訪問介護の2時間ルールとは?算定方法から例外ケースまで徹底解説!

訪問介護の2時間ルール

 

訪問介護をしていると利用者や家族からの連絡で急な訪問依頼があったものの

  • 『前の訪問介護サービスから2時間空いてないけど訪問しても良いの・・・?』
  • 『20分未満の身体介護だけど・・・どうなんだろう・・・?』

というように困った経験している方は多いと思います。

 

「訪問介護の2時間ルールの本当の意味を理解しているかどうか」が問われる瞬間があります。

知っておかないと気づかない間に不正をしていまっていたり、利用者にとって不利益になっていたりします。

 

 

そこで今回は

 

そもそも2時間ルールってなんなの?

・前のサービスから2時間空いてないけど訪問しても良いの?

・障害福祉サービスでは?

・2時間ルールの例外ケース

 

について解説します!ぜひ参考にしてみてください。

 

 

\ 訪問介護の転職ノウハウまとめ /

  • 訪問介護の『適性チェック診断』
  • 『職場選び』のポイント
  • 転職活動の『進め方』
  • 転職にまつわる『不安を解消』


必読
転職ロードマップをみる

リンク先:https://helper-kaigi.net/houmon-care-jobchange/

訪問介護の転職で失敗したくない..でも働いてみたいって方におすすめ!

 

本記事の信頼性
  • 介護業界11年目のちょいベテランで現役の管理者兼サービス提供責任者が執筆しています。
  • 保有資格:ヘルパー2級、基礎研修、社会福祉士、同行援護、全身性ガイドヘルパー、ほか
  • 制度などの解説記事は「厚生労働省の一次情報」をもとにしています。

 

訪問介護の2時間ルールとはどんなもの?

 

訪問介護の所要時間については厚生労働省によって決められています。

単に1回の長時間の訪問介護を複数回に区分して行うことは適切ではない。したがって前回提供した指定訪問介護からおおむね2時間未満の間隔で指定訪問介護が行われた場合には、それぞれの所要時間を合算するものとする。

(厚生労働省H24年介護報酬に関するQ&A参照)

 

つまり

訪問介護は利用者の生活パターンに合わせて提供されるべきなので、ケアサービスの間隔は2時間は開けましょうね!2時間空いてない場合は別々に算定せずに、まとめて請求してね!

という事です。

 

2時間ルールでよく勘違いされやすいのが「前にサービスから2時間空いていないと訪問できない」と思ってしまっている訪問介護事業所が多いです。

ですが訪問自体は可能です。

もちろん必要ではないのに訪問し算定してはいけません。が、本当に必要なのに訪問しないことは利用者にとって不利益なことです。

 

 

2時間ルールは訪問介護の過剰サービスを抑えるためでもある

訪問介護事業所にとって2時間ルールは厳しい面もありますが、不要な過剰サービスを抑えるためのルールでもあることを知っておきましょう。

 

例えば、

午前9時に身体1(249単位)でサービス提供し、その後午前10時に身体1(249単位)でサービス提供を行った場合

 

この場合、2時間ルール内になりますので算定請求は身体2(395単位)となります。

2時間ルール外だと身体1(249単位)を別々に算定請求しますので498単位ですので

単位差が103単位でます。(地域によって単位単価は違いますが1単位10円程度です。)

このように2時間ルール内と外では同じ介護サービスを提供していても介護報酬が変わってくるわけです。

 

訪問介護事業所からするとヘルパーに支払う時給は身体1を2回分支払いますので経営的に厳しい面もあります。

ですが、反面では差額があることで、一日に過度な何回もの不要なサービスで費用を増加させないためのルールでもあるという事です。

 

 

2時間ルール内の訪問はヘルパー独断で結論を出さずケアマネジャーへ相談を

前のサービスから2時間以内の訪問は可能ですが、それはあくまでも「必要とみなされる場合」です。

ケアプランと相違があってはいけないので、ヘルパー独自で判断するのはタブーです。

サービス提供責任者はケアマネジャーとしっかり相談しケアプランに沿った形でサービスを提供していきましょう。

 

 

障害福祉サービスの「居宅介護」ではどうなる?

障害福祉サービスの「居宅介護」にも2時間ルールがあり、取り扱いは介護保険と同じです。

 

ちなみに障害福祉サービスの「同行援護」に関しても基本的には同じ扱いなのですが、注意してほしい点があります。

詳しくは下記にまとめてますのでご参考ください。

>> 同行援護の2時間ルールとは?ガイドヘルパーが注意したい1つのこと。

 

 

2時間ルール内でも別々の算定請求ができる4つの例外

 

2時間ルール内の訪問は合算でも算定請求となると話してきましたが、もちろん例外もあります。

代表的な例が4つありますので見ていきましょう!

 

看取り期の利用者への訪問介護

令和3年介護報酬改定で看取り期の利用者への訪問介護は2時間ルールが緩和されました。

下記が法的な根拠です。

 

看取り期における対応の充実と適切な評価を図る観点から、看取り期には頻回の訪問介護が必要とされるとともに、柔軟な対応が求められることを踏まえ、看取り期の利用者に訪問介護を提供する場合に、訪問介護に係る2時間ルールの運用を弾力化し、2時間未満の間隔で訪問介護が行われた場合に、所要時間を合算せずにそれぞれの所定単位数の算定を可能とする。【通知改正】

厚生労働省「令和3年度介護報酬改定における確定事項について」より抜粋

 

 

 

緊急時対応加算を算定する場合

緊急時対応加算(100単位)を算定する場合は合算ではなく、それぞれの所定単位で算定が可能です。

 

緊急時対応加算の算定要件は下記の通りです。

  • ケアプランに位置付けられていない内容(身体介護中心型のみ)
  • 原則としてはケアマネジャーが緊急訪問だと判断している。(事前に連携できない場合もあるのでやむを得ない場合はOK)
  • 利用者やその家族からの訪問要請に対して24時間以内の訪問である場合
  • サービスの所要時間はケアマネジャーが判断する

 

下記でより詳しく解説してますのでご参考ください。

>> 訪問介護の緊急時訪問介護加算とは?算定要件や注意したいポイント

 

 

20分未満の身体介護中心型の場合

厚生労働省の通知によると

 

20分未満の身体介護に限り前後の訪問介護との間隔が概ね2時間未満であっても、所要時間を合算せず、それぞれのサービスの所要時間に応じた単位数が算定される

厚生労働省 H24年介護報酬改正Q&A

 

となっています。

20分未満の訪問介護については下記で詳しく解説してますのでご参考ください。

>> 訪問介護の「身体01」「身体02」とは?

 

 

障害福祉サービスの重度訪問介護の場合

障害福祉サービスでの重度訪問介護は2時間ルールの例外になっています。

重度訪問介護は、算定方法として同じ事業所が1日に複数回のサービスを提供した場合には1日の通算時間で算定をすることになっています。

なので、2時間ルールのあるなし以前に「1日の合計時間で算定するルール」になっています

つまり重度訪問介護の場合は2時間ルールそのものを考える必要がないということになります。

 

重度訪問介護について下記で詳しく解説してますのでご参考ください。

>> 重度訪問介護の完全ガイド

 

さいごに

今回は訪問介護の2時間ルールについて解説しました。

当サイトではサービス提供責任者として必要な『法律・制度面の13の知識』を解説しています。

かなり参考になると思いますので下記からチェックしておきましょう。

 

※サービス提供責任者の仕事内容が知りたい方は下記をどうぞ。

 

タイトルとURLをコピーしました