移動支援と聞くと、一対一の支援を想像される人が多いのではないでしょうか。
実は移動支援には一対一の個人型だけではなく、「グループ型」という複数での外出を提供することも可能となっています。
そこで今回は移動支援サービスの
- 具体的なグループ型の特徴、
- グループ型のニーズ
等について解説していきます。ぜひ参考にしてみてくださいね!
移動支援のグループ型の特徴とは?
グループ型の特徴とはどのようなものなのか、個人型とも比べながら解説していきます。
グループ型ならではの外出先や外出方法を選択することができる
支援者と利用者が2名ずつの場合、正当な理由があれば車両を利用しての移動も算定することができるようになります。
根拠としては、支援者1名が運転をしていたとしても、もう1名の支援者が後部座席でいつでも支援を提供できるように待機している。という状況を作ることができるからです。
このように、基本的に個人型では算定の対象にならない移動手段でも、グループ型では加算の対象になる場合もあるという事がグループ型の特徴の一つです。
また、行きたい場所が一致している利用者が複数いるという場合や、利用者同士の相性が良く、一緒に外出することを望んでいる人がいるといった場合にグループ型支援は有効と言えます。
個人型は個人へのニーズ特化
個人型では、その人のニーズに特化した外出が行われます。もちろん、これは悪い事ではなく、利用者のニーズを満たすという事がサービス提供の目的の為、大切な事です。
また、障害特性によって複数での移動が難しい場合や、本人の意向で個人型を希望しているのにも関わらず、無理にグループ型を提供するのは良いとは言えません。
移動支援のグループ型において注意する事
グループ型支援を提供する際にはいくつか注意しなければならない事があります。
「グループ」の定義について把握しておく
グループ型支援を提供する際の「グループ」とはどのような範囲を示すのかをしっかり把握しておく必要があります
詳細なルールは各自治体によって違いがありますが、基本的には「支援者が複数配置されている事」が原則とされています。
例えば、全身性障害を持っている人と、知的障害を持つ人2名に対して、支援者が1名しかいなかった場合、支援者1名では2名の利用者に対して適切な支援を行う事が難しいとされているからです。
また、自治体ごとに支援者1名あたりに対して同時に支援が可能な利用者の人数が決められている為、あらかじめ確認する必要があります。
全ての自治体がグループ型支援を認めているわけではない。
先の見出しでもお伝えしましたが、移動支援について詳細なルールは各自治体が取り決めを行っています。その為、自治体によってはそもそもグループ型支援を認めていない自治体もあります。
そのような場合は、例えばサービス提供者、利用者共に2名ずつで外出を行ったとしても、個別型の支援として市町村区に請求を行う必要があります。
まとめ
グループ型支援は目的地が一緒の人が複数いる場合や、複数でお出かけを楽しみにしている人、また、地域のイベントに参加する際には非常に有効的な支援であり、社会参加の促進、地域交流の活性化にも効果が見込める支援です。
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