では差額があることで、一日に過度な何回もの不要なサービスで費用を増加させないためのルールでもあるという事です。

 

 

2時間ルール内の訪問はヘルパー独断で結論を出さずケアマネジャーへ相談を

前のサービスから2時間以内の訪問は可能ですが、それはあくまでも「必要とみなされる場合」です。

ケアプランと相違があってはいけないので、ヘルパー独自で判断するのはタブーです。

 

実際の流れとしては下記になりますので参考にしてくださいね。

  1. 利用者様の必要性とケアプランに沿っているかどうかを把握する
  2. サービス提供責任者に連絡、ケアマネジャーまで連絡し相談
  3. 利用者にサービス利用が可能かどうかを伝える
  4. 度々予定時間以外のサービスが要請される場合、現在のケアプランが利用者にとってベストな内容かどうかの見直しも必要

 

 

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2時間ルール内でも別々の算定請求ができる3つの例外

 

2時間ルール内の訪問は合算でも算定請求となると話してきましたが、もちろん例外もあります。

代表的な例が3つありますので見ていきましょう!

 

 

緊急時対応加算を算定する場合

緊急時対応加算(100単位)を算定する場合は合算ではなく、それぞれの所定単位で算定が可能です。

 

緊急時対応加算の算定要件は下記の通りです。

  • ケアプランに位置付けられていない内容(身体介護中心型のみ)
  • 原則としてはケアマネジャーが緊急訪問だと判断している。(事前に連携できない場合もあるのでやむを得ない場合はOK)
  • 利用者やその家族からの訪問要請に対して24時間以内の訪問である場合
  • サービスの所要時間はケアマネジャーが判断する

 

訪問介護事業所側は、必ず

  • 緊急要請のあった時間
  • 依頼内容
  • 緊急サービスの提供時間
  • 緊急時訪問介護加算の算定対象になるということ

を記録しておきましょう!

 

 

20分未満の身体介護中心型の場合

厚生労働省の通知によると

20分未満の身体介護に限り前後の訪問介護との間隔が概ね2時間未満であっても、所要時間を合算せず、それぞれのサービスの所要時間に応じた単位数が算定される

厚生労働省 H24年介護報酬改正Q&A

となっています。

 

 

障害福祉サービスの重度訪問介護の場合

介護保険のみを行っている訪問介護事業所は馴染みが薄いかもしれませんが、障害福祉サービスでの重度訪問介護は2時間ルールの例外になっています。

65歳以上の高齢者は加齢により筋力が衰えたり、病気により介護が必要になることが多いですが、重度訪問介護では、先天的な病気や発達の段階の病気など様々な理由により若くして介護が必要となった方が対象とされています。

 

重度訪問介護について下記に詳しく解説した記事がありますので気になる方は参考まで

 

なぜ重度訪問介護は2時間ルールの例外なのか

重度訪問介護とは、介護保険とは全く違う性質のものとなります。

最重度の障害者に対し、厚生労働省は下記のように明記しています。

身体の状況により短時間の間隔で短時間の滞在により複数回の訪問を行わなければならない場合はこの限りではない

 

重度訪問介護ではALSや人工呼吸器利用者など、24時間見守りが必要だったりと、本人の状態や状況にあわせたケアが重要となっています。

 

重度訪問介護は「入浴介助」などの具体的な介護だけではなく、呼吸など変わった様子はないか?吸痰は必要か?など見守ることで命を繋いでいることが重要な場合もあります。

 

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まとめ

今回は訪問介護の2時間ルールについて解説しました。

ヘルパーが咄嗟の判断に困る、サービス提供時間から2時間を経過しないで訪問介護に入ることは、タブーではありませんでしたね。

利用者の要望に振り回されるのではなく、利用者が訪問介護サービスを受けることで、QOL の向上となることが重要です。

本当に利用者に必要な時間の設定と、ケアプランとなっているのか再確認するきっかけにもなると思います。

経験の浅いヘルパーこそ、しっかり知識をもって柔軟に対応できたら良いと思います。

少しでも参考になれば幸いです。最後までお読みいただきありがとうございました!