登録ヘルパーと普通のパートヘルパーの違いってなに?
どんなメリットとデメリットがるのかも参考にしたい。
了解しました!
登録ヘルパーは介護業界の中でも特殊な働き方ですのでちゃんと知っておきましょう。
てことで今回は
登録ヘルパーになりたい方向けに
- 登録ヘルパーの仕事内容
- 登録ヘルパーとパートヘルパーの違い
- 登録ヘルパーのメリット、デメリット
をどこよりも分かりやすく解説していきます!
私は訪問介護が現職ですのでリアルな情報をお届けできると思います。
では行きましょう!
登録ヘルパーの仕事内容とは?
登録ヘルパーは訪問介護員(ホームヘルパー)の一種ですので、ホームヘルパーと同じ仕事内容となっています。
高齢者や障がい者の自宅に訪問して、決められた時間内で身体介護や生活援助をおこないます。
- 身体介護・・・排泄介助、食事介助、入浴介助、外出介助など
- 生活援助・・・掃除、洗濯、調理、買い物など
※もっと知りたい方は下記でホームヘルパーの仕事内容をかなり詳しく解説してますのでどうぞ。
>> 【全てわかる】ホームヘルパーの完全業務マニュアル【まとめ】
「登録ヘルパー」と「パートヘルパー」は何が違う?
登録ヘルパーとパートヘルパーは『働き方』と『時給』に大きな違いがあります。
『働き方』の違い
下記に要約をまとめてみました。
- 勤務回数、時間が定められている
- サービス訪問の有る無しにかかわらず、勤務時間内は会社が定めた業務を行う
- サービス訪問ごとに時給が発生
- 自宅から利用者宅への直行直帰なので、基本サービス訪問以外の時間帯は自由時間
- 複数の事業所との「掛け持ち」が可能
ざっくり言うとこのような感じです。
登録ヘルパーは、仕事を訪問介護事業所から紹介されて、仕事をするごとに時給が発生するという流れになります。
つまり自分が希望する仕事であれば引き受けて、自分が希望しない仕事であれば断ることも可能です。
また複数の訪問介護事業所を「掛け持ち」することもできますのでかなり自由度の高い働き方となっています。
登録ヘルパーの中には3つの訪問介護を掛け持ちしているトリプルワーカーも普通にいます。
対して、パートヘルパーは「週○回、〇時~〇時」までと定められているのでサービス訪問が無い時間帯は事務所にいる必要があります。
そのためパートヘルパーの仕事はサービス訪問以外にも、「書類整理」や「簡単な書類作成」ぐらいはしなければならない場合もあります。
『時給』の違い
(※地域によって差はあります)
- 時給1,100円~1,300円程度
- 生活援助の時給1,100~1,400円程度
- 身体介護の時給1,400~1,800円程度
このような時給の違いがあります。
登録ヘルパーの時給は一般相場からみても高めに設定されていることも多いですが、働く事業所によっては仕事が無いこともあるので要注意です。
登録ヘルパーとして働くうえでのメリット・デメリット
登録ヘルパ-として働く前にメリットとデメリットについても把握しておきましょう。
- 人材不足なので未経験でもOk
- わずらわしい人間関係が少ない
- 拘束時間が少ない
- 生活スタイルに合わせて働ける
- ぶっちゃけ訪問介護で一番稼げる
- 働く事業所によっては孤独を感じる
- 確実に仕事があるわけではない
- 移動時間がネックになる
- 仕事が安定しない
それぞれ深掘りしていきます。
登録ヘルパーの4つのメリット
まずはメリットから見ていきましょう。
人材不足なので未経験でもOK
登録ヘルパーの需要は高いのですが数が足りていません。
どこの訪問介護事業所も登録ヘルパーを常時募集している状態です。
なぜ需要が高いかというと、事業所側からしてみれば登録ヘルパーは働ている時のみ時給が発生するので、損をすることが無いからです。
そのため介護を未経験の方でも積極的に採用しています。
現に私の事業所には15人登録ヘルパーがいますが、そのうち10人は未経験の方を採用しています。
介護職の入り口として登録ヘルパーを選ぶのもアリだと思います。
わずらわしい人間関係は少ない
登録ヘルパーは直行直帰なので同僚と合う機会が少なくなります。
そのため「変に気を使って疲れる・・・」ってことはあまりありません。
一日で同僚ヘルパーに一回も会わないことも全然普通にあります。
施設介護のように同じ空間に長時間同僚と一緒にいることが苦痛な人は随分楽に感じるでしょう。
僕が訪問介護を続けれている一番の理由がコレ!
