【訪問介護】ヘルパー勉強会のテーマ29案【つかえるネタ】

ヘルパー勉強会 テーマ

 

訪問介護は、ヘルパーに対する「研修」の機会を必ず確保しなければなりません。

いわゆるヘルパー勉強会とも呼ばれる研修は、ほとんどの事業所で月に1回開催し、そのテーマをサービス提供責任者が選定します。

しかし、何度もヘルパー勉強会をしていると「ネタがない…」「同じようなテーマばかり…」といった悩みが起きがちですよね。

そこで今回は“必須”テーマと“独自”テーマに分けてヘルパー勉強会のネタを29案紹介します。

 

この29案は実際に私の訪問介護事業所で行っているテーマです。

さらに紹介する独自テーマは、ヘルパーさんからの反応が良かったもの厳選していますのでぜひ参考にしてくださいね。

 

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本記事の信頼性
  • 介護業界11年目、現役の管理者兼サービス提供責任者が執筆しています。
  • 保有資格:ヘルパー2級、基礎研修、社会福祉士、同行援護、全身性ガイドヘルパー、ほか
  • 制度などの解説は「厚生労働省の一次情報」をもとにしています。

ヘルパー勉強会に取り入れるべき必須テーマ10選

訪問介護 必須研修テーマ

 

まずヘルパー勉強会で必ず取り入れるべき必須テーマを10個紹介します。

 

  1. 認知症及び認知症ケアに関する研修
  2. プライバシーの保護の取り組みに関する研修
  3. 接遇に関する研修
  4. 倫理及び法令遵守に関する研修
  5. 事故発生又は再発防止に関する研修
  6. 緊急時の対応に関する研修
  7. 感染症・食中毒の予防及び蔓延防止に関する研修
  8. ハラスメント研修(カスタマーハラスメントを含む)
  9. 人権擁護・虐待防止に関する研修
  10. 感染症および災害時に係る業務継続計画についての研修(令和6年度から義務化)

 

この10個は、介護保険法・障害者総合支援法・虐待防止法などの関連法、そして情報公表制度により求められる研修項目です。

ヘルパーとして働く上で欠かせない基礎知識ですので、基本的にこの10個のテーマを中心に年間研修計画を策定し、ヘルパー勉強会を開催しましょう。

参考:訪問介護の「年間(全体)研修計画」と「個別研修計画」の立て方【記入例あり】

 

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ヘルパー勉強会の独自テーマ19案

訪問介護 ネタ 

 

どの訪問介護事業所でも独自テーマの選定で頭を悩ませていることが多いですよね。

ここでは実際に私の事業所で行った独自テーマを19案紹介します。

勉強会の資料として参考にできるリンクも貼っていますので合わせて参考にしてください。

 

クリックするとジャンプします

 

 

テーマ① オムツ交換、陰部洗浄の実技研修

 

経験が浅いヘルパーの中には、オムツ交換への不安や苦手意識を持っていることが多いです。

オムツ交換の技術は、介護現場で「数をこなす」ことで上達していきます。

とはいえ、いきなり利用者を相手にオムツ交換をするとなるとハードルが高いのも事実ですよね。

そのためオムツ交換や陰部洗浄のシュミレーションは勉強会に最適と言えます。

 

実施方法としては

  • おしり拭きや陰部洗浄用のボトルなど物品を準備する
  • ストッキングに丸めた紙や綿を詰めて下半身の人形を男女2体分作る
  • 人形にフラットタイプのオムツとパットを装着する
  • 等身大の人形をモデルに、サービス提供責任者が実技を披露する
  • 次に参加したヘルパー1人ずつ実技を行う
  • サービス提供責任者がアドバイスやフィードバックを行う

このような流れで行うと良いでしょう。

 

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テーマ② ボディメカニクスを利用した移乗介助の実技研修

 

ヘルパーの中には“力任せ”に移乗介助をしている方がかなり多いです。

そのため、ボディメカニクスを活用した移動介助の方法をヘルパー勉強会に取り入れると良いでしょう。

ボディメカニクスとは簡単に言うと「最小限の力で介助ができる技術」のこと。

結果的に、ヘルパーの腰痛軽減と利用者の負担軽減にもつながるためヘルパーとして絶対に知っておきたい知識・技術だと言えます。

 

