同行援護のガイドヘルパーとして、まず利用者と会うことが一日の業務のはじまりです。
ですが利用者から
現地でヘルパーさんと待ち合わせしたいんだけど良いかな?
家族が現地まで連れって行ってくれるから・・・
と言われることがあります。
ですが
そもそも同行援護で現地集合しても良いの??
と思っているヘルパーさんもいるでしょう。
そこで今回は
- 利用者から現地集合と言われたらどうしたらいいのか?
- 現地集合の後に現地解散は可能か?
- 集合、解散の場所はどこがいいのか?
- 万が一会えなかった場合
などを解説していきます!
同行援護で現地集合は可能?
まず同行援護では制度上、現地集合は可能となっています。
ただ、利用者の言うA地点と、ガイドヘルパーの考えるA地点が同じなのか確認がかなり大事です。
双方にズレがあると、合流がうまくいきません。利用者のいう「A地点」はどこなのか?すり合わせが必要です。
また個別支援計画にもしっかり記載しておきましょう。
同行援護で「現地集合して、そのまま現地解散」は?
A地点に利用者と待ち合わせし、A地点で解散となると同行援護は不可となっています。
理由としては
「現地→現地」で移動が発生していないため同行援護とはならないのです。
例えば
会議場に現地集合し会議場で解散の場合
会議場内で利用者を会議室へ同行し、受付の代読、代筆し、席に案内。ときおりトイレ休憩に同行し、昼食時には弁当を手配し、午後から再度会議室に戻ってもらう。その間頼まれた手紙等に目を通したとします。
ですが結果的に「会議場→会議場」が開始、解散場所となります。
これでは移動は一切なかったとシステム上みなされるのです。
移動のない同行援護は、たとえ代読代筆のためでも認められません。
解決策はある?
集合場所と解散場所を違う場所にすることで解決します。
先ほどの例で言うと、集合場所を駅前にして会議場で解散にする、または会議場で集合して駅で解散するなどです。
ちなみに駅集合、会議参加で駅解散なら「駅→会議場→駅」と移動が発生し、同行援護として認められます。
要は「移動」があればよいのです。
同行援護で最適な利用者との「待ち合わせ場所」
利用者との待ち合わせ場所は
- 駅や建物前など、利用者が知っている場所
- 人通りで混みあわない場所
- 屋根の下で、壁や柱がある場所
- 暑すぎず、寒すぎない場所
上記の4つに当てはまる場所が良いでしょう。
また、駅で待ち合わせの場合は前もって具体的に打ち合わせておくことも大事です。
- どの改札か
- 改札前か改札内か
- ホーム上ならどちらの方面から?
などです。
同行援護でNGな待ち合わせ場所
同行援護でおすすめできない待ち合わせ場所は「電車内での合流」です。
初対面の利用者との待ち合わせなら特に会えないリスクがあります。
白杖を目当てに見つけられる、と思うかもしれませんが、白杖は折りたたみ式も存在します。
席に着いたら習慣でたたむ利用者もいます。
できる限り別の待ち合わせ場所にしておきましょう。
同行援護する利用者が見つからない!?
時間が大幅に回っても利用者が見つからない場合は、利用者の携帯電話番号に電話してみます。番号がわからなければ事業所にすぐ連絡し支持を仰ぎましょう。
- 利用者の携帯番号
- 利用者の緊急連絡先
- 事業所の電話番号
をあらかじめ持参しておくと安心です。
同行援護の解散場所は?
同行援護は家まで送り届けなくても途中で解散することが可能です。
もちろん利用者が安全に自力で帰れるという場所まで責任をもって同行します。
駅などなら利用者に
- 改札前か
- 乗車まで同行するか
直接聞きます。
改札近くの窓口で、駅員に同行を依頼できる鉄道会社もあります。
交通ICカードや福祉乗車証、同行パスなどを利用者から預かっていたら、必ず利用者に返却するようにしましょう。
【最後に】同行援護の「できること」「できないこと」をもっと知ろう
今回は同行援護ので現地集合・現地解散は可能なにか?について解説しましたが、他にも同行援護には制度上「できること」「できないこと」の線引きがあります。
そして同行援護で働く従事者としては知っておいた方が良いです。
下記で実際の現場でよくある20個をQ&A方式で解説してますので良かったらご参考ください。