拘束時間が少ない
なんだかんだ言ってもやっぱり事業所に寄らずに直行直帰できると時間的に余裕が出ます。
大概のヘルパーは事業所のサービス実施地域内に住んでいることが多いので、事業所に寄らずに直接利用者宅に訪問し、帰宅できるのは働きやすいです。
生活スタイルに併せた仕事ができる
バートやアルバイトの短時間勤務であれば短くても3時間程度ですが、登録ヘルパーの場合は1時間だけ、30分だけ働くということもできます。
3時間程度の短時間勤務をしている方は、仕事の合間に家事をする方が多いのですが、登録ヘルパーの場合は家事の合間に仕事が出来るというメリットがあります。
例えば、午前中に1時間、お昼に30分、午後から1時間という勤務ができるわけです。
午前中に1件仕事をして、その帰りにスーパーで自分の買物をするという働き方もできるのです!
ぶっちゃけ訪問介護で一番稼げる
そもそも登録ヘルパーは時給が高めに設定されています。(※地域にもよりますが)
通常のアルパイトやバートですと時給1000円ぐらいが多いですが
登録ヘルパーに関しては生活援助(掃除や調理や洗濯)で時給1300円、身体介護であれば時給1600円を超えることも珍しくはありません。
地域によっては身体介護が1時間2000円って所もあります。
他の職種に比べても非常に時給が高いのがメリットであるといえます。
そのため働き方によって月に30万~40万円ほど稼ぐ登録ヘルパーもざらにいます。
例えば夜間帯はさらに時給が増えますし、身体介護を効率よく行えば高収入が見込めます。
登録ヘルパーでがっつり稼ぎたい!って方は下記をどうぞ。
僕の給料よりも稼ぐ登録ヘルパーさんはめちゃくちゃいました・・・
登録ヘルパーの4つのデメリット
次はデメリットです。
働く事業所によっては孤独を感じる
これは直行直帰であるがゆえのデメリットです。
同僚や上司とのコミュニケーションの機会が少なくなると仕事での悩みやストレスを消化できない可能性があります。
指導教育体制の整っていない事業所で働いてしまったヘルパーにありがちなパターンです。
事業所選びがマジで大事です!
確実に仕事があるとは限らない
前述の見出し2ー2『時給』の違いでも少し触れましたが、登録ヘルパーとしてせっかく採用されても仕事がいない・・・ってことはよくある話です。
これも事業所選びの時点でミスってます。
特に地方の訪問介護の場合は、仕事量自体が少ないですので、登録ヘルパーまで仕事が回ってこないケースもあります。
移動時間がネックになる
登録ヘルパーは
- 自宅→利用者宅への移動
- 利用者宅→自宅への移動
上記に関しては移動時間の時給が発生しません。
時給が発生するのは
- 利用者宅⇒利用者宅への移動
- サービス提供時間
のみに限られています。直行直帰のような労働時間と認めれない時間は給与を支払う必要が無いのです。
なので例えば
こうならないためには働き方を工夫する必要があります。
- 1時間以上の仕事しか受けないようにする
- 利用者宅⇒利用者宅へと連続して仕事にはいる
などのエ夫をすると良いでしょう。
移動時間の賃金についてより詳しく知りたい方は下記をどうぞ
仕事が安定しない
例えば、毎朝に1時間の仕事を引き受けたとして、その利用者が突然入院するとします。
すると突然毎朝1時間の仕事が無くなってしまうことになります。
特に高齢者の場合、入院や入所といった急なサービス中断や終了が起こりえます。
せっかく大きな仕事を引き受けたのに、短期間で終了するケースもあることも頭に置きつつ仕事を組んでいく必要があります。
人を相手に仕事をしている以上避けては通れません・・
登録ヘルパーとして働くなら『職場選び』に注意せよ!
登録ヘルパーは自由度の高い働き方ができますし、かなり稼ぐことも可能です。
ですが前述のとおりデメリットも多くあるのも事実です。
ただ、そのデメリットは職場選びのポイントを押さえて求人を探すことである程度防ぐことができます。
下記に訪問介護に特化した転職ノウハウと職場選びのポイントをまとめたロードマップを無料で公開しています。
約20000文字とかなりのボリュームになっていますがかなり使えると思います。
もしあなたが登録ヘルパーとして働きたいならぜひご活用ください。
最後に
今回は登録ヘルパーの働き方ガイドを解説しました。
登録ヘルパーの需要は高まるばかりです。ぜひ働きたい方は本ガイドを参考にしてみてください!
最後までお読みいただきありがとうございました。少しでも参考になれば幸いです。