※勉強会に取り入れるなら下記の記事と書籍を参考にしてください。

参考:ボディメカニクス理論に基づいた車いすの移乗方法


 

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テーマ③ 更衣介助の実技研修

 

訪問介護の更衣介助は、入浴介助の前後やデイサービスの送り出し時など、さまざまな場面に付随して行います。

介護技術としては目立たない存在かもしれませんが、正しい知識・手順を知っておかないと重大な事故につながりかねないサービスです。

更衣介助の勉強会では

  • ベッド上での更衣介助
  • イスに座っての更衣介助
  • 片麻痺の利用者への更衣介助

など、あらゆる場面を想定した実技を行うと良いでしょう。

 

※勉強会に取り入れるなら下記を参考にしてください。

参考:国立障害者リハビリセンター「更衣介助の方法」

 

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テーマ④ 古武術の動きを基にした介護技術研修

 

古武術介護とは日本古来の武術、いわゆる古武術の技術を応用することで、介護負担を減らすというものです。

そもそも、体の節々に負担が掛かるのは無理な動作をしているからで、人間本来の動作を身に付ければ大幅に負担は軽減できると古武術介護では提唱しています。

古武術介護は今まで習ってきた介護技術と大幅に違うため、戸惑うかもしれません。

ですが実際に体験してみると驚くほど簡単に介護ができるのでかなりおすすめですよ。

 

※勉強会に取り入れるならば下記を参考にしてください。

参考:古武術介護の提唱者 岡田慎一郎公式サイトはコチラ


 

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テーマ⑤ 訪問介護の範囲についての研修

 

訪問介護の“できること”“できないこと”はベテランヘルパーでも理解していないことが多いです。

例えば、掃除ひとつをとっても「どこまでが大掃除なのか?」「窓ふきはアウトでは?」など疑問に感じているヘルパーは多いもの。

他にも外出介助では「美容院にはいけるのか?」、医療行為では「爪切りは大丈夫なの?」「服薬介助ってどこまでして良いの?」など様々な疑問を持ちながらヘルパーは仕事をしています。

訪問介護の範囲は、ヘルパーにとって身近なテーマですので、ぜひ勉強会に取り入れましょう。

 

※下記を研修資料の参考にしてください。

【生活援助の範囲】

【外出介助の範囲】

【医療行為の範囲】

【服薬介助の範囲】

 

また障害福祉サービスの居宅介護などを一体的に行っている場合は、介護保険の訪問介護と範囲が異なるため注意してください。

例えば居宅介護であれば、家事援助で育児支援ができたり、買い物同行をしても家事援助で算定したり、とかなり違いがあります。

あわせてヘルパー勉強会にて説明しておくと良いでしょう。

 

※下記を勉強会資料の参考にしてください。

 

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テーマ⑥ 掃除の基礎についての研修

 

掃除は主婦業との親和性が高いため、新人ヘルパーでも取っつきやすい業務です。

ですが、それゆえに業務に慣れてくると専門職としての視点がおろそかになりやすいサービスとも言えます。

いつのまにか自分本位のサービスになっていることも多いので、改めて掃除の基礎を学ぶ機会を作りましょう。

 

※下記を勉強会資料の参考にしてください。

参考:訪問介護の「掃除」の仕方ガイド。ヘルパーが注意すべき8つのポイント。

 

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テーマ⑦ 調理の基礎についての研修

 

調理についても掃除と同様の理由です。

また「調理が苦手」「時間内に終わらない」といった悩みをヘルパーは抱えがち。下記に調理の基礎を分かりやすく解説したマニュアルを作成しましたので、勉強会資料の参考にしてください。

参考:【初心者向け】ヘルパーの「調理」完全マニュアル

 

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テーマ⑧ 調理実習

 

先ほどの⑦調理の基礎にプラスして、調理実習を行うことでヘルパーの学びはより深まります。

例えば「時短レシピ」や「時短調理のコツ」、他にも「利用者に満足してもらえる制限食の作り方」などの実習テーマがおすすめです。

調理実習をするなら下記のレシピサイトやレシピ本から事前にピックアップしておきましょう。

 

レシピサイト3選

高齢者全般のおすすめレシピ本

糖尿病食のおすすめレシピ本

腎臓病食のおすすめレシピ本

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テーマ⑨ サービス実施記録の書き方についての研修

 

