訪問介護の「年間(全体)研修計画」と「個別研修計画」の立て方【記入例あり】

訪問介護 個別研修計画 年間研修計画 記入例

 

訪問介護の研修計画は「年間(全体)研修計画」「個別研修計画」の2つに分けられます。

どちらも事業運営において重要なものですが、いざ研修計画を立てるとなると、、、

 

  • どのような研修を計画に盛り込めば良いか分からない…
  • そもそも年間研修計画と個別研修計画ってなにが違うの?
  • 個別研修計画の目標が思い浮かばない…

 

こんな悩みや疑問を抱えている方は多いのではないでしょうか?

そこで今回は

  • 年間研修計画とはなにか?
  • 年間研修計画に盛り込むべき7つの必須研修項目
  • 個別研修計画とはなにか?
  • 個別研修計画の記載すべき項目と記入例

を初心者にも分かりやすく解説します。

本記事を読むことでサクッと研修計画を作れるようになるでしょう。

 

研修計画の書式テンプレートも用意していますのでダウンロードしてくださいね。

 

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本記事の信頼性
  • 介護業界11年目、現役の管理者兼サービス提供責任者が執筆しています。
  • 保有資格:ヘルパー2級、基礎研修、社会福祉士、同行援護、全身性ガイドヘルパー、ほか
  • 制度などの解説は「厚生労働省の一次情報」をもとにしています。

訪問介護の年間研修計画とは

訪問介護 年間研修計画

 

年間研修計画は、訪問介護員としての基礎知識を得ることを目的とした全体研修の計画です。

訪問介護は厚生労働省令により、常勤・非常勤を問わず全職員に対して研修機会の確保を義務付けられています。

そのため、年度ごとに1年間の研修スケジュールを組み、年間研修計画を必ず策定しなければなりません。

 

研修の実施頻度は定められていませんが、月1回・年間12回を目安に計画を立てましょう。

 

年間研修計画は行政からの実地指導でもチェックされる必須書類ですよ。

 

年間研修計画に組み込むべき10の必須研修項目

 

年間研修計画の策定にあたって、組み込むべき必須研修が10個あります。

 

  • 認知症及び認知症ケアに関する研修
  • プライバシーの保護の取り組みに関する研修
  • 接遇に関する研修
  • 倫理及び法令遵守に関する研修
  • 事故発生又は再発防止に関する研修
  • 緊急時の対応に関する研修
  • 感染症・食中毒の予防及び蔓延防止に関する研修
  • ハラスメント研修(カスタマーハラスメントを含む)
  • 人権擁護・虐待防止に関する研修
  • 感染症および災害時に係る業務継続計画についての研修(令和6年度から義務化)

 

これらは関連法および情報公表制度により訪問介護に求められる研修です。

年間研修計画は、この10の必須研修+事業所独自テーマの研修を組み込み策定します。

独自テーマの研修が「思い浮かばない」って方は下記を参考にしてください。

参考:【ヘルパー勉強会】ネタ作りの方法と定番テーマ【使える】

 

【ひな形テンプレートあり】年間研修計画の書式は定められていない

 

訪問介護の年間研修計画は定められた書式はありません。

そのため事業所独自のフォーマットでOKです。

例えば下記のような書式を使用すると良いでしょう。

年間研修計画

当サイトではこの年間研修計画テンプレートを無料配布しています。

必要であれば下記からダウンロードしてくださいね。

 

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訪問介護の個別研修計画とは

訪問介護 個別研修計画

 

個別研修計画は、特定事業所加算の算定要件のひとつであり、全職員それぞれの質の向上を目指すことを目的とした研修計画です。(※特定事業所を取得していない事業所は必要なし)

 

  • 職責
  • 経験年数
  • 勤続年数
  • 所有資格
  • 職員本人はどのような能力を修得したいのか?
  • 事業所は職員個人に対しどのような能力を修得してほしいのか?

