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同行援護でガイドヘルパーが注意したい7つのポイント

サポート

 

同行援護サービスでは視覚障害者の外出をサポートしますが、ガイドヘルパーは専門職として利用者が安心して外出するために特別な配慮をする必要があります。

ここでは同行援護でガイドヘルパーが注意する点を7つのポイントに分けて解説します。

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この記事を書いた人

ヘルパー会議室編集部

くらたろう

30代男性。大阪府在住。東証一部上場企業が運営する訪問介護事業所に3年従事し、独立。事業所の立ち上げも経験。訪問介護の経験は11年目、現在も介護現場に自ら出つつサービス提供責任者として従事している。ヘルパー・サ責の学ぶ機会が少ないことに懸念を抱き、2018年に訪問介護特化型ポータルサイト「ヘルパー会議室」を設立。

【保有資格】 訪問介護員2級養成研修課程修了/介護職員基礎研修修了/社会福祉士/全身性ガイドヘルパー/同行援護従業者養成研修修了  
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同行援護でガイドヘルパーが注意すべき7つのポイント

女性介護士

 

同行援護でガイドヘルパーが注意したいポイントは下記の通りです。

 

  1. 視力や視界はひとりひとり違うことを理解しておく
  2. 利用者の安全を守ることを第一に
  3. 白杖の携帯を忘れないように
  4. 緊急連絡先を事前に知っておく
  5. 利用者を安心させる態度を心がける
  6. 利用者が18歳未満の時は保護者の確認を
  7. ガイドヘルパーはフットワークの軽い服装を

 

それぞれ見ていきましょう!

 

① 視力や視界はひとりひとり違うことを理解しておく

ひと口に視覚障害と言っても、視力や視界はひとりひとり違います。

  • 弱視やロービジョンの方
  • 視野の狭い方
  • 階段が見えにくい方

など、さらに同じ利用者でも日によって見え方が変わります

それだけその日の利用者の状態に合わせた臨機応変の対応が必要になります。

 

② 利用者の安全を守ることを第一に

同行援護では、まず利用者への危険性を回避し、安全第一である事をガイドヘルパーは念頭に置いておく必要があります。

具体的には

  • 車やバイク、自転車から利用者を遠ざける
  • 「下りの段差がある」「目の前に枝ある」といった情報を前もって伝える

などをガイドヘルパーは意識し利用者の安全を守ります。

 

もし危ないと思ったら

利用者を安全な場所に誘導し状況を伝えるようにします。

  • エレベーター
  • エスカレーター
  • 階段

などが特に要注意です。

 

③ 利用者に白杖を携帯してもらう

視覚障害者が外出する際には白杖の使用を義務付けられています

白杖を持ちたがらない利用者には、事業所と協力しながら説明し使用してもらいます。

利用者が白杖を持たないと、道路交通法上、違反になります。

事故が起こったとき、問題が大きくなりますのでよく理解しておきましょう。

 

④ 利用者の緊急連絡先を知っておく

同行援護中にトラブルが発生することもありえます。

事故など緊急の事態が起こったときは、状況にあわせて救急車を呼ぶなどしてから、事業所や緊急連絡先に連絡を入れる必要があります。

また併せて利用者の健康状態も知っておきましょう。

  • 疾患や服薬状況
  • かかりつけ医や救急搬送先の指定病院

など把握しておくと心強いです。病状の悪化は意図しないときに急に現れるものです。

 

 

⑤ 利用者を安心させる態度を心がける

同行援護で利用者に安心感を持ってもらえるポイントとしては

  • 利用者の話をしっかりと聞く
  • 正しい手引きを行う
  • 利用者の手首など、体に触れる前には、先に声をかける
  • 利用者の歩行中に白杖をさわらない
  • 状況を言葉で説明する
  • 情報の伝達は客観的かつ具体的
  • 決定は利用者が下す

を心がけましょう。

また、利用者をひとりで待たせるときは、座っていてもらいます。

座る場所がなければ、人通りが少なく、壁や机などが近い場所 (人が通り抜けない場所)で「何分で戻ります」とできるだけ具体的に伝えて離れます。

全盲の利用者なら本人の手で壁や机を触って、待つ位置を確認をしてもらいます。

 

逆に、次のような対応をすると、利用者が不安になりますので注意が必要です。

  • 後ろから背中を押す
  • 横から不意に引っ張る
  • 気配なく突然利用者に触れる
  • 利用者が歩いているときに白杖に触れる
  • ただ黙々と誘導のみ行う
  • 手や体に触れるものが何もないところで待たせる
  • 「ちょっと待って」で帰ってこない
  • ガイドヘルパーが勝手にどんどん決める

などです。これは厳禁です。

 

 

⑥ 利用者が18歳未満のときは保護者の確認を

利用者が18歳未満なら、保護者に引き継いで同行援護を終了しましょう。

保護者に同行援護中の利用者の様子などを報告することで安心してもらうこともガイドヘルパーの仕事です。

また具体的に保護者の誰に引き継ぐのか、あらかじめ取り決めをしておいた方が良いでしょう。

 

送り届けたが保護者がいない場合は?

同行終了地点で保護者が不在で、待っていても現れないということもあります。

そういう時はまず事業所に連絡を入れて支持を仰ぎましょう。

計画外で18歳未満の利用者をひとり放置することはできませんので勝手にガイドヘルパーが帰らないように注意しておきましょう。後々トラブルになりかねません。

 

⑦ ガイドヘルパーはフットワークを軽くした服装で

  • 肩とひじが隠れる服
  • 腕が厚すぎるジャケットは避ける
  • つるつるした服は避ける

手引きに掴みやすい服を選ぶと良いでしょう。

 

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【最後に】同行援護の知識をさらに深めたい方へ

今回は同行援護で注意するポイントを解説しました。

何をおいても安全第一で利用者が落ち着いてできる外出が大切です。周囲に気をつけて、利用者に安心を提供していきましょう!

 

また同行援護サービスの知識をもっと深めたい方向けに

同行援護で働くうえで最低限知っておいた方が良い7つの知識をまとめてます。

 

リアルに役立つと思いますので下記からどうぞ。

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