サービス実施記録は、介護報酬請求の根拠となる超重要な書類です。さらにトラブルに発展した際に、ヘルパー自身を守る証拠書類にもなります。

とはいえ重要な書類であるのにも関わらず、サービス実施記録に対する意識が低いヘルパーは多いですよね。

そのためヘルパー勉強会に「サービス実施記録の書き方」を取り入れ、記録の重要性を理解させると良いでしょう。

 

※下記を勉強会資料の参考にしてください

参考:【訪問介護】サービス実施記録の書き方ガイド【記入例あり】

 

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テーマ⑩ 高次脳機能障害についての研修

 

高次脳機能障害とはケガや病気によって、脳に損傷を負うことで記憶障害、注意障害、遂行機能障害、社会的行動障害などの症状が発生する障害です。

この障害は、一見すると認知症と混同してしまいかねないため、正しい知識をヘルパーは持っておかなければなりません。

高次脳機能障害の知識は、サービスの質に大きく関わることですので、ぜひ勉強会に取り入れましょう。

 

※勉強会に取り入れるなら下記のサイトと書籍を参考にしてください。

参考:高次脳機能障害情報・支援センター


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テーマ⑪ 糖尿病についての研修

 

糖尿病は、体内のインスリンが十分に働かないことで血液中のブドウ糖が増え、様々な合併症を引き起こす危険な疾患です。

訪問介護の利用者は糖尿病罹患率がかなり高いため、ヘルパーとしては必須知識と言えます。

 

※勉強会に取り入れるなら下記サイトと書籍を参考にしてください。

参考:糖尿病情報センター(国立国際医療研究センター)


 

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テーマ⑫ サルコペニア・フレイルについての研修

 

廃用症候群とならび、近年で注目されているのがサルコペニア・フレイル。

フレイルとは加齢により、徐々に心身の活力が低下した状態を指します。「健康な状態」と「要介護状態」の中間的な状態だとイメージすると分かりやすいかもしれません。

ヘルパーがフレイルに対する知識を持つことにより、事前に気が付ける可能性もあるのでオススメの研修です。

 

※勉強会に取り入れるなら下記のサイトと書籍を参考にしてください。

参考:フレイルとは(健康長寿ネット)


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テーマ⑬ 精神障害への理解と支援方法についての研修

 

精神障害者への介護は、高齢者介護とは全く異なる「考え方」や「視点」が必要となります。

これを知らないヘルパーは精神障害者への介護で疲れてしまうことも多いためオススメの研修です。

 

※下記、厚生労働省の資料を参考にしてください。

参考:厚生労働省「精神障害(精神疾患)の特性(代表例)」

参考:厚生労働省資料「精神障害者の支援・介助とは?」

 

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テーマ⑭ ターミナルケアについての研修

 

ターミナルケアとは、終末期の医療・看護・介護のことを指します。

その中の介護領域をヘルパーは担うわけですが、ターミナルケアにおける「訪問介護の役割」を理解しているヘルパーは少ないです。

そもそもターミナルケアの経験がないヘルパーもいますので、正しい知識を学ぶ機会を作りましょう。

 

※下記、国立研究開発法人「国立がん研究センター」が提供している資料を参考にしてください。

参考:在宅終末期ケアにおける介護専門職と訪問看護師との連携について

 

また下記のターミナルケア事例集もおすすめです。

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テーマ⑮ 消費者被害についての研修

 

消費者被害は高齢者が被害に遭いやすいという特徴があります。

特に独居高齢者への「訪問販売」は消費者被害の対象になりやすいため、在宅での生活を支えるヘルパーは消費者被害に対する知識を持っておかなければなりません。

被害を未然に防げる可能性もありますので、ぜひ勉強会に取り入れましょう。

 

※下記、消費者庁が提供しているガイドブックを参考にしてください。

>> 高齢者・障がい者の消費者トラブル見守りガイドブック

 

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テーマ⑯ 腰痛予防についての研修

 

腰痛というと身体介護に目がいきがちですが、生活援助にも腰痛の原因は隠れています

例えば洗い物や掃除機がけでも腰に負担がかかるもの。そのためヘルパーは普段から腰痛対策を実践しておく必要があります。

ひどい腰痛になる前に、腰痛予防のポイントや腰痛予防エクササイズを取り入れた勉強会を行っておきましょう。

 