 

これらを勘案し、全職員それぞれに対して個別具体的な研修計画を策定します。

個別研修は少なくとも年に1回以上は実施する必要があるため、年度ごとに研修計画は立てるものと理解しておきましょう。

 

特定事業所加算ってなに?と思われた方は下記を参考にしてください。

参考:【完全解説】特定事業所加算まるわかりガイド【一覧表あり】

 

個別研修計画に記載すべき6項目

 

個別研修計画には下記6項目を記載します。(※自治体により少し異なる場合があり)

  • 氏名
  • 保有資格
  • 経験年数
  • 研修の目標
  • 研修の内容
  • 研修の実施時期(内部研修・外部研修)

 

個別研修は「基礎的な研修」はNG

 

個別研修は、先述の全体研修で行うような「基礎的な研修」はNGです。

例えば

  •  “認知症の理解”“介護技術の基礎”“人権について”“接遇について”などの、資格取得時の学習範囲と重なっている研修
  • “介護保険法の改正”などの職務を遂行する上で、必ず知っておくべき内容についての研修

これらは個別研修としてふさわしいとは言えません。

個別研修は、あくまでも「職員の質をより高める」ために実施する研修ですので、「基礎的な研修」である全体研修と重なってしまうと意味をなさないのです。

 

ではどのような研修が個別研修にふさわしいのか?というと

  • ファシリテーターとなる為の研修
  • ユマニチュードの修得研修
  • ボディメカニクスを利用した介助の修得研修
  • スーパービジョンにおけるスーパーバイザーとしての研修

などのように、応用的な研修が望ましいと言えます。

 

個別研修はグループで実施してもOK

 

個別研修は、個人ではなくグループ分けして実施してもOKです。

例えば「経験年数3年未満のヘルパーのグループ」、「経験年数5年以上のグループ」といったように経験年数で分けたり、他にも職責や保有資格で職員を分けて研修をしても良いということ。

ただし目標は個人別に設定する必要があるので注意しておきましょう。

 

個別研修計画の「記入例」

 

具体的に個別研修計画はどう策定すべきか?の記入例を3パターン紹介します。

 

記入例①

 

【氏名】

  • ○田〇男

【経験年数】

  • 1年

【資格】

  • 初任者研修

【目標】

  • ①対人援助スキルの向上担当利用者の課題や顕在・潜在ニーズの把握に役立てる
  • ②認知症介護の基礎的な知識を習得し、介護現場での実践、キャリアアップにつなげる

【研修内容、実施時期】

  • ①社内:○○講師によるバイスティック7原則の実践研修(令和○年〇月〇日を予定)
  • ②外部:認知症介護基礎研修(令和〇年〇月〇日受講予定)

記入例②

 

【氏名】

  • ○田〇子

【経験年数】

  • 5年

【資格】

  • 実務者研修

【目標】

  • 新人職員のOJT担当として、技術指導ができるようになる

【研修内容、実施時期】

  • 年間を通して新人職員に対しOJTを実施し職場定着を図る

記入例③

 

【氏名】

  • ○田〇美

【経験年数】

  • 3年

【資格】

  • 実務者研修

【目標】

  • 接遇に対する理解を深めるとともに、ヘルパーに対して指導できるようになる

【研修内容、実施時期】

  • 〇月〇日開催の全体研修「接遇」についての講師を行う

 

例③は年間研修計画と連動させているパターンです。

「全体研修の講師を行う」ことを個別研修に設定しています。

こういう研修もアリですよ。

 

【ひな形テンプレートあり】個別研修計画の書式は定められていない

 

訪問介護の個別研修計画は定められた書式はありません。

そのため事業所独自のフォーマットでOKです。

例えば下記にような書式を使用すると良いでしょう。

個別研修計画

当サイトでは個別研修計画テンプレートを無料配布しています。

必要であれば下記からダウンロードしてくださいね。

 

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まとめ

今回は訪問介護の研修計画の立て方を解説しました。

個々のヘルパーの質を高め、事業所全体の向上を目指すためにも、研修計画の作成は大切ですよ。

当サイトではサービス提供責任者の初心者向けに『業務マニュアル』を無料で公開しています。

かなり参考になると思いますので下記をぜひチェックしておきましょう。

 

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