同行援護ではガイドヘルパーが視覚障害者の外出を支援しますが、その中でも、買い物にガイドヘルパーが同行することは多くあります。
今回は同行援護で買い物に行く際にガイドヘルパーが注意したいポイントを解説します。
ぜひ参考にしてみてください。
買い物って「通年かつ長期にわたる外出」に当てはまらないの?
同行援護では「通年長期にわたる外出」に関しては利用できないことになっています。
一見、買い物も通年かつ長期にわたる外出に該当しそうなのですが、買い物に関しては例外となっています。
買い物は日常生活に欠かせない行為である事と同時に余暇活動としても十分な役割を果たしています。
ガイドヘルパーと買い物に出かけることを厚生労働省が認めています。
同行援護で買い物に行く際の手順と注意点
では実際に利用者と同行援護を利用して買い物に行く際はどのような手順で行えばよいのでしょうか?
注意点と合わせて確認していきましょう!
まずは買い物に行く前に利用者の希望を聞く
同行援護で買い物に行く前に「買い物リスト」があれば見せてもらいます。
食品であれば
- アレルギーはあるか
- 食材の好き嫌い
などをあらかじめ聞いておくと、商品が選びやすくなります。
買うものを聞き取れたら、何をどこに買いに行きたいのか利用者のニーズを聞きとり買い物に出発します。
買い物カートを利用する場合
スーパーなどで買い物カートを利用するならば
ガイドヘルパーがカートを押し、利用者はカートの手を添えます。
白杖はカートに引っ掛けておきましょう。
移動時はあくまでも利用者のペースに合わせて移動しましょう。
商品を選ぶ時の注意点
できれば利用者に商品を手に取ってもらいます。
商品を自身でとってもらうことで利用者が自分で決めることができます。
下記の商品の情報をガイドヘルパーから利用者へ伝えます。
- 成分
- 賞味期限
- 価格
- 鮮度
- 色
- 形
- 個別包装か、大袋か
などです。
レジでの注意点
買い物の際はレジに注意しておかなければなりません。
レジでは何人待っていて、どれだけ距離を開けなければいけないか、など並び具合を伝えます。
支払いは基本的に利用者自身が行います。支払い時では
- ポイントカードは店のものであっているか
- 金銭やクレジットカードの出し間違いはないか
- ポケットから物が落ちなかったか
- お釣りの取り忘れはないか
などをガイドヘルパーが目視で確認をします。
盲導犬も一緒に同行している場合
基本的に介助犬は店内の同行を許可されています。
保健所や、各都道府県の条例(食品衛生法施行条例など)で盲導犬の入店は認められています。
飲食店や宿泊施設は原則として盲導犬の入店をダメとは言えないのです。
ただし、調理場には入れないことがありますので注意しておきましょう。
もし入店を断られた場合は利用者と相談しながら店員に説明をします。
それでも拒否されるようであれば、視覚障害者協会や盲導犬協会に相談してみるのも一つの手かもしれません。
【最後に】同行援護の知識をさらに深めたい方へ
今回は同行援護での買い物について解説しました。
買い物は日常生活に欠かすことができないものです。それは視覚障害者であっても同じだということを忘れないようにしてくださいね。
また同行援護の知識をもっと知りたいという方向けに
同行援護で働く従事者として最低限知っておきたい7項目をまとめた記事を用意しています。
下記に貼っておきますので良かったら参考にしてくださいね。