※勉強会に取り入れるなら下記、厚生労働省の資料を参考にしてください。

参考:厚生労働省「腰痛予防対策について」

参考:厚生労働省「介護業務で働く人のための 腰痛予防のポイントとエクササイズ」

 

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テーマ⑰ 利用者宅への移動時の安全運転講習

 

訪問介護では利用者宅への移動中に事故が発生する可能性があります。

そのため自動車・バイク・自転車など、どのような移動手段にせよ定期的な安全運転講習は必要です。

安全運転講習では

  • 交通法規の確認(各利用者宅での駐車場所の再確認や標識を守って運転しているか?など)
  • ヒヤリハット研修(教則本などを使用してディスカッション。実際の事例を挙げていただきながら共有)
  • 季節や時間帯における人の増加(夏休みに子供が増える、登下校時間帯等)
  • 運転するにあたっての心構え(体調の確認や精神状態など)
  • 緊急時の連絡体制の確認(サービス延長による、次の予定が遅れそうなときの確認。実際の事故時の連等)
  • 普段の車等のお手入れ(他人から見られることを意識した環境整備など)
  • 事故多発場所の情報共有

などを組み込むと良いでしょう。

 

※下記を参考にしてください。

参考:警察庁「自転車に係る主な交通ルール」

参考:警察庁「交通安全のための情報」

参考:国土交通省「事業用自動車の安全対策」

 

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テーマ⑱ アンガーマネジメント研修

 

アンガーマネジメントとは怒りの感情と上手に付き合うための心理教育、心理トレーニングです。

ヘルパーとして働いていると職場内や、利用者・家族に対して怒りの感情がわくことってありますよね。

介護職と言えども人間です。イラつくことは当然あるわけですが、その怒りをうまくコントロールできず抱え込んでいるヘルパーがいるかもしれません

 

勉強会は、怒りの感情がなぜ起こるのか?その時の脳の仕組みは?うまくコントロールする手段は?など事例や体験談等シェアしながらグループ討論も交えて行うと良いでしょう。

ただし、アンガーマネジメントを勉強会に取り入れるならば、ファシリテーターとして十分な知識を持っておかなければなりません。

 

ちなみに日本アンガーマネジメント協会にてファシリテーター講座を受講できます。

気になる方は下記をチェックしてください。

>> 一般社団法人「日本アンガーマネジメント協会」ホームページ

 

またファシリテーター講座が料金的に高くて受講できないって方は下記の書籍を参考にしてください。

実際によくある介護場面をケースごとに説明してくれてるので参考になると思います。

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テーマ⑲ 観察力についての研修

 

訪問介護は24時間をとおして利用者を見ているわけではありません。そのため訪問介護では「観察力」がかなり重要な能力となります。

とはいえ「なにをどう観察すれば良いかわからない」といったヘルパーも多いので、観察のポイントや考え方を研修に取り入れると良いでしょう。

 

※勉強会に取り入れるなら下記の記事と書籍を参考にしてください。

参考:ヘルパーの観察力から質の高い介護は生まれる。観察のポイントを解説


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その他の勉強会テーマ11案

 

これまで紹介した19案のほかに私の事業所で行ったテーマ11案をあげておきます。

※資料は準備中です。完成しましたら随時追加していきますね。

 

  • 報告の仕方についての研修
  • 利用者家族の心理についての研修
  • 福祉用具についての研修(正しい福祉用具の使い方やオムツの種類など)
  • 理学療法士に学ぶ介護技術研修
  • 口腔ケアについての研修
  • アセスメントについての研修
  • 自立支援の実践方法についての研修
  • 介護保険サービスについての研修
  • 手浴・足浴の実技研修
  • 食事介助のシュミレーション研修
  • コミニケーション技法についての研修

 

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さいごに

今回はヘルパー勉強会のテーマを29案紹介しました。

テーマ選びで悩んでいる方はぜひ参考にしてくださいね。

 

また、当サイトではサービス提供責任者の初心者向けに『業務マニュアル』を無料で公開しています。

かなり参考になると思いますのでこの機会にぜひチェックしておきましょう。

 

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